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モブ部!

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#1 出会い

 
前書き
一話を読んで判断してください。
と言った割に、全然書かず申し訳ない。

最終話を先に考えてしまうタイプなのに、この話の最終話が思い浮かばない。
切なくするか、ハッピーエンドか。
迷い迷うマヨネーズです。(適当な言葉) 

 
7月1日

一週間後に七夕、一ヶ月後に夏休みを迎える高校二年生は、基本浮かれ気分である。
だが、俺は違う。
自慢出来るようなことではないが友達がいないのである。
友達を作れないのだ。

教室に入ってすぐそんなことを考えてしまった。
それほどに、クラス内はシャボン玉のように浮いていた。
だが、理由は七夕や、夏休みだけでは無いようだ。

「そういえばぁ今日さぁ転校生来るんだってぇ」

「まじ!男!?女!?」

「女だってぇ」

「iiiyahoooooooooooooo!!!!!!!!!!!!!!」

「はしゃぎすぎぃ…ちょっと引くわぁ」

あぁ、これか。
転校生ね。
なるほど。
………………可愛いかな?
いかんいかん!!
これでは、変態みたいではないか。
でも、男子だったらそれくらい思うだろ!
スカートがめくれたら無意識にスカートの下見ちゃうだろ!

俺は席についた。
横にいつも無い机がある。
転校生が横か。
なんだか嬉しい。
美人だったらいいな。

チャイムがなった。
ホームルームが始まった。
担任は二十代前半の女教師だ。
なかなか豊満なお胸を持っている。
それを揺らしながら、転校生を手招きした。
男子にとってこれほどの眼福はあまり無い。

手招きされて入ってきた転校生は、黒髪のロングで、それがとても似合う大和撫子のようだった。
つまり、美人だった。
男子にざわめきが起こる。

「自己紹介をして」

担任に言われ、口を開く。

「私は、花月 雪(はなつき ゆき)と言います」
「好きなことは、読書です」
「よろしくお願いします」

凛としたいい声だ。
ただ、少し冷たい。
まるで、茨に囲まれた水晶のよう。
美しいが摂ろうとは思わない。
見ているだけで満足って感じだ。

「じゃあ夜月の隣だ」

横の席を指さし、担任が言う。

「やずき?誰?」

「ほら、あの気持ち悪いやつ」

「花月さん可哀想」

口々に悪口が聞こえる。
俺は、あいつらと関わったことがない。
なのに、何故こんなに言われなければならないのか。
理由はわかっている。
そもそも人は、人を傷つけなければ生きていけないのだ。
そして、俺がマスクをして、髪を伸ばして、顔をほとんど隠しているからである。

隣の席に転校生が座り、担任が話を始めた。

転校生はこちらを向き、よろしくと言ってきた。
驚いた。
さっきの悪口は聞こえていたはずだ。
なのに何故平気で俺に挨拶出来る!?

「よろしく…」

他の奴らに聞こえないように小声で言った。

「あら、案外イケボなのね」

こちらの意図に気づいたのか、小声で微笑んでいた。
転校生(美人)の初笑顔いただき!
心のメモリーにしまっておこう。

「明日からテストだぞー」

担任がそういいホームルームは終了した。





 
 

 
後書き
浸かり疲レインボウです。
出来る限り急いで書きます。
よろしく。 
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