旧エクリプス(ゼロの使い魔編)
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第13話 ジョゼフ(5歳)
ブリミル暦6202年 ニューイの月 ヘイムダルの週 虚無の曜日
皇紀2760年 6月 9日 ガリア王国 リュティス(首都) ヴェルサルテイル宮殿
Side ロベスピエール3世
大広間で、ジョゼフの5歳のお祝いと初披露の為のパーティーが盛大に執り行われていた。各国からも大使が来ており、ガリアの錚々たる貴族も出席している、有に500名以上が会場にいる。ハルケギニアの大国に相応しい豪華な、晩餐会である。
光輝とダンブルドアは、早速ジョゼフに挨拶に向う。
長い列に並び挨拶をするのにも、長い時間が掛かった。
実際は、父であるヴァロア殿下が応対しているのだが、ジョゼフは幼いため、椅子の上にちょこんとと座っているのである。
光輝は簡単に挨拶を済ませて、ロベスピエール3世の所に赴いた。
「此の度は、ジョゼフ様の5歳の誕生日おめでとうございます。
太平洋連邦代表して、お祝いを申し上げます。
改めて、ご挨拶を申します、日本帝国の貴族を拝命しております。光輝・一条でございます。此方に御座す者は、我が国の魔法学院の元学院長と云う者で、私の先生でもあります。ダンブルドア先生です。」
「初めて、御目に掛かります。アルバス・ダンブルドアです。」
「其方は覚えて居るぞ、ジョゼフの生誕の折、自動車なる物を呉れたのであったな。乗り心地が良いぞ。あれに乗ると、もう馬車には乗れんぞ。」
「覚えて頂けて、大変光栄の至りで御座います。此の度も幾つか贈物を用意してあります。その中でも、霊木から作りし、練習用の魔法の杖をお持ちしました。本来なら、高名なメイジしか使わない最高峰の杖ですか、大国であるガリアの王族に相応しいと、特別にお作りしました。」
お付の人に、贈物の目録を渡しながら、光輝は話を続ける。
「先程、ジョゼフ様の御尊顔を配しましたが、国王陛下似て御聡明で在られる御様子が伺えました。それに、特別な魔法の才能をお持ちで有る御様子、近くで拝見させて頂きました。」
「特別な魔法の才能とな?」
光輝は、二つ折りにした紙をお付の人に差し出す。
「口では申せませんので、その紙をご覧下さい。」
ロベスピエール3世は、お付の人から紙を受け取ると、二つ折りにした紙を開いた。
其処には、虚無の魔法と書かれていた。
「真の事か?」
「はい、真です。ダンブルドア先生も確認しております。先生は、過去に特別な魔法を教え導いております。」
「そうか・・・。」
「丁度、先生はガリアに、遊学されたいと申されて、この地に訪れております。もし、教師が必要なら、先生に家庭教師になって頂くのが最良の策と思われます。御用命であれば、エクリプス商会の者にその旨をお伝え下さい。」
「分かった。その時は、頼むな。」
Sideout
贈物には、霊木の杖の他に、水晶出来たチェスセットが5組、透明と黒水晶の精密な加工を施された駒とセラミックで加工された折り畳み式の盤、その内側には、低反発素材で駒の収納が出来る、工夫がされていた。
またゴーカート5台、リミッターが5段階に設定されており、座席も子供から大人まで複数用意されており、勿論シートも調整も出来る。
またゴーカート場建設も含まれており、エクリプス建設が宮殿の一画に、本格的なゴーカート場を作ったのである。
後日談。
ジョゼフは、杖契約をしても、コモンマジックも出来ない有様であった。
困り果てた王家は、ダンブルドアに家庭教師を頼む事にした。
ダンブルドアは、始祖の秘宝を使って、ジョゼフ虚無に目覚めさせる事に、成功させる。
客人待遇となったダンブルドアは、ジョゼフと伴に弟シャルルの家庭教師となる。シャルルは12歳でスクェアメイジとなる。天才評価される一方、ダンブルドアの名声も上がった。
兄弟の確執を生まない様に、ダンブルドアは思考誘導し、兄弟中は非常に良くなった。
後書き
ジョゼフ(5歳)の話でした。シャルル暗殺フラグを事前に折りました。
ジョゼフは、無能王と呼ばれずに、始祖の再来と呼ばれる事になります。
原作開始まで、後40年です。
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