| 携帯サイト  | 感想  | レビュー  | 縦書きで読む [PDF/明朝]版 / [PDF/ゴシック]版 | 全話表示 | 挿絵表示しない | 誤字脱字報告する | 誤字脱字報告一覧 | 

ドリトル先生と伊予のカワウソ

しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。 ページ下へ移動
 

第十幕その四

「何よりじゃ、最大の心配は消えた」
「ようこそ」
 老紳士が笑顔で長老さんに応えてます。
「我が屋敷に」
「こちらこそはじめまして」
「こうして今回お会いしたのは」
「お互いのこれからのことじゃな」
「我々としましては」 
 老紳士は長老さんに気品のある笑顔でお話します。
「是非共友好的に親しい友人同士として」
「お付き合いをじゃな」
「したいのです」
「こちらもじゃ」
 長老さんは老紳士に穏やかな笑顔で答えました。
「是非共な」
「争わずにですね」
「わし等狸は遊ぶことは好きじゃ」
 それは、というのです。
「しかし喧嘩等はな」
「お嫌いですね」
「そうじゃ、大嫌いじゃ」
 そちらはというのです。
「だから仲良くやれればな」
「それに越したことはないというのですね」
「そうじゃ」 
 だからだというのです。
「それは貴方達もじゃな」
「私達もです」
 カワウソさん達もというのです。
「遊ぶことは大好きです」
「しかし喧嘩はじゃな」
「喧嘩は安易も生み出しません」
「そうじゃな」
「はい、ですから」
「お互いにな」
「友人になりましょう」 
 老紳士はこう言ってです、自分からでした。
 右手を差し出しました、長老さんも応えてでした。
 そうしてです、握手をしました。他の狸さんとカワウソさん達もです。
 お互いに笑顔で挨拶をしました、そうして。
 彼等は早速打ち解けました、先生はその狸さんとカワウソさん達を見て笑顔になりました。そうして言うことはといいますと。
「まずはこれでよしだよ」
「これからだね」
「問題なのは」
「友好的になってもね」
 それでもというのです、動物達に。
「まだそうなったばかりだから」
「これからね」
「それを深めていくんだね」
「ではね」
 それではと言うのでした。
「パーティーだけれど」
「もう用意は出来てるわね」
「そうだね」
 トートーとホワイティはカワウソさん達の後ろを見て言いました。そこにはもう沢山の白いテーブルかけをかけたテーブルと椅子があります。
 そしてです、そのテーブル達の上にです。
 もうです、お茶にティーセットがあります。その他にも。
 イギリスの朝食もあります、そういったものを見て言うのでした。
「では今すぐにでも」
「はじめられるね」
「それこそ」
 チープサイドの夫婦が言ってきました。
「それではね」
「私達も」
「では」 
 先生は動物達とやり取りをしながらでした、そして。
 長老さんと老紳士のところに来てです、こう言いました。
「それでは」
「はい、そうですね」
「今からじゃな」
「パーティーをはじめましょう」
「もう用意は出来ています」 
 老紳士は笑顔で答えました。
「それでは」
「そうですね、では」
「では皆さん」
 老紳士は皆に言いました。
「パーティーをはじめましょう」
「はい、それでは」
 こうしてでした、先生達も皆もでした。 
ページ上へ戻る
ツイートする
 

全て感想を見る:感想一覧