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緋弾のアリア 真実の皇偵

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無茶苦茶少女

 
前書き
前回の続きです。
感想が聞きたいのでコメント下さい!! 

 
「リコ〜リ〜ン〜」

明るい少女の変な言葉が俺の耳に届く。
元気な声だな疲れた人が聞いたら更に疲れそうな元気過ぎな声は屋上から聞こえて来る。

「オ〜ィあっくん?」

あー君?
誰の名前だ?

「上だよ上〜!」

俺は言われるがままに上を向いた。
向いた理由は俺の名前が蒼太だからだ。

「ヤッホ〜ィ」

屋上から手を振る少女が俺の視界に映った。
確かクラスメイトの名前をなんだけ?

「あ〜らよっと!」

え、屋上から落ちた!?
少女は自身から屋上から落ちる。
屋上から地面まで25m位だから落ちて地面に着地したら死んじゃう!?

「ま、間に合え!!」

状況を完全に把握しきてれいないが自分がするべき事は解る。
屋上から落ちた女の子を助ける!!
俺の目は加速する物に反応して加速物が遅く見える。
屋上から落ちている女の子はゆっくりとゆっくりと地面に落下して行く。

「うおーーーーーー!!」

全力疾走で走る!
俺の視界では屋上から落ちている女の子は遅く見えても体は俺の動きに付いて来ない。
目では遅く見えても体の反応速度が早くなった訳じゃない。
だが、落下地点は予測出来る!

「届け!!」

思い切ったり腕を体を前に出し女の子を受け止める。
受け止める衝撃で足と腕に変な音が響くが無視、支えきる!

「ま、間に合った?」

お姫様だっこ方式で助けられた。
神様、ありがとう。
人間の腕を2本にしてくれて2本じゃなかったら助けられなかった。

「だ、大丈夫?」

俺の手の上で支えられている女の子に話し掛ける。
だが、女の子は無言で返答が返って来ない。
着地する前に助けられたから無傷の筈だが落下の衝撃で気絶しちゃた?

「取り敢えず保健室」

お姫様だっこ状態のまま俺は歩き出す。
慎重に焦らず静かに歩き保健室を目出す。
女の子をお姫様だっこして保健室に運ぶなんて初めてだぞ?
普通、お姫様だっこする事なんて今の御時世有り得ないが今の俺の状態がそれだ。

「えっと保健室、保健室?」

キョロキョロと校内を見るが保健室の場所が解らない。
保健室なんて人生で初めて行くが行く理由が気絶した女の子なんて変な気分だ。

「確か、、、、、、保健室は〜?」

学校内地図(うろ覚え)では確かこの辺だった筈だが?
歩いても歩いても保健室にたどり着かない。
もしかして俺、方向音痴かな?

「てか軽いな」

俺の手の中で眠っている女の子を見る。
見た目も小柄だが体重は見た目より軽いな平均女子の体重は知らんが軽すぎる。
これが現代の女の子の平均体重だったら驚きだぞ。

「冷静に見てみれば見た目も派手だな」

ゴスロリとか言う奴かな?
武偵校の制服を改造して派手に可愛らしさを強調した制服か見た目と合致してお似合いだ。
だが制服を改造して着るなんて凄い発想力だな。
多分、防弾性能を残しつつ新たな機能を加えたオリジナル制服なのだろう。

「あ、見つけた」

遂に保健室を見つけた。

「失礼します」

ドアを開け先生に状況を話そうと思ったが誰も居ない。
多分、時間からして職員会議だろう。
俺は保健室の仮眠用ベッドまで歩き女の子を寝かせる。

「当分、先生は帰って来ないか」

女の子は気絶したままだし待った方が良いよね?
名前は覚えてないけど一応、クラスメイトだし帰っても暇だしな。
ベッドの近くの椅子に座り込み女の子を見詰める。

「金髪の美女か」

身長はアリアより少し高い程度で見た感じだと大人しそうでお嬢様感を醸し出している。
でも屋上から飛び降りる前の言動はお嬢様にはとても思えない。
見た目だけなら綺麗で可愛らしい女の子だが特殊な言動趣味の持ち主かもな。

「う〜ん?」

お、起きた?

「う〜〜〜ん?」

寝言か?
夢でも見てるのか?

「こ、来ないで」

女の子の口から恐怖に染まった声が出る。

「助けて助けて」

息遣いが荒く激しい。
悪夢を見ている?

「誰か、、、、、、助けて」

女の子は手を伸ばす。
伸ばした手は俺の手を握り女の子は言う。

「助けて、、、、、、、」

恐怖してるのか?
俺に握られた女の子の手は弱々しかった。
俺の手に比べれば細く白い綺麗な手で俺の手を握る力は徐々に弱まって行く。

「怖いよ」

「大丈夫だ。
俺が隣に居る!」

俺は大声で言った。
女の子に聞こえる様に耳元で何度も何度も言った。

「俺が助ける!」

寝ている筈の女の子の表情は何故か笑っていた。
もしかして俺の声が届いた?
非科学的か寝ている女の子に俺の声が届くなんて。

「蒼太?」

女の子が目を覚ました。
目を開き俺を見ている。

「良かった気が付いた」

凄く安心した。
自分でもハッキリしないが目の前の女の子が目を覚まして安心した。

「あ!
あっくん!」

行き成りテンション高か!?
目覚めた瞬間から元気ハツラツな声で安心するが流石にテンション高過ぎ!

「あれ?
アタシなんでベッドの上に?」

屋上から飛び降りたショックが屋上か記憶が混乱してるな。
自分から飛び降りて結局、何が目的だったのか?

「屋上から落ちたんだよ」

俺は飛び降りたとは言わず落ちたと言った。
正直に飛び降りたと言った方が飛び降りた要因がハッキリするが記憶が混乱してる状態で聞いてもね。
焦らずゆっくりと要因と原因を探ろう。

「あ、思い出した」

「え?」

「思い出したよ!
アタシが屋上から落ちたんじゃなくて飛び降りた理由!」

早いな思い出すの!!
ま、思い出したなら構わないが相当な理由だぞ屋上から飛び降りるなんて?

「えっとね。
あっくんを見つけたから!」

「え?」

「だからあっくんを見つけたからだよ」

飛び降りた理由があっくんを見つけたから?
理解不能、彼女の考えが理解出来ない。
あっくんを見つけたから飛び降りた?
死ぬかも知れないのに?

「ま、まぁ、落ち着こう」

まず一旦冷静になろうか俺?
心を穏やかに頭の中を整理して深く深呼吸。

「まずあっくんって誰?」

俺はまずあっくんが誰なのか調べる事にした。
そのあっくんが誰なのか気になる。

「あっくんはあっくんだよ」

「だから誰だよ!」

ヤバイ、この女の子と話すの疲れる。
俺の常識が目の前の女の子に通用しない。
冷静になったつもりだったけど全然、冷静じゃない。

「あっくんは君だよ?」

「お、俺?」

「うん!
あっくん!」

俺を見つけたから屋上から飛び降りた?
理由が解らない?
なんで俺を見つけたら屋上から飛び降りたに繋がるんだ?

「仮に俺があっくんとして君が飛び降りた理由は?」

「うんとね。
アタシが落ちたら助けてくれると思ったらからです」

誇らしげ女の子は答えた。
しかも笑顔で自分が死んでいたかも知れない状況を女の子は、、、、、、


「無茶苦茶だ」

健気に笑う女の子を怒る気になれない俺はまだまだ甘いのかな?
しかも俺も少し笑ってる。
貰い笑いって奴か?

「あ〜〜!
あっくん、笑った!」

俺の笑顔を見て更に笑う女の子。
俺の笑顔ってそんなに面白いのかな?

「助けてくれてありがとね!
あっくん!」





 
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