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戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー

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第五話 大角大尉!!今度は薙刀だ!!その一

               戦え!!正義の戦士ジャスティスカイザー
         第五話  大角大尉!!今度は薙刀だ!!
 ジャスティスカイザーは猫や亀にまで嫌われていた、しかし彼等を嫌っているのはこうした動物達だけではなかった。
 犬達もだった、ゴミ捨て場に捨ててあった二人の顔写真が表紙になっている雑誌にだ、容赦なくだった。
 小便やうんこをしていく、二人の顔は忽ち汚物だらけになっていく。
 あの奈良の鹿達もだった、二人の顔写真を忌々しげに後ろ足で蹴っていく。彼等は動物達にも嫌われている。
 それを見てだ、当の二人は言うのだった。
「ったくよ、正義ってのはな」
「辛いよな」
「理解されないんだな、ヒーローってのは」
「孤独だって聞いてたがな」
 二人は東映のヒーロー気取りであった、勘違いして。
「こうなんだな」
「人に理解されずとも人の為に戦う」
「こういうものなんだな」
「そうしてひたらすら戦い続ける」
「悪の組織とな」
 勝手にそう思っているのだった。
「それじゃあな」
「俺達はな」
「これからも戦うか」
「世の為人の為に」
「日本の為にな」
「そういったのより遥かに俺達の為にな」
 こちらが九割五分で後の五分が残りである、二人の場合は。
「戦うのがな」
「ヒーローって奴か」
「ヒーローは寂しいぜ」
「そして悲しいぜ」
 二人はそういったロンリーヒーローを気取るのだった、そのうえで。
 学校に行き部活に行く、すると尚智にだった。
 男のクラスメイト達がだ、こんなことを言って来た。
「おい、今度甲子園行こうぜ」
「阪神の試合観に行こうぜ」
「ああ、今度巨人との試合だったよな」
 尚智は明るくだ、彼等の誘いに応えた。
「ライバルのな」
「ライバルなんて昔の話だろ」
「もう巨人なんて二年連続最下位のカス球団じゃねえか」
「親会社も大赤字で金もなくなってな」
「今の阪神のライバルはドラゴンズだぜ」
「二連覇したうちのな」
 クラスメイト達は笑って尚智に言うのだった。
「だから今回はボーナスステージだぜ」
「巨人に正義の鉄槌を下すな」
「この三連戦三連勝決定してるぜ」
「そんな巨人が何でライバルなんだよ」
「中日だよ、中日」
「うちだよ」
 こう話すのだった、そしてだった。
 そうした話をしてだった、彼等は次はだった。
 女の子達にだ、こう言うのだった。
「そっちも来るかい?女子も」
「阪神の試合な」
「まだチケットあるしな」
「どうするんだい?」
「ううんと、私達はね」
「コンサート行くから」
 これが女の子達の返事だった。
「ジャニー○のね」
「大阪ドームまで」
「ああ、そういえばな」
「またあっちでコンサートやってたな」
「それでか」
「そっちに行くのかよ」
「コンサートのチケット何とか手に入れたからね」
 苦労して、というのだ。 
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