混沌の魔術師と天空の巫女
しおりを利用するにはログインしてください。会員登録がまだの場合はこちらから。
ページ下へ移動
第6章 無限時計編
ドロマ・アニム再び!!
「ドロマ・アニム・・・!!」
「何でアースランドにあるの・・・!!?」
ウェンディとミントがそう言う。
「アレを知ってるのかね?」
一夜は尋ねる。
「あれは、俺と火竜、
小僧と小娘でようやく破壊したとんでもねえ兵器だ。」
ガジルがそう言う。
「でも、何か色々改造してるみたい。」
ハッピーがそう言う。
前に見た時はドラゴンに似たロボットで、前白色だったが、
ドロマ・アニム黒天で黒色になり、さらに翼もついていた。
だが、今目の前にあるドロマ・アニムは全身銀色で、
翼は大きく、ジェットもついている。
パカパカパカパカパカ
ドロマ・アニムの背中からハッチが開く。
「まずい、またか!!!」
ドドドドドドドドドッ!!!
何発ものミサイルが俺に向かって行く。
「くっそぉ!!!」
俺はミサイルを何とかかわそうとする。
ビュン!ビュン!ビュン!ビュン!
「うおっ!?ぬぅ!!!」
ミサイルは追尾型で俺を追う。
「はっ!ほっ!!」
だが俺は体をひねらせたりして、ミサイルをかわす。
ドーン!ドォーン!!
いくつかのミサイル同士がぶつかって爆発した。
「我々も出て戦うぞ!!!」
「「「「おう!!!」」」」
「はい!!」
エルザの言葉にガジル、エルフマン、グレイ、リリー、ウェンディが返事し、
クリスティーナ改のデッキへ行く。
クリスティーナ改のデッキにて・・・
「着いたぜ!!」
グレイさんがそう言う。
ビゥゥゥゥゥゥッ!!!
「今度はデッカイ!!!」
ドロマ・アニムの右手から大きなミサイルが発射し、俺に襲ってきた。
ドォーーーーン!!!
「ぎわああああっ!!!」
かわそうとしたが、俺の近くで爆発した。
「コージ!」
「お兄ちゃん!!」
エルザさんとウェンディが俺を心配してくれる。
「大丈、夫だ・・・!!!」
少し火傷をしたが、直撃だけは何とか免れた。
「みんな、コージを援護し、ドロマ・アニムを破壊するぞ!!!」
「「おう!!」」
エルザさんの言葉にエルフマンさんとガジルさんが返事をする。
「つうか、何でアレがあるんだっつう話だ!」
「まさか、ココ達でなく、こんなモノまで再び目にするとは・・・」
グレイさんとリリーがそう言う。
「それは・・・おっと!ちょっと前に、ですね・・・」
俺は攻撃を避けながら、ドロマ・アニムの事を説明をする。
数分前・・・
「我が魔力を強化、そしてその魔力を使い、召喚せよ!!!!」
ドーーーーーーーーーーーーーーン!!!
「うわあっ!!!」
かなりの爆発で、俺は少し飛ばされた。
「何を召喚したんだ・・・・・・。」
俺はその召喚したモノを見る。
「なっ・・・何だと!!?」
俺は召喚したモノを見て驚くのだった。
「ドロマ・アニム!!?」
現れたのは、数日ぐらい前・・・いや、ここでは7年前だな、
エドラス世界でエドラス王が使った究極兵器、ドロマ・アニムであった。
「はぁ・・・はぁ・・・7年前に、突然空から、落ちてきた・・・
中々使えると思い・・・はぁ、ダルギールに頼んで、改良させた・・・。」
「!!」
ダルギール!!大魔導舞踏会でベルベノと協力して、裏切ったあいつか!!!
「ダルギールは・・・少し、知り合いで・・・・・・金を払い、何とかした・・・。」
「そういう事か・・・!!」
狼の牙のリーダーの言葉に納得する俺だった。
「だったらもう1度やっつけてやる!光竜の咆哮!!!!」
俺は口から光輝くブレスをドロマ・アニムに向かって放った。
しかし・・・!!!
キュィィィィィィン!!!
「!!!??」
俺の放った光竜の咆哮を、ドロマ・アニムは口を開き、吸収した。
「無駄だ。そいつは・・・一定の魔法を吸収し、エネルギーにする・・・はぁ・・・。」
「マジかよ・・・!!」
どうするか俺は考えた。
「仕方ない、逃げるぜ!!!」
俺は体を光輝かせた。
「させん!!魔法封印!!!」
「!?」
狼の牙のリーダーがそう言うと、
俺の脚元に魔法陣が出現した。
ガッチャン!!
「っ!?」
何かをされた。そして音と同時に、光輝いていた体は消えた。
「何!!?」
「お前の光の魔法、全て、封じた・・・これでお前も終わりだ・・・・・・っ。」
狼の牙のリーダーはそう言った後、その場に倒れた。
「くそ!!」
ヤバい事になったぜ!!
パカパカパカパカパカ
「!!?」
ドロマ・アニムの背中からハッチが開く。
ドドドドドドドドドッ!!!
何発ものミサイルが俺に向かって行く。
「うわああっ!!!」
俺は走ってその場から逃げる。しかし・・・
ギュィン!!
「しまった、追尾型!!!!」
エドラスの時と同じ、追尾型のミサイルだった。
「待てよ・・・これならできるか?」
俺はある魔法を発動した。
「翼!!!」
俺の言葉と同時に、翼が出た。
「よし!他の魔法は使える!!!」
俺はそう言い、空へ飛ぶ。
ギュィン!!
ミサイルはまだ俺を追尾して来る。
「これでどうだ!!」
俺は体を捻らせながら、ミサイルをかわす。
ドォン!ドォーン!ドドォーン!!
追尾していたミサイルは俺を狙っているが、俺しか見ていない様なモノ。
よって、他のミサイルとぶつかって爆発したのだった。
「よぉーし!反撃だ!!!」
俺はそう言い、ドロマ・アニムに攻撃を開始した。
「闇竜の鉄拳!!!」
俺はドロマ・アニムの後ろから現れ、闇を纏った拳で、首部分を殴った。
だが・・・!
ビリビリビリビリ!!!
「ごわああっ!!」
電気が俺を襲った。
「くそ!!」
一旦ドロマ・アニムから離れた。
「接近するとこうなるのかよ!!!」
これはこれで厄介になった。
「くっそぉ!!!仕方ない・・・・・・逃げるか!!」
逃げる以外、思いつかなかった。
「(急いで無限時計を止めないといけないしな!!!)」
俺は全速力の速さの中で、心の中でそう思っている。
スゥ、キュィィィィィン!
「何!!?」
俺は後ろの聞えた音の方を向いて驚く。ドロマ・アニムが翼を出した。
エドラスの時は翼は装着される様なモノだったのだが、改良した方では、最初っからある。
ただし、邪魔にならない為か、普段は隠していたようだ。
しかも、あの翼には、ジェットエンジンの様なものがついている。
ドォーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
ドロマ・アニムが空を飛んだ。
「くっそぉ!!!」
俺は急いで無限時計の元へ行く。ドロマ・アニムも追い掛ける。
「と、いう事です!!!」
俺はそう説明した。
「魔法吸収する上に触れば電気かよ・・・。」
「かなりの改良だな。」
グレイさんとリリーがそう言う。
「ならば、換装!」
エルザさんは水色の鎧を身に纏い、巨大な槍を握る。雷帝の鎧であった。
「いくぞ!!はぁぁぁぁっ!!!」
「アイスメイク、槍騎兵!!」
エルザさんは持っている巨大な槍でドロマ・アニムの背中から攻撃をし、
グレイさんは無数の氷の槍で右腹部を攻撃した。
ガガガガガガ、ガァン!!
「っ!?丈夫だな・・・!!」
ドロマ・アニムの堅さに驚くエルザさん。
「簡単にはいかねえか!」
グレイさんがそう言う。
「鉄竜の咆哮!!!!」
ガジルさんが口から鉄の破片などを含んだブレスを放った。
キュィィィィィィン、ガリ、バリバリバリ!!!
「ギヒッ、小娘や小僧と違って、俺のは鉄の破片が入ってんだ。
吸収しても、その破片が襲うぜ!!」
ガジルさんはそう言う。しかし・・・
「・・・ん?」
音が止んだ・・・?
カパ
ゴオオオオォォォォッ!!
「何っ!?」
ドロマ・アニムは口を開けたら、強力な風が吹き、
ガジルさんの放った鉄竜の咆哮の様に、鉄の破片が俺達に襲い掛かる。
「妖精の球・・・・・・も、発動できないか!!!」
俺は妖精の球は出そうとしたが、
まだ魔法封印が解除できていない。
このままだと、俺達どころかクリスティーナ改が崩壊する。
だが、その時であった・・・!
「粘土の造形魔法、粘土壁!!!」
ドロマ・アニムの放った攻撃が来る直前に、
目の前から巨大な粘土の壁が、その攻撃を防いだ。
しかもその粘土、宙に浮いていた。
「浮遊粘土、風があると浮く粘土だ。」
そう言ってきたのは、ケイさんだった。
「美しい女性を傷つけたくないし、クリスティーナ改を壊したくないからな!」
シンさんが現れて、そう言う。
「協力します。」
「あのドラゴンロボット、俺とケイで弱らせますよ。」
ケイさんとシンさんはそう言う。
「おいおい、おめえ等は知らんねえようだが、ありゃそう簡単なもんじゃねえぜ。」
ガジルさんがそう言う。
「あまり舐めないで下さい。」
「俺達は新人ですけど、実力は結構あるんでね!!!」
「粘土の造形魔法、粘土大手!!!」
先程の壁になってくれた粘土が変形し、巨大な手になり、
ドロマ・アニムの後ろに回り、掴む。ドロマ・アニムは抵抗するかのように暴れる。
「さらにここから、粘土の造形魔法、粘土ドリル!!!」
別の粘土が出てきて、ドリルの形になった。
「鋼鉄粘土のドリル、受けるがいい!!!」
粘土のドリルはそのままドロマ・アニムの胸部にめがけた。
ガガガガガガガガガガガガッ!!!!!
ドロマ・アニムはドリルを止めようとさらに動き回る。
「よし、この隙に。」
俺はクリスティーナ改に降りる。
「ウェンディ、この魔法封印解除できないか?」
俺はウェンディに尋ねる。
「うん、任せて!!」
ウェンディはそう返事をしてくれる。
「やっぱ頼りになるよ。」
「お兄ちゃんの為なら。」
ウェンディは早速この魔法封印の解除を解こうとする。
「魔法による封印などのなら・・・・・・フリール!」
パァァッ!
「できたよ!」
「助かったぜ!!!」
俺はウェンディに礼を言う。
ガガガガガガガァッ!!
「よし、穴が開いたぜ!!」
ケイさんがそう言う。ドリルで少しの間、同じ所を当てていた為か、
さすがのドロマ・アニムにも穴が開いた。
「開いたつっても、小せえじゃなえか!!」
エルフマンさんがそう言う。大体1センチぐらいの穴であった。
「いや、十分だ。シン。」
ケイさんはシンさんに粘土の銃を渡した。いつのまに出したんだ・・・。
「わかってる。」
シンさんは何か弾の様なモノを入れ、ドロマ・アニムの胸部に狙いを定める。
「・・・・・・・・・っ!!」
ドォン!!カン!!
弾が丁度、穴の開いた所に当たる。
「んだよ!!全然だめじゃねえか!!!」
グレイさんが怒鳴ってそう言う。
「いいや、当たって穴に入ってればいんだ。俺の魔法を使ってな!!」
シンさんは自信を持ってそう言う。
「咲け!!電気を喰らいし、雷薔薇!!!」
シンさんの言葉と同時に、弾が突然薔薇の花が咲き、
茨がドロマ・アニムを襲うのだった。
茨はドロマ・アニムの体全体を絡み付く。
さらに、ドロマ・アニムの口を塞いだのだった。
「薔薇!!?」
俺は驚く。
「俺の魔法は薔薇魔法。あらゆる種類の薔薇を咲かせる事もできる。
そして、あれは雷薔薇、電気などを主に養分とする珍しい薔薇だ。
養分を多く摂れば摂るほど、成長も早く、茨は強力になる。」
シンさんはそう説明をした。
「これで、魔法吸収と電気の方は心配ない筈だよ!!」
「よし、いくぞ!!みんな!!!!」
「「「「おう!!」」」」
「「はい!!」」
エルザさんの言葉に俺達は返事をする。
「はぁぁっ!!!」
「雷帝・槍電!!!」
「アイスメイク・戦神槍!!!」
「ビーストアーム・鉄牛!!!」
「鉄竜の・・・」
「天竜の・・・」
「光竜の・・・」
「「「咆哮!!!!!」」」
ドガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!
俺達全員の攻撃が当たり、ドロマ・アニムは炸裂した。
ガギィ・・・ゴォォォッ!!
「まだちょっと動いてます!!」
「結構頑丈なモンにしやがって!!!」
ケイさんとガジルさんがそう言う。
「なら止めだ!ここまで攻撃した分、たっぷり礼をさせます!!!」
俺がそう言う。
「喰らえ!!!!滅竜奥義、光子裂刀斬!!!!!!」
俺は両手に光の粒子を大量に集め、1つ1つを小さな刀の形にし、
それをドロマ・アニムに向かって、放った。
ズザザザザザザザザザザザッ!!!!!
無数の光の粒子がドロマ・アニムを切り刻む。そして・・・
ドーーーーーーーーーーーーーン!!!!
ドロマ・アニムは爆発し、下へ落ちて行った。
「よっしゃぁぁ!!!」
「やった!!!」
グレイさんとウェンディが喜んでそう言うのだった。
「よくやった、みんな。」
エルザさんがそう言う。
「流石は妖精の尻尾。見事だった。
ケイ、シン、お前達もよくやった。メェーン!!」
「「先輩!!!」」
一夜さんがいつのまにかデッキの方にやって来ていた。
「やったねみんな!!」
「でも、まさかエドラス関係がこんなに来るとは思わなかったねぇ~。」
「まったく、驚くしかないわ。」
ハッピー、ミント、シャルルもいた。
「どうした、ここへ来て?」
エルザさんがいつもの服装になって、訪ねて来る。
「見たまえ。」
一夜さんの指をさす方を俺達は見る。
「無限時計・・・!」
「決戦はそろそろ近い、という事だ。メェーン。」
「あそこにナツとルーシィがいる筈だよ!」
「・・・・・・。」
そろそろ、あの無限時計との決着の時が来たか・・・!!!
「やってやるぜ・・・!!」
俺は拳を強く握り、そう言うのだった。
後書き
どうも、白鋼です!今回は何とか早く出せました!
この話で、前に出たオリキャラの事が出てきたり、
ウェンディやエルザのオリジナルの魔法と技を出しました。
エルザさの技である雷帝・槍電は雷の様に速く槍で突く技です。
詳しくかけずにすみませんでした。
そして今回の話しで・・・・・・プロローグと設定を合わせると、なんと100話でした!!
自分でも驚きです!!!これからも頑張っていきます。次回もお楽しみに!!!!
ページ上へ戻る