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ワンピース*海賊と海軍、七武海と白髭。「永久の愛を」《1st》

作者:斎藤海月
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第二章
新たな旅
  出航。5

ルフィ「おっしゃああああ!!」


その途端に大きくガッツポーズをした蛆虫船長が嬉しそうに


隣にいた長鼻に思い切り抱きついた


サンジ「っしゃあああああ」


そして蛆虫船長とほぼ同じように叫んだコックが


隣にいたチョッパーと嬉しそうに抱き合ってると


あたしの元へと嬉しそうに走って来たナミがさっきと同じように思い切り抱きしめた


ナミ「リノだったらもう大歓迎よーーー」


リノ「あたしだったらってw」


溢れていた涙もすっかり止まり、


あたしの顔には笑顔が戻っていた


リノ「でも・・・レオンは・・・いいの?」


レオン『俺はどこまでもお前(リノ)の後を着いて行く。


 最初からそう・・・心の中で誓っていた』


リノ「・・・レオン」


〝ありがと〟


心の中でそう言うと、


「「プルプルプル~ プルプルプル~」」


上着の中からでんでん虫が微かに震え始めると


ずっとあたしを抱きしめてたナミが離れ、


鳴ってるでんでん虫を手の平に乗せると受話器を取った


ハンコック『リノ、ルフィとレオンには無事に会えたか?』


リノ『うん、会えたよ』


ナミ「こっ、この声は・・・!?」


リノ「あたしの親友のハンコック」


ナミ「もしや・・・七武海の!?」


リノ「・・・うん」


眉間に皺を寄せ、


少し首を傾げながらも頷くとナミがあたしから数歩離れた


で、何か独り言のように何か言い始めたとしても


あたしは気にせずレオンにも聞こえるようにしゃがんだ


ハンコック『レオンもそこにおるか?』


レオン『あぁいるぞ』


ハンコック『そうか・・・リノと再会出来て良かったな、レオン』


レオン『あぁ』


さっき再会した時にもあたしに見せてくれた優しい笑みを浮かべたレオンが小さく頷くと


でんでん虫の目に涙が出てきた


ハンコック『どうやら・・・リノとレオンに会うのはこれで最後になりそうじゃの』


リノ『・・・もしやハンコックが仲間にしろって頼んだ訳?』


ハンコック『最初はな・・・わらわもルフィに連れていってくれと頼んだら、


ルフィは最初からそのつもりだと胸張って言ってくれたんだ』


レオン『そしてそれを聞いたハンコックは涙ぐんでよろしく頼むと言っていた』


・・・・・・あたし、こういう感じの前にもあったよね。


アラバスタへ向かうナミ達と途中で別れる事になって、


んで確かそん時にもナミがエースに〝リノをお願いします〟的な事言ってたよね


あたしってあれ?


そんなに危なっかしいの?


ナミもハンコックもあたしをナメすぎじゃない?


あたしの事をガキだとか思ってない?


まじで甘く見すぎだからね!?


リノ『溜息しか出てこない』


ハンコック『溜息は止せ(ヨセ)、幸せ逃げるぞ?』


リノ『お前のせいだわ!・・・・・・っていうかさ?頼んでたローブは?』


ハンコック『ローブ?そんなもん持ってきてないぞ』


リノ『オイテメェェェェェ!!!!!!!』


立ち上がって受話器を思い切り口に近づけ、


怒号をひたすら送り続けると


受話器からカップが下に落ちて割れる音が聞こえた


リノ『何で持って来てねえんだよ!?


しかも今〝そんなもん〟っつったよなああああ!?』


ハンコック『わらわの大事なカップが・・・!』


リノ『話聞けやこのヤロォォォォォ』


だから言ったじゃん!!


ハンコックのせいで溜息が口から出てくるって!!!!


コイツまじで・・・もう・・・!!!(涙)


リノ『信じらんない!!!』


座り直してレオンに寄りかかると


大きな溜息を漏らした


レオン『話をそらす事なく・・・よく普通に言えたなハンコック』


ハンコック『わらわも今、話題を変えれば良かったと思ったとこじゃ』


リノ『まじで有り得ないから!!』


声からして普通に言ってるけどさ、


少しは反省してよ!!!(涙


この性格最悪皇帝!!!(涙


・・・・・・・・・なんてあたし達が話をしてた時、


ウソップ「大変だぞ!!軍艦が三隻も来てるぞ!!」


でんでん虫を手に持ったまま長鼻の隣に立った


ウソップ「反撃するか!?やられちまうぞ!!」


リノ「いや・・・待って!」


軍艦に目を向けたまま右手を長鼻に向け、


真ん中の軍艦から大砲がこっちに向かって飛んできた時だった


左の方から見覚えのあるピンクの矢が大砲を石化させると


石化した大砲は海の中に落ちた


リノ「ハンコック!!」


受話器の中からハンコックのクスっと笑った声が聞こえると


いつの間にか左にあった九蛇海賊船に目を向けた


ハンコック『誰じゃ・・・わらわの通り道に、軍艦を置いたのは!』


いつもの上から目線のハンコックの声が、


受話器の中から聞こえる


前までは用があって女ヶ島付近まで来てた海軍の対処は


どうでもいいなんて思って、


ハンコックの隣に立って腕を組むだけで


あとは全部ハンコックに任せてたけど


こう考えると凄く心強いな


ロビン「あれはもしかして・・・九蛇海賊船、よね?」


リノ「・・・そう」


ナミ「九蛇?」


ロビン「七武海・海賊女帝の統べる屈強が女人海賊団よ」


ウソップ「七武海ィ!?」


リノ「そう。そして九蛇海賊団に限らず、島の住人の大半が武装色の覇気を身につけてるの」


ウソップ「すっげええ」


ロビン「女帝ボアハンコックの美貌を見た者は誰もが魅了される


終いには石にされてしまうという噂よ」


リノ「そう、とくに男はね」


あたしがそう言うと受話器の中から咳払いをする声が聞こえた


いやだって本当の話じゃん、ハンコック


ブルック「うわぁっ!眩しい!!」


リノ「ていうか何この骸骨、凄い」


レオン『悪魔の実にもこんなモノがあるんだな・・・』


リノ「んね」


ナミ「あぁ・・・後で自己紹介でもしといた方が良さそうね」


リノ「あぁ・・・すぐに忘れそうだけどね」


ナミ「あんたねぇ・・・」


そんな呆れた顔しないでよ!(涙


あたしまじで覚えるのは苦手なんだよ!?


苦手っていうか、


蛆虫は興味ないだけ。


ウソップ「なんじゃああああ!?あの絶世の美女は!」


サンジ「え!?美女!?美女どこだ!!!」


鼻血を出して倒れてたはずのコックが起き上がって


近くに置いてあった望遠鏡を手に取ったコックがハンコックを見た瞬間、


技は使ってないはずなのにコックが石化した


ルフィ「おっハンコックだ!」


ハンコック『る、ルフィ!??』


あたしの横に立ったルフィが


あたしの手から受話器を取ると自分の口に近付けた


ルフィ『ハンコック!ほんとにありがとな!助かった!』


ハンコック『いいのじゃ!いいのじゃ!


そ、そなたが・・・気にするでないぞよ!』


・・・・・・コイツ(ハンコック)の近くにいなくて本当良かったわ


もしも近くにいたら絶対、あたしの上に落ちてきてたよ。


しかも声音がすっごく変わってるんですが


恋する乙女を批判するきはないけど


ハンコックはまじでうざい 
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