ファンタシースターオンライン2 蒼穹の剣士
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第二十三話 楽しい…旅行?
前書き
登場人物の武器紹介
岬城結花理
刃弓・月光(バレットボウ、デュアルブレードの複合武器)
岬城結花理が最初に装備していた月夜の進化版、結花理がサブクラスにバウンサーを設定したことにより、デュアルブレードの機能を追加させた遠近両用のハイブリッド武器
アテナ・スウェア
天空画戟(パルチザン)
アテナの愛槍で重量のある槍である。斧の様な刃で斬り、先端にある穂先で突き、刃と反対側にある鉤爪で引っ掻けるという戦い方が出来る。所謂ハルバートと呼ばれる武器である。
ハドレット「へ?慰安旅行?」
とハドレットがいきなり疑問符を浮かべた
セルベリア「ああ…この暑い中じゃ勉学に集中出来ないだろうって…2-Aの皆でナベリウスの凍土エリアに出来たスキー場で遊べって…担任が…」
エアリィ「何を考えているですの?うちの担任…」
ハドレット「そうだね…男って僕だけだし…なんかいまいち乗り気しないなぁ…でもスキーなんて初めてだし楽しむってもの良いんじゃないかな?」
エアリィ「票集めはどうするんですの?他の奴らだってバカじゃあるまいし…いくらお姉様が氷結の女王って呼ばれても出来ないことがあるんですのよ?」
セルベリア「その呼び名は止めてくれ…恥ずかしい…」
「ねえー委員長!」
と三人が話している所に2-Aの女生徒が数人来た
セルベリア「どうしたのだ?」
「委員長!あたし達も行きたぁい!」
「だって暑くて溶けそうだもーん…」
「お願いします委員長!選挙手伝いますからぁ!」
と生徒達必死の抗議でセルベリアは折れた
セルベリア「はぁ…わかった…じゃあ明後日の土曜日、ターミナルに集合」
「「「「やったあああああああああ!」」」」
エアリィ「お姉様のカリスマは凄すぎますわぁ!」
ハドレット「あはは…ん?」
ハドレットのデバイスにメールが入った
そしてそのメールを見た途端、ハドレットの顔が一気に青ざめた…
ハドレット「こ、こりゃあ…とんでもないことになりそう…」
惑星ナベリウス 凍土一般解放エリア
惑星ナベリウスの凍土エリアのとある一部が一般解放されており、自由にスキーなりスノボーなどを楽しめるようにゲレンデとなっている
勿論この日は休日の為一般客が大勢いる
ズシャアアアアアッ
とゲレンデをスノボーで降りていく人一人
周りの観光客がその人の滑りを見て歓喜の声を上げた
「おい見ろよ!」
「なにあの人格好いい!」
「誰だろう?プロの人かな?」
そしてジャンプ台で一気に大空へ舞った
スピードがあったお陰かかなり飛んでいる
「スゲーまるで鳥みたいだ!」
「何て高さなの!」
…しかし…
「てか…飛びすぎじゃね?」
そう、ジャンプしてからもう200mは飛んでいるのである…
なぜなら…
滑っていた人の肩を見ていると…何やら細いワイヤーみたいなものが二本…
そしてその先には…戦闘機が…
そうこの人は戦闘機の補助で滑って飛んでいたのである
「現在、高度20mを時速30km/hで飛行中、前方の着地予定地点に人影が…指示をどうぞ」
どうやら着地地点に降ろすのに人がいるため降ろせないようだ
ハドレット「あー速やかに排除してください…どうぞ」
そして戦闘機の機銃が着地地点の一般客に向けてぶっ放たれた
「「「うわああああああああああああ!!ヘ(゜ο°;)ノ」」」
当たってはいないが…多少やり過ぎだ…一般客に向けて機銃をぶっ放つのは…
その機銃の影響で…
「邪魔者は追っ払いましたが、今度は着地地点が先程の銃撃で荒れてしまった模様、このままでは足を挫いてしまう恐れありどうぞ」
着地地点がなんとまあ荒れているのである
普通なら「じゃあぶっ放つなよ!ヾ(--;)」っていうツッコミが聞こえてくるだろう
ハドレット「えー速やかに平地にしてください…どうぞ」
そして戦闘機のドアが空き、そこからランチャーを持った生徒が出てきた
生徒はなんの躊躇いもなく、荒れている地面に向けてディバインランチャーをぶっ放した
そして着弾と同時に大爆発が起こった
追っ払われた観光客はその様子をただ見ているだけであった…
そして爆煙の中から一人のスノーボード持った人が現れた
ハドレット「ご無事で何よりです…どうですか?初滑りの感想は?……校長…」
そう、滑っていたのはハルシオン学園の校長であった
校長は今までスキーした覚えがないと教頭に言ったので教頭がなんとダーツで決めようとした所、白羽の矢が突き刺さったのがハドレットのクラスだったというわけである
校長「ふむ…ジャンプした時…股間がフワッ…ってなったのが気持ちよかったの」
教頭「ほう…それは興味深いですな…校長」
校長「なら一緒にどうかね?」
教頭「そうですなぁ…すまないが私も良いかね?」
ハドレット「はい…皆!もう一回お願いします!」
そうして校長と教頭が乗っていった戦闘機がスタート地点に向かっていった…
ハドレット「…はぁ( -。-) =3何が慰安旅行だよ…校長と教頭ただのお守りじゃねーか!」
リン「仕方ないでしょ…まさか校長と教頭がふたりで策謀練ってこの旅行企画したって言ってるんだから…それに同行するクラスをダーツで決めるなんて…いい加減にも程があるわ…」
ハドレットとリンが愚痴を溢していた、当然である…中年オヤジの遊びに付き合わされいる十代子供達はストレスが溜まる一方である
リン「でもハドレット…これやり過ぎじゃない?わざわざあたしの会社の戦闘機チャーターして校長をワイヤーで吊るして滑らせるなんて…もはやスキーでもスノボーでもないよね…」
ハドレット「もし校長か教頭に怪我でもしたら僕達の責任になる…それを防ぐ為だよ…それに校長にこれが一般的なスキーの滑り方って覚えさせるんだよ」
リン「一般的じゃねーわ!むしろ邪道だわ!それに観光客がどんどん帰り支度始めてるじゃん!迷惑かけてんのよあたし達は!」
ハドレット「好都合だ…観光客がいないほうが良い…貸し切りの方が校長の安全を確保できる…」
リン「観光客いなくても転んだら意味無くね?」
ハドレットは無線機でスタート地点にいるエアリィに指示を飛ばした
ハドレット「エアリィ、リフト止めてこれ以上他の人達を滑らせないようにして」
エアリィ「…その…スタート地点におかしな奴がいるんですの」
ハドレット「おかしな奴?」
エアリィ「やけに大きい雪だるま作って遊んでいる猫耳を着けた子供がいるんですの」
とエアリィの後方で作っている本人より数倍大きい雪球を作っている子供が一人
ハドレット「お帰り願って…貰えないかな?」
そしてエアリィがその女の子に近付き
エアリィ「ちょっと、そこの猫耳!ここは危ないから他所で作って」
しかし猫耳の女の子は無視する
エアリィ「ちょっと聞いてるの?雪だるまなら他所で作って!」
「うるさいにゃあ!これは雪だるまじゃないにゃあ!」
振り向いた猫耳女の子は
エアリィ「あ、あんた…カリーナ!?」
カリーナ「これはネオ・アームストロング・サイクロンジェット・アームストロング砲にゃあ!…って」
「「お、お前はああああああああっ!!」」
と無線機越しで大声が聞こえたハドレットは
ハドレット「ど、どうしたの!?それににゃあ…って」
メリリリッ…
ハドレット「へっ…」
ハドレットはおそるおそるスタート地点を見たら
なんと巨大な雪球が戦闘機に直撃し、
ドゴォオオオオオオオオオオオン!!
撃破された…
ハドレット「ちょ…え!?校長ォォォォォォォッ!!教頭ォォォォォォォッ!!」
一方スタート地点では
エアリィ「このバカ猫娘がぁ!死に晒せぇええええっ!!!」
カリーナ「にゃんだとこの猫かぶりめ!!!てめえこそ死に晒せにゃああああっ!!!」
と爆炎舞う中何やらバトルが展開されていた
ハドレット「ちょ!エアリィ応答して!何があったの?二人は無事なのか?」
セルベリア「ハドレット!応答願う!」
ハドレット「え?」
今度はセルベリアからの通信である
彼女はリフトでスタート地点に向かっていたのだ
セルベリア「ハドレット!!大変な事が起きたぞ!!!」
ハドレット「僕も見た!」
セルベリア「何っ!!!そうか…実は私もだな…」
セルベリアは前方のリフトを見て
セルベリア「こんなところで可愛いジルベールの妹二人に出会うとは!!」
ハドレット「…………………は?」
一瞬思考回路が凍結したハドレット
セルベリア「気になって尾行を続けて正解だった!」
ハドレット「は?え、何を言ってるの?校長と教頭が行方不明の話じゃないの?」
あまりの的外れな発言に戸惑うハドレット
セルベリア「馬鹿者ッ!!!ジルベールの妹達は…」
リシア「嫌あああっ!この変態!変態!バカ変態!!!」
アーシア「この!このこの!おちちゃえおちちゃえ!」
ドカッ!!!バキッ!!!ボコッ!!!
セルベリア「パンツ一丁の中年オヤジ二人に襲われてんだぞ!!」
ハドレット「それ校長と教頭ォォォォォォォォォォォォォォォォォッ!!!」
何と爆発の影響で、リシアとアーシアの乗るリフトに引っ掛かっていた校長と教頭
しかしパンツ一丁という危ない格好である
でもこれは襲われてるんじゃなく…
セルベリア「このままだと…ジルベールの妹達は…強姦されてしまう!!!」
ドカッ!!!ボコッ!!!ボコッ!!!ボコッ!!!バキッ!!!バキッ!!!バキッ!!!ドカッ!!!
ハドレット「どう見たって一方的に二人がやられてんでしょーがァァァァッ!!!」
セルベリアはリシアとアーシアのリフトに飛び乗り、
セルベリア「この変態がぁァァァァッ!!!」
ドゴォッ!!!
セルベリアは校長と教頭に飛び蹴りをかまして落とした
ハドレット「校長と教頭蹴落とすなァァァァァァッ!!!」
セルベリアよって蹴落とされた二人は雪車の上に落ち、そのまま勝手に滑り出した
ハドレット「不味い!落ちてた雪車で…って!!!」
ハドレットは見たのは何とパンツ一丁の中年オヤジ二人が抱き合って気絶している光景であった
ハドレット「ちょっと待て!パンツ一丁の変態がとんでもない体勢になってる!!!」
それを見た観光客は
「ひゃああっ!何あれ!?」
「猥褻物がスキー場を突っ切っていく!」
ハドレット「皆で止めよう!これ以上…ハルシオン学園の恥を晒さないで!体張って止めろ!!!」
2-Aの生徒達で二人止めにかかったが…
ジャンプ台で雪車が飛んだ瞬間
なんと二人がまるでボードの様な体勢になり分離したのだった
「校長教頭が、ジャンプした拍子で分離したァァッ!!!」
教頭はそのまま下に滑っていたが、校長の方は何と一般客と衝突してしまった
「校長が一般客に!!!」
ぶつかった二人はそのまま倒れた
しかし依然として教頭はスピードを上げて滑っていた
ハドレット「校長は僕が何とかするから君達は教頭をお願い!」
リン「わかったわ!ε≡≡ヘ( ゚Д゚)ノ」
リン達は教頭の後を猛ダッシュで追った
ハドレットは校長とぶつかった一般客の下へ駆け寄った
ハドレット「君!大丈夫!?怪我はない?」
と声を掛けると
「ああ、大丈夫だ…よくあるよな、ボードだけ滑らせてしまうって…」
ハドレット「あ…ジル!?」
ジルベール「ん?ハドレット?おっと下でアルティナ待ってんだった」
何とぶつかった一般人はジルベールであった
しかしジルベールはとある暴挙を仕出かす
ゲシッ!
ハドレット「へ!?ちょ、ちょっと!!」
ジルベール「じゃあな、ちょっくら滑ってくるから」
ジルベールは何と校長の上に乗っかり
ズシャアアアアアッ!
そのまま滑ってしまったのだ
ハドレット「ちょっと待て!!それ校長ォォォォォォォォォォッ!!!」
一方教頭を追っているリン達だが、凄まじいスピードで滑り落ちているため追い付けなかった
リン「教頭ォォォッ!!止まってくださーい!!って何なのよ!このスピードは!?全然追い付けないじゃない!!」
とそこへジルベールがやって来た
リン「あ、あれ?ジルさん!?なんでここに?てか教頭止めて…!?」
リンは気づいてしまった
リン「あ、あの…ジルさん…それ…」
ジルベールが校長をボードにして滑っているのを
リン「何に乗ってんですかァァァァァァァッ!!!」
とそのまま素通りしていった
ハドレット「ぬおおおおおおおおっ!!!ε≡≡ヘ( ゚Д゚)ノ」
とハドレットが超猛ダッシュでジルベールの後を追っていた
リン「あ、ハドレット!!!大変よ!ジルさんが校長の上に乗っかって…」
ハドレット「とおっ!!!」
ハドレットは勢いよく飛んだ
着地した所は……何と教頭の上…
リン「えええええっ!!!」
ハドレットはそのまま滑ってしまったのだ
リン「ちょっと待ってハドレット!!!それ教頭ォォォォォォォォォォッ!!!」
二人はゲレンデの下の方へと去ってしまった…
リン「ちょっとどうするのよォォォォォォッ!!!あの二人校長と教頭の上に乗っかって行っちゃったじゃないのォォォッ!!」
リンは頭を抱えてシャウトしていた
キース「ん?どうしたよリン?」
リン「あれ?キース!?な、なんでここに…」
そこにキースがやって来た
彼はスノボーを楽しんでいるようである
リン「あ、そうだ!ねえちょっとかくかく然々あって…」
リンは一通り起こった事をキースに話し
キース「おいおいおい!?マジかよ!リン、あれをやるぞ!」
リン「あれ!?あれをやるの!?」
一方
ハドレット「止まれェェェェェェェェッ!!!」
ハドレットは教頭人間ボードにして、校長を人間ボードにしているジルベールを追った
そしてやっと追い付き
ハドレット「止まれって言ってるのがわかんないのかあんたは!!!」
ジルベール「あれ?なんでお前がいるの!?」
ハドレット「なんでじゃないよ!下見ろ下!!!」
ジルベールは下を見て
ジルベール「あ!( ̄▽ ̄;)!いつの間に!!!」
やっと気付いたのである
ハドレット「いつの間にじゃないよ!それ誰だがわかってんの!?」
ジルベール「てか…お前の下の奴誰だよ」
ハドレットも下を見て
ハドレット「あ!( ̄▽ ̄;)!いつの間に!!!」
ジルベール「お前もかよバカヤロー!!!ってやば!!!」
なんと前方にコースフェンスが…
ハドレット、ジルベール
「「おわああああああああああっ !!!」」
ドガシャアアアアアン!!!
そのままフェンスを突き破ってコースアウトしてしまった
ハドレット「ヤバイ!!!コース外れた!!!」
ジルベール「止めて!!!誰でも良いから止めて!!!」
リン「ジルさん!!大丈夫!?」
と何処からリンの声が
リン「今助けに行きます!!待ってて!!!」
なんとリンがスノボーで助けに来たのだった
ジルベール「おおっ!!リン!!!」
リン「へへっ///」
とにかくこれで助かった…と思ったジルベールだったが
キース「おいジル!」
ジルベール「は?キース!?何処から…ってまさか…!?」
リンの足下を見てみると
何と人間ボードをしているキースがいたのだった
キース「俺らが来たからには安心だぜ!」
ジルベール「何当たり前のように人間ボード乗りこなしちゃってんのこの双子ォォォッ!!!」
ジルベールはシャウトしながら突っ込んだ
リン「あたしボード乗れなくて…でもキースの上に乗ってみたら意外と滑れたんです!やっぱり双子ですね私達♪」
ジルベール「一方をボードにしてる時点で双子じゃねえよ!!」
リン「人間ボードの操作方法教えますね」
ハドレット「え?人間ボードに操作方法何てあるの!?」
リンはキースのゴーグルを外し
リン「ボードに着いてるゴーグルを取ってください!これがハンドル代わりになります!」
ジルベール「バカヤロー!!んなもん無えわ!!!誰もがゴーグル着けてると思うなァァッ!!!」
リン「えええっ!!そんなぁ………きゃあっ!!!」
リンが木の枝とぶつかり、キースのゴーグルを落としてしまった
そのゴーグルに向かって
リン「キースゥゥゥゥゥゥッ!!」
ジルベール「それキースじゃねえし!!!」
リン「どうしよう!私何にも出来ないじゃない!」
ジルベール「お前ら一体何しに来たんだよ!!!」
カリーナ「ジルー大丈夫かにゃあー!?」
ハドレット「え、えええっ!?」
なんとカリーナは大きな雪球となって転げ落ちていたのだった
カリーナ「今助けにいくにゃ!待ってろにゃあ!!」
ジルベール「嘘つけェェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッ!!!!!」
これまでにないでかいシャウトで突っ込んだジルベール
ジルベール「何が助けに来たんだよ!助けられに来たんだろーが!!手も足も出ねえ状況じゃねーかァァッ!!!」
カリーナは雪球で転げ落ちながら
カリーナ「そんなことないよ!みんなあたしが助けに来たと思ってるにゃ!!」
エアリィ「どうせ…みんな死ぬんだ…」
ジルベール「えっ?何だって!?」
カリーナ「諦めたらそこで試合終了にゃあ!」
エアリィ「何が辛いかって?…希望を抱いて死ぬことだよね…」
ジルベール「なんか交互にブラックなのが聞こえるんだけど!!!」
カリーナとエアリィが交互に顔を出して励ましながら諦めさせているのである
カリーナ「惑わされないにゃあ!!!」
エアリィ「あんたの戯れ言に…」
ジルベール「何天使と悪魔の会話みたくなってんだァァッ!!!っておい!!!」
なんと雪球のスピードが上がり
「「「おわああああああああああっ!!!」」」
後書き
アルティナ「ねえ、ジルベール遅くない?」
ユウリ「うん…カリーナちゃんまだ遊んでいるのかな…」
ミスティ「全く…一体何をやっておるのじゃ…」
クルル「デバイスも繋がらないです…」
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