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究極変態スナイパーブリーフ13PART2

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第二章

「是非な」
「ではブリーフ13に連絡を取るのですか」
「既に連絡は取っている、某巨大掲示板のあるサイトに画像を貼る」
「画像を?」
「蓮画像を貼る、それが合図になる」
 仕事の依頼のそれをというのだ。
「そしてだ」
「では」
「彼に働いてもらおう」
 こう話してだ、そしてだった。
 男達はその男ブリーフ13と会うことになった、二人はまずは新宿二丁目のとある店の中に入った。そこでだった。 
 カウンターに座り相手を待った、その二人のところにだ。
「用件を聞こう」
 渋い低音の男の声だった、その声にだ。
 振り向くとだ、そこには。
 黒の角刈りで太い鍵爪の様な眉と剃刀の様な細い目、長方形の顔に立派な鼻を持つアジア系の顔の男がいた。
 顔は普通だ、だが。
 その服装は普通ではなかった、黒の革靴に靴と同じ色のナイロンの靴下に。
 ネクタイ、服は着ておらず裸でだ。傷だらけだがあちこち毛に覆われた引き締まり体操選手を思わせる身体の上にトレンチコートを羽織り。
 首にはネクタイ、そして。
 汚れた何年洗っていないのかわからないかろうじて本来の色がわかる白ブリーフでだ、ガニ股で立ちそのコートを思いきり両手で持ってはだけさせている男がいた、その男を見てだ。
 年配の男がだ、若い男に告げた。
「彼がだ」
「ブリーフ13ですか」
「そうだ、今回の依頼の相手だ」
「話は聞いていましたが」 
 それでもとだ、若い男は言った。
「どうにも」
「どうにも?どうした」
「一回見たら忘れそうにないですね」
 そうした身なりだというのだ。
「どうにも」
「誰もがそう言う、しかしだ」
「それでもですか」
「彼の本名も経歴も一切不明だ」
「プライベートを教える趣味はない」
 これがブリーフ13の返事だった。
「若し知ればだ」
「その時は」
「誰であろうと命はない」
 こうだ、低音で言うのだった。
「そのことは覚えていてもらおう」
「そ、そうか」
 若い男は怯みながらブリーフ13に応えた。
「それでは挨拶を」
「いいのか」
 ブリーフ13は握手をしようと右手を差し出した若い男にこう返した。
「俺と握手をして」
「利き腕は預けないのか」
「俺は生まれてから一度も風呂に入っていない」
 それこそだ、何十年生きているかわからないがだ。
「手を洗ったこともない」
「何っ、トイレから入ってもか」
「そうだ、一度も洗ったことはない」
 やはり生まれてからだ、このこともまた。
「大の方の後で拭くな」
「それかウォシュレットだな」
「水で洗う時もある」
 インドやマレーシア等ではそうする、他には木の葉や石と用を足した後で綺麗にする方法は幾らでもある。
「しかしそうした後でだ」
「手は洗わないのか」
「一度もだ」
 そうしたことはないというのだ。
「ないのだ」
「そうなのか」
「付いてもだ」
 何が付くかはあえて言わない。
「それは一度もしたことがない」
「そ、それはまた」
「そしてだ」
 それに加えてだった、ブリーフ13本人が言うには。 
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