戦え!!正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー
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第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その十四
「そんなことしても」
「だよな、それでも」
「日帝衆ならな」
「絶対に勝ってくれるさ」
「負ける筈がない」
「何があっても」
こう話してだ、そしてだった。
彼等も日帝衆を応援する、そうして。
彼等は大久保の勝利を祝う準備をしていた、自分達も杯の用意をしている。そこにだった。
赤と青の戦士達が現れた、その彼等を見て子供達も全世界のマスコミも大人達も口々に言うのだった。
「負けろ!」
「負けちまえ!」
「日帝衆の人達の邪魔をするな!」
「折角世界の厄介ごとを解決してくれるんだぞ!」
「それで何で俺達を倒してからやれっていうんだ!」
「さっさと負けて日帝衆の理想を実現させろ!」
「そうさせろ!」
素晴らしい応援だった、そして。
その応援を聞いてだ、彼等も言うのだった。
「おい、何だよこれ」
「すげえブーイングだな」
「俺達まだ何もやってねえぞ」
「それでこんなのかよ」
「というかよ」
ジャスティスカイザーレッド、尚智が言う。
「俺達って評判悪いんだな」
「それだけ日帝衆の支持が高いってことだろ」
ジャスティスブルー、尚武が応える。
「だからだろ」
「だから日帝衆の敵の俺達は人気がないんだな」
「ここまでな」
「そういうことか、しかしな」
「ああ、けれどだね」
「このブーイングを今から喝采に変えてやるか」
「そうしような、俺達自身の力で」
尚武も応える、そしてだった。
二人は誇らしげにポージングを取った、尚智は右、尚武はそれぞれ左に位置してそれぞれ腕を組んでバックに日光を背負って宣言した。
「俺達の収入と将来の就職の為!」
「自分の為に戦う戦士!」
「正義の兄弟戦士ジャスティスカイザー!」
「ここに見参!」
「愚かな」
その二人の名乗りを聞いてだ、大久保は即座に駄目出しをした。
そのうえでだ、二人にこう言うのだった。
「力は己の為に使うものではない。世の為人の為大義の為だ」
「うるせえ!そんなもんの為に戦ってたまるか!」
「そんなことするかよ!」
「俺達以外の為にどうして戦わないといけないんだよ!」
「他人のことなんか知るか!」
これが彼等の反論だった。
「こっちだってな、そうしたのがないと戦わないんだよ!」
「いいからさっさと再併合中止しろ!」
「そうしたら俺達だって戦わないで済むんだ!」
「とっとと止めろ!」
「そういう訳にはいかない」
大久保はその彼等に毅然として反論した。
「再併合をし今も全世界を悩ましている災厄を消す為には再び我々が治め今度こそ完全に統治してこそだ」
「そう言って百年前大失敗しただろ!」
「だから今迷惑してんじゃねえか!」
「反省して何でその結論になるんだよ!」
「よりよき統治って何だよ!」
「もうあの半島に関わるじゃねえ!」
「デーモンプラントかゴルゴムにでもやっちまえ!」
極論さえ言う二人だった。
「いいからとっとと諦めろ!」
「資源も何もねえだろうが!」
「ないから作るだけだ」
やはり正論で返す大久保だった。
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