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でんきタイプで縛りプレイ

作者:パズル男
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6話:R団とギエピと時々タロウ

 
前書き
5話を書き直したい。検討中です 

 
 翌日の早朝、俺は準備を整えてお月見山へと出発した。

 ビッチとの遭遇率は極めて低い。お月見山麓のポケセンまでの道のり、トレーナーはこの世界に拉致られてから初めてのまともな男トレーナーに出会った。

 キャンプボーイのタロウだ。(ニビジムのタケシはジムリーダーなので換算しないけども)

「キミ強いね……これなら、このお月見山も越えられるんじゃないのかな」

 当然だ。お月見山に生息しているポケモンだろうがピッピだろうが理系の男だろうがR団だろうがビッチだろうがぶっ飛ばしてやる。

 相棒とピカさんの敵じゃねぇ。

「ねぇ、一緒に行ってもいいかい? もちろん、道案内としてもだけど、僕の目的でもあるピッピをついでにゲットしにいきたいんだ」

「うん、いいよ」

 道案内は正直助かる。

 山道洞窟等で迷子になっては死活問題だからな。

 だから、俺はキャンプボーイのタロウと一緒にお月見山を越える。

 登山じゃなくゲームと同じく洞窟内の抜け道を通るらしい。

「あっ、色違いのズバットだ!!」

「ファッ!?」

 ここはゲームみたいにポケモンから【キラキラリン】というエフェクトが出ているがな。

 しかし、なんてエンカウントだ。ゲームを普通にプレイしてリーグチャンピョンになるまでの道中で1回遭遇すれば運が良い方だろ。

 それが早々俺の所にズバットで現れるとはな!!

「でも、【でんきタイプ】じゃねぇ! タロウ、お前にアイツを任せた。ゲットしてくれてもかまわない……」

 テンションは一気に下がっていく。

「え、じゃあお言葉に甘えてズバット、ゲットだぜ!!」

 こうしてキャンプボーイのタロウは色違いのズバットをゲットした。

 タロウの今の手持ち、ズバット(色違い)/コラッタ/ポッポ/ニドラン♂……ってこの情報はどうでもいいか。

 さて、そんなこんなでお月見山もタロウの道案内のお陰でピッピが盆踊りするらしき吹き抜けの広場に辿り着いた。

 そこがタロウの目的。

「………」

 そして、R団がいた。

 10人ほどの黒の集団。悪の軍団。したっぱ女性団員のビッチ共が……

「あら、今日は可愛いお客さんを連れてきたわねー」

「ねぇ坊や、お姉さんたちと楽しいことしましょ?」

「痛い目みたくなかったら言う事聞いたほうがいいよー」

「グッジョブよタロウ。あとでいっぱい可愛がってあげる」

「う、うん………」

 ……どこがビッチ率を下げるだ、あのjk。群をなしてるじゃねぇか。

 本気でR団がビッチなのはシャレにならんぞ。

 それに、

「タロウ…お前、コイツらの仲間なのか?」

「騙してごめんよ、ハルト君。でも、ちゃんと道案内はしただろ?」

 ……ピッピ達が集うはずの行き止まりの広場までのな。

 もうここはR団のたまり場だ。

「うふふっ、タロウはね、ピッピがほしいのよ。でも、私たちがここを占拠してここに生息するピッピを全て捕まえた。だからタロウに提案してあげるのよ。活きの良い若い男、可愛い男の子を100人ここまで道案内してくれたらピッピ1匹と交換よ」

「だから、あと83人でピッピが貰えるんだ、キミもボクのために生贄になってもらうよ」

「……あっそう」

 そこまでしてピッピが欲しいのかよ……

 もう17人もの犠牲者が出た。なんかキレそう。

「さて坊や、今のこの状況が理解できたのなら大人しくお姉さんたちと楽しいことしましょうよ」

 いつの間にかR団たちに囲まれていた。

 皆がモンスターボールを構えている。

「ハルト、キミがちょっと強いからって流石にこの数は無理だよ、ご愁傷様」

 10対1……いや、11対1。

 それに向うの手持ちポケモンは1体とは限らないし、ここに生息していたピッピを捕まえたと云っていたからそれが敵だと考えた方がいいが。

「やれやれだぜ、R団。俺が欲しかったら力づくで勝ち取ってみせな」

「うふふっ、生意気な坊やね。でも悪くないわね、気に入ったわ。絶対に手に入れてやる」

「じゃあ、そういうことで……」

 こうして、絶対に負けられない戦いが始まろうとし、

「「「「「「「勝負よ、坊や!!」」」」」」」」

「いや、バイバイの間違いだぜビッチなお姉さん方」

「「「「「「「「は??」」」」」」」」

 俺はバッグからあるアイテムを手に取り、

「【あなぬけのヒモ】」

「「「「「「「「なーーーーーッ!??」」」」」」」」」

 まだ戦闘始まってないからギリギリセーフだろう、俺はお月見山を脱出しては麓のポケセンへ退散するのであった。

 逃げるが勝ちってね。

 でも、しかしだ。

「さて、出て来いサンダースにピカさん。反撃開始だ」

「ギャウギャウ!!」

「ビカッ……」

 既に臨戦態勢に入った俺達。

 そう、これは戦略的撤退であり、次にお月見山の洞窟内でR団に遭遇してもソッコーでビッチをやっつけてやる。

 2匹であらよっとほいさっさーだ。

「どのみちお月見山は通らなければならないんだ。決着を着けてやる……」

 そういっていざ二度目のお月見山。

「ビカッ」

 ピカさんが、立ち止まる。

「おい、どうしたビカさん、行くぞ」

「ビカッ……(ふっ、信じられるか、旦那。俺、長距離移動できないんだぜ??)」

「……なんとなく分かった。出番が来るまで体力温存しといて」

「ギャウ……(ハルトの役に立たないデブはタダのおデブよ!)」

「………」

 さて、気を取り直して出陣だ。

 途中までは道順を覚えているから移動が速い。

「あっ、いた! 坊や、大人しく捕まりなさい!」

「やだね……」

 1人目と遭遇した。もうバラバラで行動している時点で俺の勝ちだ。

「いきなさい、ピッピちゃん達」

「「ピィッピ!!」」

 へぇ、ロケット団の下っ端はダブルバトルを仕掛けてきた。

 だが、こっちは1匹で十分……。

「やれっ、サンダース。【10まんボルト】!!」

「ギャウギャウ!!」

 サンダースの鬼畜ボルト。

「「ギエピィィイイイイ!??」」

「そんな一撃!?」

「やはり雑魚だったか……」

 碌に育っていないピッピが改造ポケモンに手も足も出るはずがないのだ。

「くっ、私の負けよ。でも、まだ残り10人もいるんだからね! せいぜい悪足掻きしてなさい!!」

「はいはい……」

 悪足掻きしているのどっちかっていうと、そっちだな。

 さらに奥へと進んでいく。

「あの坊やどこにいるのよ?」

「さぁ、でもタロウの話だとハナダシティへ向かうはずだからまたお月見山通る可能性あるって言っていたわ」

「じゃあ、ここで待ち伏せして一網打尽にしましょ」

 さぁ、次の対戦相手だ。

「次はお前らだ」

「「あっ、坊や発見!! ゆけっ、ピッピちゃん達!!」」

「「ピィッピ!!」」

「サンダース【にどげり】だ」

「ギャウギャウ!!」

 サンダースの【にどげり】。効果は抜群だ。

「ギエピィィイィイイイイ!??」

「ちょwwピッピこっち飛んできt……ごばぁぁああああ!??」

 攻撃されたピッピは勢いよく吹き飛んではR団したっぱの1人と激突。

 ビッチだが美人な女性がごばぁああとか言って転げまわっている。どちらとも戦闘不能だ。

 それにしてもサンダースは優秀だな。俺が何故【10まんボルト】を命令して一気にかたをつけなかったのか察してくれたんだな。

 でも、あまり時間がないんで、もう1匹は一瞬でかたをつける。

「サンダース、【めざめるパワー】」

「ギャウ!」

「ギエピィイイイイイ!?」

 もう一体のピッピも戦闘不能になった。

「やるわね、坊や。1人になってもやってやるわ!」

「やれやれだぜ……」

 戦闘不能になった同僚をスルーしてはまたピッピを繰り出した。

「ピッピ、【おうふくビンタ】よ!」

「ギエピ!」

「めんどくさ…サンダース、返り討ちだ。【にどげり】で吹き飛ばせ」

「ギャウ!」

 敵のピッピがトコトコと鈍かったので先にこっちの攻撃が届く。

「ギエピィイイイイイイイ!??」

「ギエピ!!? うげーーーー!??」

 先と同じくピッピは面白いほどに吹き飛びロケット団したっぱに直撃した。

 お見事だ。

 さて、次いくか……

 こうして俺は次々とゲームのように順番に現れるR団のビッチたちを撃破していくのであった。

「これで9人目撃破だ」

「そんな、本当に9人倒してきたの!?」

「……ここまで強かっただなんて思っていなかったよ、ハルト」

 再び広場まで辿り着く。

「くっ、こうなったらタロウ、2人でいくわよ。というか、全ポケモンで一斉攻撃よ!! いきなさいピッピちゃんズ!!」

「「「「「「ギエピッ!!」」」」」」」

 わーお、ピッピの欲張りセットだ。

「ボクもピッピが欲しい! ゆけっ、コラッタ、ポッポ、ニドラン♂、ズバット!! あのサンダースをやっつけろ!!」

「「「「「ラジャー!!」」」」」

 あの色違いのズバットもいてら、合計9体のポケモンがサンダースを襲いかかった。

 流石のサンダースも9体ものポケモンに囲まれてタコ殴りにされてしまった。

「ギャウ!!(あぁっ、もうっ、うっとおしいのよアンタたちッ!!)」

 とでも言いたげ。反撃に試みるも他のやつに殴られ攻撃する隙をさえ与えてくれない。

 攻撃の準備、というかモーションに入らないとたとえ【10まんボルト】でも放てないのだ。

 だから、

「ピカさん、流石に働け。サンダースを援護しろ!」

「ビカッ!!(ふっ、ヒーローは遅れて登場するってもんよ)」

「ピカさん、サンダースに【でんきショック】だ!」

「ビッビカッチュウ!!」

 ピカさんの【でんきショック】がサンダースを捉えた。

「うふふっ、焦って自爆かしら?」

「いや、違うよこれはサンダースの特性を利用して【でんきショック】で体力を回復したんだ!?」

「………」

 R団ってのはバカの集まりなのかな。

 さっきの奴らも俺を待ち伏せするのにも罠張るとかしたらいいのに、とか思ってしまうんだが。

「はっ、だから何? どれだけ回復しようとまたタコ殴りにしてしまえばいいだけじゃない!」

「まぁそれができたら誰も苦労はしないわな。あんたのピッピちゃんズ及びタロウのポケモンたちをよく見てみろよ。ずっとあのペースで殴り続けれると思うか?普通」

「……ッ!?」

 ポケモンも人間と一緒だ。

 ローテーションで順番に殴ったり攻撃していても、サンダースに攻撃させまいと殴り続けなければならないペースを維持することはそう容易くない。

 ポケモンだって生きているんだ。間髪入れずに攻撃し続けていたら疲れるだろうに。

「サンダース、よく耐えたな」

「ギャウ…(あのデブの攻撃と比べたら、これくらいどってことないわよ)」

「サンダース、【10まんボルト】120%だ!!」

「ギャ、ギャウギャウ!!(また無茶ブリ!?本気の本気ってことでいいかしら!??)」

 サンダースは見事俺の期待に応えてくれた。

 サンダースをタコ殴りし続け疲れていたピッピたちに容赦のない電撃が襲った。

「「「「「「「ギエピィイイイ!???」」」」」」」」」

 9体いた敵のポケモンたちは一撃で戦闘不能になった。

「そ、そんな……ありえないわ、こんなこと」

「ボクのポケモンたちまで……また負けた」

「くっ、覚えておきなさい!」

 そう言ってR団はどこかへ去っていった。どうでもいいがな。

 俺はタロウに声をかけた。

「タロウ……」

「ご、ごめんなさい!本当にごめんなさい!!」

「もういい。別にいつものことだ、馴れている。それよりもハナダシティまでの道案内が終わっていない。謝罪の誠意があるなら、道案内してくれ」

「わ、わかったよ! ありがとう!!」

 さて、旅の続きを再開といたしますか。

 なんやかんやとあったが、俺はキャンプボーイのタロウの道案内をしてもらい、ハナダシティを目指し、夕暮れ時に到着するのであった。
 
 

 
後書き
詰め込みすぎだし、途中端折ったの反省。

でも、早くハナダジム戦したいんだ。 
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