[嘘をつくから]の小説情報

あらすじ
私たちの気持ちは、口に出さなくたって伝わる。
何年も同じ時間を過ごしてきた。

時が過ぎるごとに、変わってしまって、離れたときもあったけど結局はまた、集まる。
「やっぱりなんだか、一緒にいると楽しくて」
私たちは集まれば笑う。
話さなくたって、気まずくないよ、だってずっと一緒だから、今更気を使わなくてもいい。

私たちはいつも話す。
今日あったこと、昔の思い出、テレビのこと、なんだって話す。
そのうち話すことがなくなるけど、沈黙でも平気なのが本当に仲良しってことでしょ?

そのうち集まることもなくなって、また離れるのかもしれないけど、それが大人になるってことなのかもしれないけど、私たちは他の子達の友情とはちがうから。
大人になっても、変わらずあつまる。

私たちは違う、私たちは平気、私たちは特別。

でも私は恐れてる。

私たちの友情が、壊れかけていることを。

一体誰から始まった?
一体だれなら止められる?
一体いつから、こうなった?


ねえ待って、私が変えるから。
もう一度皆で笑って、みせるから。
種別 短編〔全15話〕
年齢制限 なし
文字数 10,922文字
1話当たりの平均文字数 728文字
掲載日 2016年 08月 02日 01時 53分
最終投稿日 2017年 06月 20日 00時 27分
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