「冥王来訪」の感想


 
コメント
もし戦列歩兵の時代では防弾ベストがあれば、戦損に低下させることでしょうが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
20世紀の第一次大戦まで胸甲騎兵と呼ばれる兵種は存在しました。
重い金属製の胴当てと兜を身に着けて、敵陣に突撃して行く兵科で、機関銃の登場以降廃れましたが、戦場の花形でした。
(日本軍は費用の関係から胸甲騎兵を見送りました)

実は30年戦争まで歩兵は甲冑を付けていたのです。
大デュマの小説「三銃士」は、フランスのマスケット銃士隊の話ですが、彼らは戦場では胴当ての鎧を着て、つば広の帽子に偽装した兜を被って、最前線に出ていました。
 次第に戦場での銃火器の発達で、軽量な鎧で銃弾を防ぎきれなくなったことと、歩兵装備の値段上昇によって、鎧は廃れることになりました。
 重い鎧といっても着て動けるので、純粋に鎧を準備するより使い捨ての傭兵をやとった方が安くなったのも大きいですね。
(当世具足は着た事がありますが、少し動きづらいぐらいでさほど重さは感じませんでした。
現代のボディーアーマーやヘルメットと、重量は変わりありません)

 19世紀の国民国家の時代も徴兵にしたのは、傭兵の値段をフランス革命政府が用意できなかったのもあります。
だから、鍛え上げた農民兵に頼るしかなかったんです。