「冥王来訪」の感想


 
コメント
アメリカがソ連を援助することの責任があると言えましたが、ドイツにもソ連支援の責任がなかったとは言い難いです。第一次世界大戦のドイツがレーニンのロシア革命を援助するとか、戦間期でヴァイマル・ドイツとソ連はラパッロ条約について調印するとか、ナチス・ドイツがソ連との独ソ不可侵条約を調印するとか、ドイツに対して逃れられない責任があると言えます。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 ドイツとロシアの関係はそれこそ中世にまでさかのぼることが出来ます。
ドイツ人を指し示すロシア語のニメーツという言葉は、元は聾を指し示し、ロシア語を介さない外国人を指し示す言葉でした。
 17世紀後半から20世紀初頭まで続いたロシアへのドイツ農民の移住も、貧しいドイツから生活のために移住したのが始まりでしたし、12世紀にバルト三国へ進出したの『北の十字軍運動』などを見ましても、何かとロシアに求めることが多かったと思います。
 ロシアの極東進出以来、一貫して対決姿勢を問っている日本と違うのは、地理的条件もあろうかと思います。

>ドイツに対して逃れられない責任がある
後の混乱を招く原因になったプロテスタントも、秘密結社も、社会主義思想もドイツが起源ですからね。
 ヘーゲル、マルクスらの社会思想家が登場して、近代への与えた悪影響は計り知れないと思います。
 そういった点では、ドイツの近代における諸問題の責任はあると思いますよ。

ソ連との接近は、英米によるドイツいじめも遠因にあると思いますし、ドイツ自身の地政学的な立場や、スラブ人との親和性もあろうかと思います。