「冥王来訪」の感想


 
コメント
雄渾さんは闕史八代についてどう思いますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
>闕史八代
かつて商(殷)王朝の非実在性がまことしやかにいわれていた時代がありました。
埋蔵文物の研究結果によって、殷王朝の系譜は今はほぼあったのではないかと考えられています。
殷の始祖湯王(天乙)をはじめとする系譜の書かれた大量の祭祀用の甲骨文が発見されたためです。

 欠史八代の話は江戸時代からありました。
ただ、群馬県の稲荷山古墳の鉄剣から、古代の皇族の系図を裏付けるものが発見されたように、今から出てくる可能性もあります。
 またどの史書もそうですが、王朝の創始者は事細かに書かれて、2台目以降から詳細な記録の残る王までは省略される傾向にはあります。
 史記の殷王朝の系譜などは、大事件のあった武丁や帝辛以外は雑に書かれていますし、日本書紀や古事記で妃と子供の数だけしか書かれていないのは仕方ないと思いますよ。
(旧約聖書も具体的なエピソードのない人もダビデ王の系譜にいますよね)

私個人としては、実在の天皇と思いますよ。
1400年前に2000年前の記録が散逸していても仕方ないことですし、文字がない時代に名前と在位年に関して口伝で伝わっている時点で十分ではないでしょうか。