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冥王来訪の感想一覧
「冥王来訪」の感想
2023年 08月 10日 11時 01分
コメント
>本当はベアトリクスやアクスマンは佐官で
内田弘樹先生はシュタージ版の総務省、ベアトリクスとアクスマンのふたりの階級の接頭辞は特務という肩書きを設定しないですから、内田弘樹先生のミスでしょうが?
作者からの返信
2023年 08月 10日 17時 42分
アクスマンに関しては、中央偵察総局の職員ですから、佐官の階級を有していても何ら不思議はありません。
ただ小説版に比して、ゲーム版以降は容姿が若くなりすぎているのです。
東ドイツは軍も秘密警察も人員を人口に比べて多数抱えていました。
その為、出世というものが対外戦争を起こしていたソ連よりも遅く、勲章や褒賞で補っていました。
旧ソ連や北朝鮮が勲章をジャラジャラと子供のバッジの様につけるのはそのせいでもあります。
(ブレジネフ時代の悪弊ですね)
アクスマンはまだ自然なのですが、ベアトリクスは24歳の女性の立場で少佐は非常に変なのです。
シュタージは軍と違って、男性職員や男性工作員を多数抱えています。
また史実では女性の正規将校は数えるほどしかいなく、非常勤や非正規工作員を合わせると17パーセントしか女性職員はいなかったはずです。
軍と同じですごい男性社会でした。
ベアトリクスは幹部子弟になりますから、KGBならば血縁採用があります。
KGBでは幹部子弟や諜報員の血縁者を重視して、『スパイの血筋』と称しました。
完全実力主義のGRUとちがって、無試験でKGBに入学資格があったことをヴィクトル・スヴォーロフ(Viktor Suvorov)こと、レズン少佐は『GRU : ソ連軍情報本部の内幕』(原著:"Inside Soviet Military Intelligence")に書いています。
KGB出身のオレグ・ゴルジエフスキーも同様のことを示唆していましたからほぼ事実でしょう。
ベアトリクスはなんといても縁故採用ですから、本来ならば戦術機部隊には配属されないはずなのです。
自分で異動希望を出したか(これは基本的に通りません)、父親の立場に変化があったか(アーベルの事は一切言及がないので、変化がないのでしょう)、前線にシュタージも人員を送り込んで消耗し、ベアトリクスを引っ張ってきたか(可能性が高いのはこれです)。
シュタージの学校を出ていない(採用直後にカレルの事件に参加しています)ベアトリクスが出世するのは厳しいんですよ。
GRUならパイロット出身のスパイは実在しましたし、活躍もしていますが、シュタージですからね……
捜査権限のない特務将校の方が自然でしょうね。
内田先生の取材不足もありましょうが、吉田社長の指示で学園物から軍隊ものにプロットを変更した影響なのでしょうね。
学園ものならば、ベアトリクスは系列校の女教師というポジションで自然です。
アクスマンはさしずめ他校の教頭か、副校長でしょうね。
シュミットは若くして校長になった人物で、他校からの出向した教員であることを隠している。
アイリスはテオドールのいる学校のクラス担任、ハンニバルは学年主任。ハイムは校長か、教頭ですね。
西ドイツ軍は完全に他校です。キルケは他校の教員で、バルクは風貌から類推して体育教師。
西ドイツの衛士は他校の生徒です。
素直に学園ものにすればよかったのではないでしょうか。
柴犬EXで、日本風の学園コメディーを書いてもよかったかもしれません。
2023年 08月 10日 11時 01分