「真・恋姫無双 矛盾の真実 最強の矛と無敵の盾」の感想

童心
童心
 
コメント
予定通りの感じではあるがやり過ぎの感があります、手助けに来ておいて結局人材不足に悩む友人から多大な出費を強いる行為とか。
徳のおかげと発言してますが恩人に気を配った様子ないですし、もう少し理解があってもいいのでは。

追伸;決して劉備がどうこうではない




ご返信有難うございます、ご説明の後読み返して白蓮と星の科白で納得、有難うございました 
作者からの返信
作者からの返信
 
そうですねえ。原作どおりの展開と人数ではありますが……
おっしゃりたいこともわからないでもないです。

ちょっと作者にあるまじきことになりますが、解説を。

後漢末期の人口は、資料にある右北平で、およそ5万6千。
幽州全体をあわせるとおおよそ200万といわれています。

公孫瓚が張温の討伐軍への援軍として朝廷から命じられた突騎は3000人。
この時代、騎兵は主力とはなりえなかったことから、騎兵と歩兵の内訳は1:5~1:8ぐらいと仮定して、騎兵を集めていたこと、軍で騎兵を優先していたことなどの不確定要素を入れたとしても、1:3にしたとします。

援軍で騎兵全部隊を投入するとは考えられないので5千程あったとして、歩兵をその3倍、一万五千。
それ以上は当時の北平近辺の生産能力では兵は維持できなかったと考えるべきでしょう。
幽州自体、生産性の高い土地ではなく、北の異民族との問題もあり、軍の編成がうまくいかなかったはずです。

事実、初平2年(191年)、黄巾賊の残党30万が渤海郡の郡境付近から侵入した時、公孫瓚は2万の兵を率いてこれを迎撃しています。

つまりそれ以上の兵を養いきれない以上、募兵することはできないのです。

さて、ここで、本文中の星の言葉です。
「この乱のことを知って、街の功名心あふれた者どもが統制なしに暴れるよりも、盾二殿たちに連れて行ってもらったほうが一挙両得」

この言葉が全てと言っても過言ではないでしょう。

乱の前から兵を集めていたとしても、常時問題の起こる異民族との戦いに賊の対応。
それらを収めるための軍の常備化。たとえ半農半兵としていたとしても出費は免れません。

それでも不平不満のある黄巾に対処するために、兵を集めねばならない。
だが、その兵を維持できる糧食には限りがある。
つまりは兵を選別することになります。
さて、雇われることのできなかった不満を持つ民がどうなるか……黄巾に参加してしまうか、野伏――野盗となる可能性も高いわけです。
自国で不満分子を抱えたまま、黄巾討伐で名声を高めることはできません。

それならば最近自身より名声の高い劉備や主人公という人間が引き連れ、言葉は悪いですが戦いで死んでもらったほうがいい。
そうすれば白蓮側は、友人の為に兵と武器、糧食を与えて快く旅立たせた、という名声を得られるわけです。

公孫賛の人徳の名声は、うなぎ登りでしょう。
ゆえに、白蓮はそこまで計算していたので苦笑している、という言外の状況があります。
態のいい厄介払い、盾二の言葉はその通りなのです。

さて、そこまで考えているわけがない、という言葉が聞こえてきそうですが、それもそこまで考えていないわけがない、という反語と同等の説得力です。

ただし、例外があります。
6千。この数字は白蓮も多すぎだと感じて、青くなっています。
武器や糧食を提供する、これは彼女の思惑の外から出たうかつな言葉だったからです。
ある意味、自分の劉備たちに不満分子を押し付ける心苦しさからの一言でもあったからです。
そして盾二もそれを知るからこその「いつかは倍返し」の発言でした。

自身も薦めたとはいえ、星が宥め役になったのも星自身そう思っていることでしょう。
まあ、星はそれと同時に4人の人徳が予想以上であったと喜んでいるかもしれませんが。

まあ、作者本人がこんな分析めいた物語外の状況説明はお門違いなのは重々承知してます。
それらを文章に含めることができれば問題はないのかもしれませんが……さすがにくどいわ、文章量100kb超えるわで、その辺は読者にまかせようかなとも思いました。

が、ちょっと文章での説明不足の感がありましたね。反省してます。