「冥王来訪」の感想


 
悪い点
『武家から正妻を嫁にして東ドイツからアイリスを側室にする事で地球とのパイプを維持するのも有りかなと思いました。 』と考えをやめしましょう、原作ファンにブチ切れられる。たとえ《スーパーロボットZ 再世篇》の藤原忍と飛鷹葵の関係はただ普通の友達です。
 
 
作者からの返信
作者からの返信
 
 ご意見ありがとうございます。
私がmuvluvに関して、どのような考えを持っているかは作品を通じて常々述べております。
展開をお待ちいただければ、幸いです。


>『武家から正妻を嫁にして東ドイツからアイリスを側室にする事で地球とのパイプを維持する』
これはわたくしの言葉ではなく、匿名投稿の読者様の意見です。

 もしこのことで非があるとするならば、誤解を招くような私の態度だったかもしれません。
それに関しては謝罪しておきます。

>原作ファンにブチ切れられる
 せっかくいただいたご意見です。
よければ返答させていただきます。

 さて、質問者様が一番聞きたいのは、マサキと原作キャラのカップリングに関してでしょう。
これに関しては、どのような道筋を選んでも、一定の層から低評価は避けられないと考えております。
 一般論という形になりましょうが、優れた作家や画家が、どのような作品を書き上げても一定数のアンチや不満を抱く人物がいるのはよくある話です。
 小生もそのことは重々承知しております。

 本作品では、篁 祐唯とミラ・ブリッジスの関係を男女の仲から正式な夫婦に発展させました。
ユウヤ・ブリッジスと篁唯依の精神形勢や自尊心に良い影響を与えるためと思って、そういたしました。
ですが、狂信的な原作ファンの方でしょうか。
ハーメルンのほうでそのことが書かれた話を公開した直後、低評価とブックマークはがしを受けました。

 原作ヒロインと付き合う、家庭を持つ、男女の仲になる……
荒れるのは、構想当初から認識しておりました。
本当は1983年の東ドイツに行ってヒロインたちを優勝トロフィーの様に飾ることも一時思い立ったのですが、原作キャラクターの視点に自身を置いたとき、それはあり得ないと思って止めました。

 本作品を書き上げる遠因になった一つには、やはりリィズ・ホーエンシュタインの扱いに不満を抱いたからです。
どの二次創作でも、両親が死んでから、アスクマンに捕縛される直前で救済される話しかありません。
 これはおかしいだろうと、憤りを感じながら、原作を見返していると、リィズを救っても、シルヴィアは?
シルヴィアがポーランドとともに救われても、アイリスディーナの兄殺しの罪は……
ベアトリクスの孤独はという風に、思い悩んでしまいました。

 そんな折でしょうか、PIXIVで中国か台湾の絵描きがベアトリクスとアイリスディーナが婦人用スーツを着て歩く肖像画を描いてアップロードしたことがありました。
そこにあの子のEX/FEX?(マブラヴ)とタグが付いていたのを覚えています。

 彼女たちを救ってやるにはユルゲンをどうにかして、シュタージの間の手から助けてやらねばならない。
そして、シュタージを背後で操るKGBと、それを己の政治的野望で動かすソ連共産党指導部をどうにかせねばという結論に至りました。
ヒロインをどうにかして救済するという感情以前にも、メカ本(『マブラヴ オルタネイティヴ』公式メカ設定資料集 MUV-LUV ALTERNATIVE INTEGRAL WORKS)を私なりに読み解いても、やはりソ連の存在がマブラヴ世界では非常に悪い影響を与えています。
メカ本の年表を何度読み返しても、同じ結論にしかなりませんでした。
 
 そこで、この現実の数十倍の力を持つソ連をどうにかするには、日本のアニメ史上に燦然と輝くスーパーロボット軍団の中から、強いものを選りすぐって向かわせるしかないという考えになりました。
 では、どんなマシンで、誰が適任か。

著名作品の中から候補を立てて選びました。
鉄人28号から1990年代の平成ガンダム三部作の間でです。

鉄人28号は、遠距離に投射可能な火器がないので即座にNGになりました。
操縦者が少年ですので、お話づくりに伸びしろがございません。

マジンガーZですが、マジンガーは強くてもパイロットの兜甲児は正義感の強い好青年です。
知能指数も高く運動神経も抜群ですが、正義の味方ですから陰謀渦巻く世界には不向きです。
美人パイロットと知り合ったら本作のマサキ以上に感情移入してしまうでしょう。
相手の嫌がることとか自己の利益のために大多数の無辜の人間を抹殺することもできないでしょう。

ゲッターロボですが、ゲッターの強さは魅力的でした。
ただ、先駆者が多くいて、ハーメルンにも同じような作品があったので断念しました。
その作品でもゲッターチームの面々は、戦力の底が知れている東ドイツに感情移入をしていて、もどかしいぐらいに弱体化してました。

次にガンダムシリーズです。
ガンダムは個人的に好きです。ですが現在の設定の複雑さには辟易しております。
1990年代から2000年代初頭は、こんな細かい裏設定がなかったのでもっと自由に創作できたよなと、過去を振り返っています。
あと断念した理由は、核燃料の確保や弾薬の規格の面も大きいです。
(マクロスシリーズも同様です)

では機械生命体である「トランスフォーマー」や「エルドランシリーズ」「勇者シリーズ」はどうか。
自分の技量ではMUVLUV側が完全なかませ犬状態になって、トランスフォーマーたちが主役の話になってしまいます。
一応、人間が関係する「超神マスターフォース」や「勇者特急マイトガイン」などの作品もありますが、自分の手を余すので、空想段階で断念しました。

 いろいろと話を練っていったとき、ふとゼオライマーの存在が頭に浮かびました。
木原マサキはパイロットで且つゼオライマーの建造科学者です。
ロボット工学と遺伝子工学を収めた天才で、秋津マサトの肉体を使えば、若々しいキャラを描けます。
それに秋津マサトは劇中の描写を見る限り、肉体的にも常人をはるかに凌駕しており、何かあればアンドロイドの氷室美久がサポートしてくれます。

 またマサキはソ連との因縁で命を落としたことが劇中に書かれていますから、ソ連への負の感情も私の作品の設定にぴったりでした。

以上の理由から、私は『隻影のベルンハルト』の時代にゼオライマーを放り込む作品を作ることにしたのです。

 今回のご意見は、大変有意義と考えております。
またご機会がございましたら、どうぞ忌憚なきご意見をお書きいただければ幸いです。