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ソードアート・オンライン‐黒の幻影‐
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ソードアート・オンライン‐黒の幻影‐の感想一覧
「ソードアート・オンライン‐黒の幻影‐」の感想
迷い猫
2017年 05月 10日 04時 54分
コメント
ピニオラさん可愛い(恒例
2話連続の投稿とは驚きました。 さては、力を溜めていましたね。
全体的に重くて暗い作風の幻影にあって更なる異彩を放っていた博愛のオペレッタ編も遂に一区切り、ですか。 お疲れ様です。
今回はメインヒロインと主人公を両立していたピニオラさんは八面六臂の活躍でしたね。 彼女も本当にお疲れ様でした。 いや、彼女の出番はこの先もあるんでしょうけれど。
途中で明らかにやばいダークサイドを覗かせていた燐ちゃんに実は結構驚いたりしていました。 彼はどちらかと言えば泥臭くて人間臭い、非主人公的なメンタリティの持ち主だと思っていたのです。 自身の周りにいる幸福を守るために『嫌々ながら』あるいは『仕方なく』剣を振るってきた男の子と言うイメージが強かったのに、ここに来てまさかの内在する狂気が明るみになるとは……
しかし、そう思って見返してみると、人妻との不倫……ではなく幻影式圏内事件の際も、対人戦闘の描写はあくまで燐ちゃん視点で、しかも一瞬だったなと。 嗤いを浮かべていたのが夢の中による自責の念かと思っていましたが、うまく騙されてしまった感じですかね。 おのれ←
さて、少しだけ真面目に感想を垂れ流したところで我がピニオラ愛が爆発するぅ!のお時間です。
SAOに囚われる以前の孤独。 SAO最初期の攻略中での出来事。 人の黒い部分を見てしまった彼女だからこそ、棺の魔女などと言う醜悪な存在になってしまったんだな、と。 もちろんそれを理由にピニオラさんのこれまでの罪禍が許されるわけもなく、そして彼女自身がそれを許せるわけもないんですが。
もしも彼女がSAO最初期、魔女としての狂気が芽生えてしまう前に燐ちゃんと出会って入れば何かが変わったのかも知れない。 あるいはクーネさんたちとはじまりの街で出会っていれば違う未来があったのかも知れない。 もちろんこんな夢想は既に通り過ぎた過去なので意味はありませんが、それでもふと思ってしまいました。
でも、そうなれば彼女は幻影に於いてここまでの出番はなかったでしょうし、そもそも今の彼女とはまた違う彼女になっていると言うことはそれは私が愛してやまないピニオラさんではなくなってしまうと言うことに他ならない……うごごごご
今のピニオラさんは過去の自身の罪禍を自覚して、けれど償い方を知らず、しかもその道の先輩(燐ちゃん)から冷たく突き放されて寄る辺を失ってしまいましたね。 唯一の寄る辺であったみことさんを手放してしまったのは、彼女にとっていいことなのか悪いことなのか……ともあれ、端的に言って人間のクズであるピニオラさんに救いはなかったと言うことで。 ともすれば小説では過去の罪を平気でなかったことにするかの勢いで主人公サイドに収まる元敵役も多い中、この幕引きは非常に幻影らしかったですな。
でも、ピニオラさん救われても良かったよなぁ……と思ってしまうのはわがままだとわかっていますが、それでも彼女の笑顔と幸福を祈らずにはいられません。 願わくばこれからの彼女の道程に、せめてこれ以上の闇が訪れないことを。
ああ、本当にピニオラさんが可愛かったです。 自己の変質によって葛藤している様はもうさいっこうでしたね。 ゾクゾクしながら読み進めていましたが、ピニオラさん大好きです。
それにしてもこうして感想版でピニオラさん可愛いと言える日も終わってしまったのだなぁと思うと「おいこらもちろんこの先にもDEBANがあるんだよな? ああん?」なんて冗談が飛び出そうになります。 冗談ですのよ? ……2割くらいは←
兎にも角にも更新お疲れ様でした。
ではでは、迷い猫でしたー
作者からの返信
2017年 05月 11日 22時 52分
悪者でなければ活躍できない。それでも、救済されるifルートが過去に幾つか点在している。
でも救済されれば救済されたでDEBANはおろか登場さえ危ぶまれる。ピニオラさん、それは数奇な運命に翻弄された(限定的な条件下でしか活躍できない)不憫な娘………!
しかし、悪役としても絡め手しか能のないゆるふわ系。ライバルにもなれない所為で彼女は《主人公との決着》を迎えさせるのが極めて面倒臭いキャラでした。ガチンコで斬り合うにしてもこれまでに強者であることを誇張した場面も無ければ、戦闘能力の乏しさや協調性のないキャラクター性も災いして共闘も出来ない。これほど手を焼くキャラは後にも先にも出来ないだろうなと思いつつ、こんなキャラをメイキングした人間に殺意を抱きながら考えること数日。行き着く答えは《思いつきで突き進みつつ、少し大事なものを回収しとこう》という適当な方針でした。
その結果、因縁の相手との決着となる筈だったこの章は、本来ならば《笑う棺桶との白熱した戦闘シーン》になるところを、上げたり落としたりストーキングしたり化けの皮が剥がれたり負けたり冷たくあしらわれたり別れたりと、いろいろ忙しいてんこもりな感じになってしまいました。おまけに二人の視点で進むストーリー展開。まとまりなんて存在しないのです。
というわけで、ストーリー的にはピニオラさんと燐ちゃんが交錯するお話でした。交錯はしてもそこで停止しないすれ違いでしたけどね。
さて、そんなこんなでピニオラさんが人として変容していく物語もこれで一段落。
これまでの終着に小さな幸福ではなく、自分なりの贖罪を選んだピニオラさんの人間性は、果たしてそれでも一般から乖離した存在だったのか。そのあたりは個人の感じ方に委ねたいと思います。もしかしたら、誰かを守ろうとしたピニオラさんの姿をみたからこそ、燐ちゃんのあの態度にも意味があったのかも知れませんね(他人事)
最後になりましたが、感想ありがとうございました。
ピニオラさんのDEBANは………確約できぬ…………
ではまたノシ
2017年 05月 10日 04時 54分