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「SAO─戦士達の物語」の感想
Cor Leonis
2013年 03月 12日 01時 56分
コメント
前回の僕の感想への返信を読ませて頂いたのですが……。
正直、軽くパニックになりました(笑)。まさか僕の小説へのお褒めの言葉と将来的なコラボのお誘い(と考えてしまっていいんでしょうか?)までいただけるとは……。
白状いたしますと、今もキーボードを打つ手が震えております(笑)。
しかし、俄然やる気が出てきましたので、その時を楽しみに更新頑張りますね。
では、感想のほうを。
前回書いたことと被ってしまうとマズイので、今回はマサキ君を呼んでみました。
マサキ(以下、マ)「どうも」
さて、それじゃあ前々回の話辺りから聞いてみようか。“アイリさん”について、どう思う?
マ「いきなりヘビーだな。……まあいい。そうだな、俺は別に、彼女が異常だとは思わない」
それはまたどうして?
マ「俺は、彼女が解離性同一性障害、いわゆる二重人格になっている可能性があると考える。そしてそれは、辛い出来事から自分を守ろうとする、正常な自己防衛本能なんだ」
でも、アイリさんは自分のことを「アイリ」ってわかってたでしょ? 二重人格なら、別の名前が出てくるんじゃない?
マ「いや、実はそうでもない。それどころか、人格が交代したことに気付かないケースもある。それに、精神的に幼くなっているという一種の兆候も見られるしな」
なるほどね。じゃあ、もし君がアイリさんと出会っていたら、どうした?
マ「殺すね、間違いなく。……尤も、俺の力じゃ一撃必殺なんて不可能だから、麻痺毒からの黒鉄宮送りだろうけど」
それじゃ、君はリョウ君のとった行動は……
マ「間違ってないと思うね。ゲーム内での「殺し」を肯定する気にはなれないが、あの場合はどう考えても正当防衛だ。例えあれが現実で起きたとしても、彼は無罪だろうな」
なるほど。……って、大分長くなっちゃったから、最後にこれだけ聞こうか。もしリョウ君と戦うようなことがあったら、勝つ自信は?
マ「あるね。もちろん今の状況じゃ無理だが、もっとこっちの話が進んでいけば、可能性としては大いに考えられる」
でも、向こうは「勘」なんて必殺技を持ってるけど?
マ「向こうが勘なら、こっちは予測と推論さ。それに一つ思うんだが、彼の場合は「勘」じゃないと思うぞ?」
うわあ、他の先生の設定を否定しちゃったよ、この人……。
マ「まあ聞け。俺が言いたいのは、彼の場合は「勘」よりも「観」に近いってことだ」
「観」? 何それ?
マ「観って言うのは、突然閃いたように感じるが、実際は冷静で論理的な思考の上に成り立っているもので、その物事に対する普通とは別の思考回路が形成されている場合に起きる。例えば、プロ棋士は局面を見た瞬間に最善手を思いつく。よく聞く「長考」なんてのは、浮かんだ手が本当に最善か検証しているだけなのさ。そして、その「観」は長い努力と経験によって形成される」
なるほど。リョウ君は小さい頃からネットゲームをやってたわけだしね。
マ「そういうことだ」
……って、これじゃあ感想じゃなくて雑学の披露じゃないか。何だかこれ以上書くと更に墓穴を掘りそうなので、まだ書きたいことはありますが、そろそろお暇いたします。更新、頑張ってください。
注 なんだかマサキ君が偉そうに言ってますが(書いたのは僕ですけど)、もしお気に触りましたら容赦なく消してください。あと、将来的なコラボ云々について、鳩麦先生がおっしゃった意味が僕の解釈と違ったりするかもしれません。これらのときは、お手数ですがクレームをいただければと思います。(そうして頂いても、ただ平謝りに謝るくらいしか出来ませんが……)。
長文、誠に失礼致しました。
では。
作者からの返信
2013年 03月 25日 23時 24分
あははは……僕ごときに其処までパニックを起こして頂く程の価値があるかは甚だ疑問なのですがw
あ、そう取って頂いて結構ですよ。そのつもりでしたのでw
僕としても、マサキくんの物語が其処まで到達する日を楽しみにしていますw
さて……おや、これは初めてのお客様ですねw
ようこそマサキくんw
さって……リョウ〜
リ「ん?」
お客さんだよ〜マサキくん。
リ「おぉ?よぉ、初めまして……か?リョウコウだ。宜しくな」
さて、挨拶そこそこに、マサキくんの感想に答えていきましょうw中々楽しい感想ですしw
リ「ん?はぁ、DIDねぇ……」
解離性同一性障害、成程wとても面白い着眼点だと思います。
リ「つーか作者、その方面の理論付け出来んのか?」
む、失礼な。僕だってちゃんと考えてますよ!
リ「ほっほ〜。んじゃお聞かせ願うか。どうなんだ?マサキの理解は、合ってんのか?」
半分は合ってる。
リ「ん?」
正確には少しだけ補足があるんです。……と言うのも、壊れたアイリ設定は、実はシノンのPTSDについて調べてる時に思い付きで作ったものでして……僕の設定に置ける彼女のあれはですね、OCD(強迫性障害)によるDIDの同時併発なんですよ。
リ「OCDっつーと……」
OCDは、言わば有る事に対して本人の意志と無関係に異常な程の不安を感じ、それを振り払おうとする精神疾患の一種です。
前者を強迫観念、後者を強迫行動と言います。
リ「あぁ。んで?それとDIDと、なんか関係あんのか?」
まぁ、そもそもそんなことが有るかは僕にはよくわかってないんで、ウィキとかその他の資料見て想像で作った話ですが……
OCDの強迫行動って、原則的に他人から見ると奇異的な物だったりする場合が多いらしいんです。何しろ普通ならば受け流せるはずの不安を、必要以上に感じてしまう上にそれを無理やり振り払おうとするわけですからね。
でもですね、その行動を起こしている本人も、実はそれが異常だと気が付いている場合が多いらしいんです。
リ「気付いてても……やめられねぇってか」
えぇ。それを止めると、強烈な不安と強迫観念に押しつぶされそうになってしまいますから。
さて、結果としては、メカニズムはこうです。
アイリさんはああやって襲われ、オレンジ……強いては元々恐ろしかったこの世界全てに対して強烈な強迫観念を抱き、この世界に存在する事事態が苦痛になった。そして何らかの理由によって、それを振り払う強迫行動……すなわち殺人という結論を導き出し、実行しようとした。しかし……
リ「それの異常性が自分で分かっちまう以上、あのねぇちゃんはそれが出来る人間じゃなかった。だから……」
その強迫行動……殺人を出来る人格を、自分の本体とは別に作り出した。すなわち、あの時君が出会ったアイリさんです。
そこまで言って、DIDにたどり着いたんですよ。
殺人をしないと不安を振り払えず、その罪悪感やそれによるさらなる不安を振り払うために、第二の自分を作り出した。というのが、まぁ恐らく永久に公開されたいであろう(本編では明かしようがないので)アイリさんの裏設定です。
リ「なるほどね……ま、今更どうでもいいけどよ」
でしょうね。
実際、マサキくんの言うとおり正当防衛ですしねw
リ「あぁ……って、ふーん、あいつもそういうの平気なタイプか」
まぁ彼の場合、あくまで論理が先行して立ちますからねw平気と言うよりは合理的な方を選んでいるんでしょうw
さて、おや、最後の質問……
リ「へぇ……自信満々だな……んじゃま、いずれ期待させてもらうとして……勘と、観か……って、別に同じじゃねぇの?」
いえ、別です。それははっきり言っときます。
リ「あ?なんで作者が言うんだよ」
いえ別に。まぁそれは良いじゃないですかw
何時かマサキ君と戦う時が来るのが楽しみですねw
リ「もう戦闘はおなかいっぱいだっつの……
ではっ!
2013年 03月 12日 01時 56分