「銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想


 
コメント
同盟の最大の読み違いは、イゼルローンが全く役に立たなかった事だと思います。
原作のように今作でも、状況によってはヤンは要塞を放棄する事を考えていたのは、脱出計画をあらかじめ立てていたことから明らかです。
しかし、敵の到着すら待たずに逃げたすことになるとは想像もしていなかったでしょう。
あるいは要塞を作った帝国より、その要塞を落とすことにさんざん苦労をした同盟の方こそ、イゼルローンの堅牢さに対する信仰は強かったのかもしれません。
それが今回の結果につながったのでしょう。
この結果が同盟市民のトリューニヒト政権に、そして軍に対する信頼にどんな影響を与えるのか。
ここで、状況を知らない市民に”戦いもせずに要塞から逃げ出した・・・、とかいう噂が流れたりしたら(帝国が宣伝したりして)、それこそ致命傷になりそうな気がする。

これからの同盟の苦労が目に見えるようです。