「銀河英雄伝説～新たなる潮流（エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝）」の感想
同盟のだれもがフェザーン方面を主攻、イゼルローン方面を助攻と考えて防衛計画を立てていた。
これは今作の何話か前で話していたようにヤンも例外ではなく、だからこそ、政治的な事情があるとはいえ、今回の作戦を採用したわけで、同盟は帝国の基本戦略を読み違えていたという事なので、ヤンの嘆きは自分達の読み違いをこそ嘆いたものなのだろうと思います。
ただ、今回の迅速なイゼルローンからの撤退は、帝国にとってのイゼルローン方面での最善を防ぎ、フェザーン方面の撤退を間接的に助けたと思いますので、全く意味が無いわけではないでしょう。
このおかげで、本当に微かにですがまだやれることが有るのだと思います。
しかしこれで同盟は、政略的、戦略的な敗北に続き、戦術的にも初戦は敗北した事になると思います。
同盟はどんどんしまっていく首にかかっている縄、を何処かで緩める事が出来るのだろうか？
この後、同盟がどういう行動を選択するのか、そして帝国がどう動くのかを楽しみにしつつ次回をお待ちしています。
2015年 08月 03日 23時 34分