「銀河英雄伝説~その海賊は銀河を駆け抜ける」の感想

雷帝
雷帝
 
コメント
ゾンバルト少将、本来なら拘束されて軍法会議にかけられてもおかしくないと思われます
仮にも招待された相手に対して銃を向け、お前の財産を寄越せと脅した訳です
軍人が銃を相手に向ける、という事の意味を理解していないとは思えません。そして、彼は二重の意味でローエングラム公爵も侮辱しています
一つはローエングラム公が正式に招待した相手に対して脅迫を行った事
一つはローエングラム公が許可した交易を妨害する行動を要求した事
ローエングラム公爵が背後で認識した上で行動したのなら分かりますが、そうでないならばローエングラム公は彼を厳罰に処さねばなりません。でないと彼の面子に思い切り泥が塗られた事になります
この場合、ビッテンフェルトらはゾンバルトを殴り倒して謝罪するべきでした
そうすれば、ゾンバルトの暴走という事で処罰はあっても軽い処罰に納める事も出来たはずですが、今回全員が見ていた事でローエングラム公自身が、自分の顔に泥を塗った部下をどう処罰するかが問われる事になってしまってます
……その事、全員気付いてるのかね?

そもそも、今後ヴァレンシュタインら海賊の存在は極めて貴重な存在となっていく事確定です
同盟を併合すれば、次に待っているのは経済戦争です
同盟の企業は同盟という相手を失いましたが、代わりに銀河帝国というこれまでに倍する人口を持つ顧客を得る事になります
帝国の企業より良い物を作る訳ですから、下手しなくてもこのままでは帝国の企業が次々と潰れ、平和になった為に軍隊を退役して民間人に戻る事になる多数の軍人達は「どっちが勝ったのか分からない」というような貧困にあえぐ事になりかねません
戦争には勝ったけど、気付いたら経済は完全に相手に握られていた、という事だって状況的にはあるんです
それだけに、今後実質民間企業である海賊達の真っ当な連中を十分に活用していかねばなりませんが、現状ローエングラム公の部下達、いえ、ローエングラム公自身がそこ等辺を理解出来ていないような気がしてなりません
誰か気付く頭を持った奴はいないのか、本当に