「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(新版)」の感想

tukiyomi
tukiyomi
 
コメント
更新お疲れ様です。

今回はエリヤの渉外能力の高さが出ていますね。
ルグランジュ提督達の考えは、決して事態の隠蔽をするのではなく、むしろ厳罰にする為なのですが「友軍の面子も考えて欲しい」というのは、確かに受け入れやすい論理でもあります。
ここら辺、エリヤの得意な「原理原則を順守しつつも、可能な限り相手方の立場を失わないようにする」姿勢なんですけれども、これが周囲からは「公平」に見られるので、交渉役として信頼される措置になるんですよねえ。
勿論、エリヤ自身が持つ『英雄』という肩書と、ドーソン派のプリンスという位置づけも影響があるのでしょうけど、こうした信頼の積み重ねって、自分がピンチの時に必ず返ってきますからねえ。

一方、帝国は本当にグダグダ状態に。
正直、フリードリッヒ4世自身が「何がしたかったのか」という点があいまいである為に、誰も彼もが振り回されている状態ではあるのですが。
原作読むと、人物選定眼は優秀であり、帝国の命数が尽きていた事も理解していたようにはみえますが、コミック版では「自分の治世では何も決めないことを決めていた」と完全に投げやりになっているなど、この作品の皇太子とは別な意味で頭の痛い皇帝ではあるのですけど。 
作者からの返信
作者からの返信
 
感想ありがとうございます。

エリヤは凡人なので凡人の気持ちがよく分かるのです。シェーンコップみたいな人の気持ちはわかりません。

フリードリヒ帝は原作でも何したかったのかわからないですよね。