「IF物語 ベルセルク編 銀河英雄伝説~新たなる潮流(エーリッヒ・ヴァレンシュタイン伝)」の感想


 
良い点
生 き 地 獄 だ。


 
コメント
とは言え、本来、謀略には成敗がつきもの。
それ自体を恐れていては、策を弄する資格などない。

その意味では、謀が露見した時に示す動揺が些か大きすぎる、ヒルデガルド・フォン・マリーンドルフ。
及びワイツ、まあこの男は小物であるから仕方がないとして。

考えてみれば、原作では、ある事象が生じた時、その原因を遡って調査する人間がいなさ過ぎる。

皇帝がラインハルトに取って「都合」が良すぎる時期に死ねば、当然その原因に謀略があったと勘ぐる者は出るはず。
さらにその「都合」を察した者がおり、察するために必要な情報を漏らした者がいると考えて当然。

原作では艦隊戦がドラマの主役だから、宮廷内部の問題は外伝で皮相的にしか扱われなかったわけだが、本来歴史は戦場以外でも作られるわけで、それが艦上で行われたのがこの一幕と。