「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

箪笥之角
箪笥之角
 
コメント
うーん…主人公であるエリヤの人格が未だによく分かりません
ラインハルトの怖さを恐らくはヤンと同じくらい理解してるはずなのに
ヤンを抜きにして戦えると判断したのがどうにも腑に落ちません
自己過信とは無縁で部下と上司を大切にする人物なのに
それらが皆殺しになりかねない様な命令に異議すら唱えないとは…
単に上司の命令に文句を言えないという見方も出来ますが、エリヤは未来を知っています
同盟の敗北という最大の恐怖を知っているのに
それを無視して上司の命令に従ってしまうというのは、逆に度胸があり過ぎると思うのですよ
命令には従うけど内心では不安がっている、という描写も無いですし
エリヤの事がますます分からなくなってしまいました 
作者からの返信
作者からの返信
 
何度か書いていますが、「エリヤは未来知識を信用していません」「前の歴史と今の歴史は違う展開だと思っています」。これ、作中で何度も書いてるのに、なかなか読者様にはご理解いただけません。書いたことがスルーされるのは、さすがに作者としても困惑しております。大事なところなので強調しておきます。

「エリヤは未来知識を信用していません」「前の歴史と今の歴史は違う展開だと思っています」

そもそもエリヤは前の歴史では表舞台に存在しないのに、今の歴史では主要プレイヤーになってますね。その時点でもう歴史が違うって考えるのが普通じゃないですかね。自分の運命が大きく変わってるのに、それ以外は前の歴史を信じてたら、変ではないですか?エリヤが何度も展開が違うと言ってるのには、ちゃんと理由があるのです。

概ね原作通りになってるのになぜ信用しないのかみたいに思われる方もおられるようですが、なってないでしょう?エリヤやその他の人の行動の違いで、だいぶ外れてきています。

エリヤはヤンの才能を評価してはいますが、それ以上でも以下でもありません。現時点ではトリューニヒトをヤンよりずっと信用してますし、トリューニヒトの方を同盟に必要だと思っています。ていうか、エリヤがヤンを戦いに必要な存在と思ってるなんて、これまで作中で一度も書いてないですよ?

エリヤがヤンの排除に同意した理由は、トリューニヒト達の発言に一定の説得力を感じたからと書いているでしょう?わざわざ全員の発言にエリヤなりの解釈も付けてますよね?それで、最後に納得したと言ってるわけですよ。

ヤンを残すことがいかに危険かを説いてる人達に、理解を示してるわけですよ。ここまで書いてもまだ不十分なんでしょうか。

私の筆力が不十分で書ききれていないのかもしれませんが、これだけ描写を重ねても伝えきれないとなると、正直自信がなくなってきます。