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銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)
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銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)の感想一覧
「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想
アイランズ
2014年 09月 22日 09時 02分
悪い点
そろそろアイランズも!
コメント
下記、ご返信ありがとうございました。
「第115話で書きました。エリヤが根拠にしたのは、ハイネセンの治安責任者たる首都防衛司令官の判断で発動できる国防基本法第107条の治安措置です。」
自由惑星同盟では、首都防衛司令官が独自の判断で、上官たる国防委員長(or宇宙艦隊司令長官)の命によらず、独自の判断で、治安出動できるという法律があるという設定でしたか。失礼しました。
国防基本法第107条は、こんな感じでしょうか?
「首都防衛司令官は、間接侵略その他の緊急事態に際して、一般の警察力をもつては、治安を維持することができないと認められる場合には、隷下の部隊の全部又は一部の出動を命ずることができる。」
確かに、クーデターのような緊急事態には、首都防衛司令官が自ら緊急事態を認定して、独断で出動を決定する必要がありますね。一時的にシビリアンコントロールを無効とする訳ですね。
そうして考えると、クーデター側がエリアを味方とできなくて幸運でした。エリアがクーデター側なら、いつでも首都防衛司令官の判断で、合法的に治安措置がとれる訳ですから。
現実世界でも、民主国家のタイでは、政府の知らないところで、陸軍司令官が、政治的混乱の収拾、平和と秩序の維持を目的(名目)として、陸軍に治安出動をさせていますしね。
原作はシビリアンコントロールとヤンの葛藤がおもしろかったので、てっきり自由惑星同盟はシビリアンコントロールが物語の前提と思ってしまい、失礼しました。
作者からの返信
2014年 09月 26日 19時 21分
シビリアンコントロールというのは、この日本ではかなり誤解されている概念ですが、平たく言えば「どんな場合においても、政治は軍事に対する最終決定権を持つ」です。
首都防衛軍司令官の治安権限を保証しているのは、国民の代表たる議会が制定した法律。すなわち、国民の代表から正式に委ねられた権限を行使しています。ですから、シビリアンコントロールの範囲で動いています。
原作のヤンはシビリアンコントロールに関しては、あまり悩んでないように見えますね。外伝二巻では、国防委員会の指導をたびたび無視している様子が描写されています。国民の代表たる政治家を無視する態度も「政治は最終決定を行い、軍人は政治を尊重してアドバイスをする」というシビリアンコントロール下の軍人のあり方と真っ向から対立するものです。
シビリアンコントロールのあり方にも二通りありまして、政治が軍に積極的に介入するのを良しとする「主体的統制」と、政治が独立した組織としての軍を尊重した上で上位に立つ「客体的統制」がありますが、いずれにせよ軍人はプロとして政治家に助言する義務があります。
アイランズは次章から登場します。重要人物ですので楽しみにお待ちください。
2014年 09月 22日 09時 02分