「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

不来庵
不来庵
 
良い点
帝国サイドの、ある意味、秀吉の「鳥取の干殺し」を地で行く戦法。
単なる焦土戦術なら帝国軍にも悪印象が残る(原作のリップシュタット戦役で、辺境の平定を任されたキルヒアイス達が80回以上交戦しなきゃならん原因の一つでしょう)のですが、占領後も有効であろうフェザーン・マルクで大枚はたいてくれたのなら現地住民もえびす顔。

帝国のやり口が原作通りなら、エリヤ君もよほど楽だったろうに。
 
コメント
うーん、ひょっとして、民主化支援機構とやらの中にA.L.とかいう本名の、最近フェザーン方面から亡命してきた人物とかいたりしませんかねぇ?
……下手するとこれ、帝国サイド(とりわけラインハルト陣営)にアンドリュー君の原案が本当に初期段階(下手すると第74話でエリヤ君がアンドリュー君と会う前)から全部筒抜けになってるぞ……
最悪の場合、帝国領侵攻作戦の変化自体が帝国側情報機関の工作の可能性すら想定しうる絶望的な事態。
「卿ら、反乱軍の工作に乗ったふりをして反乱軍主力をイゼルローンから引きずり出すよう策動せよ。事が成就したあかつきには厚く報いる」なんてね。

(だから、絶!対!に!普通の作戦屋が考えるはずのないレベルで情報部の謀略に依存しまくった案を「作戦の常道」なんて言葉つかってごまかしてたんですかい┐(-_-)┌
作品違いですが、第一次アトロパテネ会戦でアルスラーンを捜索中にカーラーンに出くわしたダリューンの気分)