「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想


 
コメント
 ヤン・ウェンリーが、『温和な表情で辛辣な台詞を吐く』と言われたのは、やはり、『誰も直視したくない不愉快な現実を、指摘してしまう』からだと思うのです。
 不愉快な現実から眼をそらすのは、顔をそむけるのは、愚かなことであり、非理性的な行為である。それは誰でも知っていることです。しかし大多数の人間は、解っていてもそうせずにいられない。

 しかしヤン・ウェンリーは、それが愚かだと、非理性的だと正面から指摘してしまう。だから、他人から見れば辛辣な台詞を吐くことになり、周囲と摩擦を起こすことになってしまうんです。
 並外れて賢明で、人一倍理性的な彼は、どうしても他者に、『賢明であること・理性的であること』を、求めてしまいがちなんですね。 
作者からの返信
作者からの返信
 
意識が高すぎるんだと思います。誰も直視したくない現実を指摘する奴って、要するに上から目線の嫌な奴です。他人に対する要求水準も高すぎますよね。

同レベルの能力と精神力を持った人でないと、付き合いきれないんじゃないでしょうか。