「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想


 
良い点
イゼルローン攻略の必要性がとてもよくわかりました。
フォークの論から主戦派がイゼルローン効力にこだわった事にも一理あったのだと納得できました。
 
コメント
ドーソンは、自分の考えに固執しすぎているようだと思います。
やっている事を見る限り無能な働き者という印象を受けました。

イゼルローン攻略の必要性はよくわかりましたが、問題は、同盟市民が’金が無い’という現実を理解していない事と防衛を選びそうもない事と、政治家に現実を示して同盟市民を説得できるだけの力量が無い事だと思います。
イゼルローンを攻略できなければ一息つけない、でも攻略できたら暴走しかねない。
同盟はこの構図が出来た時点ででもしかしたら積んでいたのかもしれない。

第五次という事は並行追撃作戦だったと思いますが、エリヤは何かできる立場ではないですが、もし今回の結果を知っていたら、ついポロッと帝国の味方殺しについて口を滑らせそうな気がします。

どうなるか次回が楽しみです。


 
作者からの返信
作者からの返信
 
無能な働き者は銃殺せよという出典不明の格言がありますが、そんな人がエリート集団の幕僚として栄達できたからにはそれなりの長所があったはずと考えています。もちろん、アッテンボローやビュコックに酷評されるだけの欠点もありますが。

同盟市民の市民感情は今後描いていくことになります。彼らが現実を理解しているか否か、イゼルローンを取ったら帝国侵攻したがる人々か否かはその時に明らかになるでしょう。銀英伝SSの偉大な先人達とは異なる解釈を用意しておりますので楽しみにお待ちください。

今回の更新でだいたいわかると思いますが、現時点のエリヤはあまり原作知識(本人にとっては未来知識)をあてにしていません。