「銀河英雄伝説 エル・ファシルの逃亡者(旧版)」の感想

tukiyomi
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コメント
更新お疲れ様です。

まさかのフォーク登場。これは完全に予想外でした。
フォークと言えば、数々の作品でも無能の代名詞扱いでしたけど、ここのフォークは、作品に出てくる傲岸にして責任転嫁するだけの無能ではなく、有能であるけど経験不足から壁にぶち当たっている良い奴での登場。
一読した時は「こんな良い奴が何でああなったんだよ」と、思いっきり突っ込みを入れてしまいました。

あるいは、壁をなかなか越えられないことに絶望してああいう性格になったのかもしれませんけど、エリヤとの交流でどんな化学反応起こすのやら。
何気に戦術能力だけ見れば、優秀なキャラでもありますしねえ。

あと・・・エリヤが、ヤンを思いっきり誤解しているのは微苦笑ですが、同盟の政治家や将官が有望な若手士官を取り込んでいる風潮にあるのは、正直拙い風潮かなと。派閥が悪いとは言いませんけど、アムリッツアの遠因は、宇宙艦隊司令部を徹底的にこけにしまくったシトレの行動もありますからねえ。 
作者からの返信
作者からの返信
 
アンドリュー・フォークはずっと描きたかった人です。なぜ彼がああなったのか、あるいはああならずにすむにはどうすれば良かったのか。私なりの解釈を楽しんでもらえると嬉しいです。

ムライ参謀長は「ヤンは指揮官と参謀の両方の才能がある珍しい人」と言いました。その言葉を自分なりに解釈した結果がエリヤのヤン評です。指揮官と参謀=幕僚の資質の違いはいずれじっくり書きます。原作で活躍したある登場人物にそれを描き出す役を務めてもらうつもりです。

同盟軍の派閥体質は優秀な士官を若くして出世させられるメリットがあります。また、自分のもとに優秀なスタッフをずっと置いておけるおかげで艦隊としての戦力も高まりますね。メリットがあるから横行します。