「峰ノ上、花芽吹キ」の感想


 
コメント
ところで、今般、このようなSSを投下したわけですが、
スレタイ自体は一発ネタとしてかなり前から浮かんでおりました。
では、なぜその機会が今なのか。
その理由として、一つはけいおんの原作が再開するやに報ぜられたことであります。
しかし、もう一つ、大きな理由がございます。
同アルバムにおいて、りっちゃんは、唯ちゃんとの問答に、このように答えていらっしゃいます。
「では、部長のりっちゃん、あなたにとって、放課後とは?」
「そうだなぁ……“人生の無駄遣い”、かな?」
過日の大地震、私の家はせいぜい壁がひび割れたり瓦が落ちる程度でしたが、
同時に、私が今こうして命拾いをし、“無駄遣いをも享受しうる人生”が今もこうして存在することに対して、
えもいわれぬ感慨を抱かざるを得ません。
すでに私は「放課後」を享受できる年齢ではありせんが、「人生」を享受するにあたり、
如何とも形容しがたい感情が、久方ぶりに、私に筆を執らせたのでありましょう。
同アルバムにおいて、ムギちゃんが、
「この時間も録音しておかない?」と仰っておりました。
山本茂実氏は工女らの苦境を、資本家の苦闘を、日本の近代の苦悶を記録しました。
私たちの周囲では、いまだ日常とはほど遠い事態が進行してはおりますが、そんな中においても、
私という名も無き一個人が、現代の何気ない日常と、いにしえの名も無き人々の日常を、
僅かなりとも橋渡しすることができれば、望外の喜びです。
本編及び本件戯れ言を含め、乱筆乱文、失礼いたしました。
皆さまのご健勝を祈念しつつ、結びに代えさせていただきます。
ありがとうございました。