「銀河英雄伝説~悪夢編」の感想

雑兵I-13
雑兵I-13
 
コメント
ブラウンシェバイクは勝てない戦いに引き摺り込まれ、篭城戦を決め込んでも勝手に出撃して勝手に惨敗すると悪夢続きでしたが、最後の最後で僅かな希望が見出せた。ブラウンシェバイクより暴発しそうなのはラインハルトの方。だが奴には感情的になり易いが、自重をする理性と成功率を計算する知性がある。エーリッヒに煽られ自爆した貴族の醜態を見ている分、自重はするでしょう。
フリードリヒの娘と孫が前より窮屈程度の不自由無く生き残るのはライキルにとって悪夢。あの老人の下で働く事になってもエーリッヒの元に行くべきだったと臍を噛んでいるでしょう。
不満が先立ち現実を見ない弟達で悪夢を見るアンネローゼと、生きる望みが出てきたアンスバッハ、ブラウンシェバイクは僅かな可能性でも子孫が登極する夢を抱いて死ねる分、戦場で散ったリッテンハイムや原作よりマシな最期を迎えられる。

これは出征した同盟にとって確かに悪夢…こんな物を見せられればどんな名将が指揮していても軍が崩壊する。トリューニヒトは今回も出征に反対して支持率を伸ばすのだろうな。