「銀河英雄伝説~悪夢編」の感想

雑兵I-13
雑兵I-13
 
コメント
辺境住民の感情を考えれば、エーリッヒは勲章で抑え、同盟軍の兵站に多大な負担を掛けたと辺境貴族、住民を勲一等とするしかないです。エーリッヒだけ出世、辺境には何も無しだと、辺境住民、貴族が切れます。
焦土戦での食料の秘匿はともかく、食料プラントの廃棄、破壊は作戦的に必要。食料を秘匿させたけど、プラントからの増産で一息吐かれちゃいましたでは話にならない。同盟が来て同盟規格の食料プラントを置いて行ったかも知れないですが、住民に対する生産量は不足するでしょう。
戦争の終結と辺境の食料プラントの更新、新設は急務。内戦で遊んでいる余裕は有るのかどうか。焦土戦術が終わってからがエーリッヒにとっての本当の悪夢です。

原作だと壊走する同盟軍をフォークが再編しアムリッツァが止めになりましたが、ドーソンにはそこまでの手腕が無く、無様な壊滅ではなく、無様な大敗で済んでいる。ロボス、フォークより能力的に劣るであろうドーソンが被害を抑えられた事に皮肉を感じます。これからドーソンvs旧首脳陣で敗戦責任の押し付け合いの憂鬱になる水掛け論が始まる。遠征に参加した兵士、将校に民主主義、同盟に対する不信が広がりそうです。ヤン、シトレにとっての悪夢もこれからです。