「冥王来訪」の感想一覧

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>武士の遺風

特にるろうに剣心での相手を許すので、シュヴァルツェスマーケンのあらすじを読んだ僕ではただの胸糞を感じています。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>シュヴァルツェスマーケンのあらすじを読んだ僕ではただの胸糞を感じています。
 柴犬の執筆者である内田弘樹先生が影響を受けたのは、ボードゲーム原作者から架空戦記小説の作家になった故・佐藤大輔氏です。
色々と毀誉褒貶の多い人物ですが、その露悪的な作風は一定数のファンを魅了して、没後7年ほどたちますが、未完の作品が復刻刊行されるほどです。

 故・佐藤大輔の作風は、暗く露悪的な作風もあるのですが、登場人物をこれほどまでにかといじめた雄傾向にあります。
原作を務めた劇画の「レイド・オン・トーキョー」や「バトル・オーバー・北海道」も、何とも言えない救いのない最期でした。

 内田先生のそういう作風に、原作者の吉田社長のグロテスク趣味が悪魔合体してできたのが、柴犬の負の面だと思います。

 私などは少しばかり戦後史をかじってきた田夫野人ですが、1970年代のデタントという時代背景を考えれば、ソ連はあまりに冒険主義的な行動は出来ないと思います。
ベルリン暴動、ハンガリー動乱、チェコ事件とことあるごとに軍事介入を行いましたが、これはユーリ・アンドロポフという優れたKGB工作員の判断によるところが大きく、そういう彼でもアフガン侵攻というソ連崩壊へのミスを犯しています。
 アンドロポフは、KGB出身でありながら大使館勤務を通じて、東欧各国の実情を知っており、また西側の軍事力にソ連が太刀打ちできないのを十分把握していました。
KGBとして共産主義特有の腐敗に苦慮しており、反腐敗運動をしながら、上からの民主主義や東欧圏の自立化路線を考えていました。
上からの民主主義や東欧の自立化容認は、チェルネンコ=ゴルバチョフの路線で継承されましたが、これにはKGBが深くかかわっています。
ゴルバチョフは米ソのデタントを先に勧めた偉大な人間ですが、その一方KGBとは密着し、様々な工作を行っています。
情報公開もKGBの手助けがなければできません。
 東欧でその路線が起こったのはハンガリーやチェコがその機会を狙っていたというのもありましょうが、秘密警察がその路線に協力的だったのもあると思います。
東ドイツでも、中央偵察管理局の長官、マックス・ヴォルフが長官を辞任した後、体制批判をする作家活動をして、街頭演説をするのですが、東独市民にそっぽを向かれ、のちにソ連に逃亡します。
 ゴルビー路線の二番煎じを行おうとしたのを東独市民に見透かされたのでしょうね。

 話を戻しますと、ソ連はBETA戦争で人手が欲しいのに、東独の国内情勢に手を突っ込むほど余裕はないのです。
それに隣国は西ドイツですから、プラハ事件以上に西側に注目されるのですよ。
 西ベルリンから見れば、東ベルリンの動きは把握できますし、場合によっては米国からの軍事支援がストップする可能性があるのです。
 精々できるのは東欧各国に兵力を出すように指示するぐらいでしょう。
イラク戦争で協力しなかったフランスに対して米国がなんかしましたか?
今回のウクライナ戦争で非協力的な中央アジア諸国に対してロシアが何かしましたか?
 もし二正面作戦をやるのなら、それ相応の理由が必要でしょう。
柴犬はその動機付けが少し弱いと思いました。


 個人的には、史実をいじる以上、ある程度現実的な路線を書かざるを得ないと思っています。
 
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>仮面アメリカ

そして《ニンジャスレイヤー》も含みます 
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>カティア

僕は《るろうに剣心》をしばらく見でいると貴族の風情が大衆政治の風情よりも優れていると感じていました。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>僕は《るろうに剣心》をしばらく見でいると貴族の風情が大衆政治の風情よりも優れていると感じていました。

 日本の場合、明治の末ごろまで江戸時代に武士としての教育を受けた人間が大勢いましたからね。
そういう人たちに育てられた人間は、武士の遺風を受け継いで概して愛国心が強く、質素な生活を好みました。
 もともと貴族というのは洋の東西を問わず、義務の代わりに特権を得ているのですから、なにか問題があればそれを理由に生命を奪われる危険性はあるのです。

 日本の武士は、江戸時代以降になると庶民に対して、ある程度気を配らないと生きていけない様になりました。
戦国時代のように他家の領土に攻め入って食料や金品を取ることが難しくなったのもありましょうが、自分の領地や藩の領民を過酷に扱って、反乱や一揆をされるのを恐れた面があります。
 一揆の場合は切腹だけでは済まずに改易、反乱の場合は、改易の後に打首となります。
武士はその特権として、死罪になるような犯罪を犯した場合は切腹が許されていました。
切腹の場合は、遺体はそのまま埋葬されます。
 打首は、首を斬った後、首から下を山野に捨て、首を三日間さらしものにした後、初めて葬儀が許されました。
基本的に武士の場合は戦場で負けた場合以外は、打首にされず、打首獄門は武士にとって最大の侮辱の一つでした。
 明治維新の初期指導者のひとり大久保利通は、各地の武士反乱の際、関係者を切腹ではなく、打首獄門にしています。
明治初年の刑法では切腹は認められた権利の一つだったので、かえって士族層の反発を招きました。
(後に近代刑法の導入で、斬刑や切腹は廃止になり、絞首刑になります)

 洋の東西を問わず、文化の伝達者は貴族層か、貴族に準ずる地主や資本家などのブルジョアジー層です。
日本の庶民文化も、元を辿れは室町時代に出来た武士の行儀作法が長い時間をかけて庶民に伝播したものです。
 ヨーロッパの文化も近現代になってもそうですが、やはり貴族層とブルジョアジーの関与なしには説明できないでしょう。
1968年以降の欧州(特に西欧)の堕落は、第二次大戦によってそういう層が影響力を失い、彼らが年齢とともに第一線から退いたのが大きいと思います。
第二次大戦がなく、貴族層がしっかり残っていて、東欧が共産化しなければ、そういう文化は残ったでしょう。
 ただ社会保障などの導入は遅れて、固定化した身分の物からの不満が続出したのかもしれません 
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>そういう色事の展開が出来ないのが難点ですね。

逆に、彼らは必ずしもハーレムものを夢見ているわけではありませんが、日本のクリエイターのように巨乳美女を描くのは政治的に正しすぎます。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 アメコミも往時の様に強い男性像と豊満な美女像を描ければいいんですけどね。
今は、ポリコレ旋風がすごくて、なよなよした女の腐ったような男に、ゴリラみたいな女の作品も多いですからね。
誰が現実をよりひどくしたような作品が見たいのかと……
 まあ「仮面アメリカ」みたいなインディーズ作品が作られるのも分かりますわ…… 
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>1940年代のハンナ=バーベラの作風でやったら

僕ではギャルゲームの変態と誤解するネタとユニセックストイレをクロスオーバーしますし、ホーム・アローンおよびトムとジェリーはギャルゲームの覗きを防ぐネタとクロスオーバーします。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>覗き
 アメリカの場合は、欧州のように裸体で入る温泉施設がありませんからね。
みんな水着着用ですよ。
ドイツ人みたいにヌーディストの文化もありませんし、イスラム圏のように身分の違う女性が公衆浴場に行って裸で談話するという慣習もありません。

 日本の温泉で裸になることを嫌がるぐらいですから、混浴は文化的な衝撃でショックを受けるそうです。
今でも海水浴場で婦人が水着のブラを外しただけで逮捕される州もあるという話を聞いております。
人前で裸になって、体を洗うなどというのは文化的に受け入れられないのでしょうね。
 プロテスタントの一派、清教徒の作った人工国家の側面が強いのでしょうけど、我々東洋人にしてみれば、味もそっけもない世界ですよね。
アメコミだと文化的背景から、そういう色事の展開が出来ないのが難点ですね。

 
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>トムとジェリー

もし《トムとジェリー》と《ホーム・アローン》と《ユニセックストイレ》などシーンはギャルゲームに入りましたら…… 
作者からの返信
作者からの返信
 
 1940年代のハンナ=バーベラの作風でやったら、今は放送できなさそうですね。
靴墨で顔を真っ黒に塗ったジェリーや、女装して白粉を塗ったトムなどがジェンダーフリートイレを出入りして、ポリコレ推進派を冷やかすような作風になるでしょう。
 その内、ジェリーがマスコミの本社ビルに逃げ込んで、トムがジェリーを捕まえるためにダイナマイトや爆竹をばらまいて、めちゃくちゃにしそうですね。
それで、最後はマンハッタンを火の海にして、田舎に逃げ帰ると……
 ニューヨーク市警との銃撃戦で逃げ帰るって、1945年の「ジェリー街へ行く」そのままになってしまいますね。
 
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>天のゼオライマーによる東独への武力介入が起きなければ

以前は悲劇的だったのだとその悲劇を受け入れませんでしたが、今はあまりにもバカバカしいを感じたと悲劇を受け入れません。すなわち、悲劇に見舞われた主人公たちがあまりにも不運だったといえます、もし誰かが介入していたら結末は違っていたかもしれません。それでも、悲劇的な運命もキャラの性格によって決ますけど。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 マブラヴの根底にあるのは、個別のテーマや何かを別にして、吉田社長が何かをしたいという舞台設定やシチュエーションの方が比重を占めているので、綿密に考証を進めるとぼろが出ることですよね。
 マブラヴオルタの時は全くの架空だったので笑って済ませましたが、その後戦後史を反映したTEや柴犬が制作されると粗が目立ってきました。
 柴犬の作者、内田先生に対して言えば、当初はドイツとは関係ないマブラヴ世界の学園ものを書こうと持ち込んだのですが、吉田社長から東ドイツを題材に書いてくれと言われたそうです。
 時代設定や国家観が史実から著しく乖離していたのは、吉田社長のメモを基に執筆したのかもしれません。
この路線は、日本にいる東ドイツのファンや市井の研究者を怒らせて、かなり苦情が来たようです。
 外伝や隻影のベルンハルトになると史実との整合性を取るような話が散見されてきますので、色々文献をあたったのでしょうか。
一番最後の方だったアニメ版は、かなり時代考証に力を入れた感じがします。
少ない時間で良く調べたなと思いました。

 M2重機関銃やM60軽機関銃で倒せるBETAの弱さもそうですが、RPGや対戦車砲で簡単に壊れる戦術機の弱さも、話を掘り下げるのに一役を買ってる面があります。
 ミサイル誘導技術の進歩途上の1960年代ならともかく、1970年代には今のトマホークミサイルの基礎研究が始まっていますからね。
ロケット技術の発展したマブラヴ世界で、ミサイルが発達しない理由はないのです。
現に柴犬5巻で、ソ連は1984年から配備されるはずのモスキートミサイルを、1983年の東独に惜しげもなく撃っています。
色々考えたのですが、ソ連でのモスキートミサイルの実用化は想定より1~2年早かったのでしょう。

 ミサイル技術も現実より進歩していて、なおかつBETAの弱点が何かわかっていて、対応する戦術機(F‐14、A-10)も作っているのに、色々ともっともらしい制約を付けて、白銀武が来るまで人類が勝てない世界観を維持している今の脚本には私も不満です。
 以前も申した通り、原作資料集を調べたら、元の吉田社長の設定では1979年にドイツは滅びた世界観になっているのです。
ですから柴犬自体もIFルートであって、カティアの手によって東西ドイツが統一して、人類の犯行が進んでいくという終わり方もありえたはずです。

 まあマブラヴはあとから設定を追加していく方法で作った話が多いので、柴犬は整合性が取れた方ですが……
昨日話した原作7巻の人口1700万人の国に、1500万の難民の話は、2015年のドイツの世相を反映した話で入れる必要はなかったと思いますよ。
あれを最初見た時、頭が混乱して、訳が分からなくなりました。
 
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>ベア様

虚淵さん「イケメンはいじめたくなる。魔法少女にはそんな酷いことできなかったから」といえますが、男性の偏見といえることですが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
 昔のエロゲーの作家たちは、美少女に暴行凌辱などをさせておいて、『根本に流れるテーマは「愛」』などとうそぶいていました。
(「脅迫 原画集」パラダイム出版,1997年,p92)
 
虚淵は別なゲームでそれを否定する作品を出していますから、時勢を鑑みて、放言しただけでしょう
 
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>東独も一人の自由業者を殺して面子をつぶすより、海外に放り出した方が都合が良かったですからね。

BETA戦争のおかげで、SEDが国に対する支配は徐々に弱くなってきたとも言えるが、名ばかりの戦時体制はまだ存在なので、アクスマンのような陽奉陰違する役人できだと自分の利益を追求するために反ユダヤ政策を利用したナチスドイツの役人たちのようなことと同じです。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 そもそもBETA戦争初期の時点で、シュタージはKGB工作員に、交通事故を装って、ミルケ長官を暗殺される大失態を受けてますからね。
(原作第6巻参照)
 ソ連国籍を持っていてKGBの教育を受けたマックス・ヴォルフとか、シュタージにはKGBとツーカーの人物がいて、この大失態ですよ。
 あるいは、ユーリ・アンドロポフがシュタージを見限って、内部工作をしたのか。
(私はこの説を支持しています)

 ミルケは、元犯罪者で低学歴だったため、シュタージの幹部将校からは見下げた態度をとられていましたが、彼らを黙らせる実力は持っていました。
個人的な醜聞を集める部署を指揮し、実力部隊のフェリックス・ジェルジンスキー警備連隊を自由にできる立場でした。
 ただ史実でもアンドロポフに頭が上がらなかったですから、シュタージの失策を攻められて、KGBスパイのシュミットに処刑されたとの見方も出来ます。
 そうすると中央偵察管理局のヴォルフも逮捕されたり、処刑されたのかもしれません。
花形部署の中央偵察管理局から、アクスマンが国境警備隊に左遷されるなど、懲罰人事があったとも見て取れます。
 ただ、中央偵察総局は、大卒者で締められ、学位のない者はシュタージ法科大学校で論文を書いて学士号や博士号を授与されるのが一般的でした。
ヴォルフ、ゴロトコフスキなどの幹部は、ミルケ手づからが指導教官となって、博士号を授与しています。

 女性で、なおかつ何の学位も経験もないベアトリクスが少佐になったのは、幹部子女という特権もありましょうが、シュタージの内部がぐじゃぐじゃだったのもあるでしょう。
シュタージでは、3年で中尉から中佐になった例もあるので、ありえなくはないですが、その場合はシュタージ大学の出身者か、他省庁からの出向をしている特務将校の場合がほとんどでした。
 ベア様は国防軍から出向している特務将校だったのかな?
でも第8局にいたので、生え抜きのシュタージ職員だったのでしょうけど……
航空要員がなんで捜査官にという疑問が残りますが、BETA戦争初期の東独はスターリン時代顔負けの大粛清でもしていたのでしょうか。
 柴犬世界の東独は、史実より人口が150万人も少ないですからね……
インテリゲンチャやシュタージの幹部、党の重要人物が脱走するのが続発していたのかな?
真面目に考察すると、末期ソ連や今の北鮮よりヤバい状態だったのではと思います。


追記:人口の件は原作の第7巻を見て確認してきました。
1500万人の難民が5年間で流入して、そこから1500万人が脱出し、1983年の段階で1500万人だそうです。
 2015年のドイツは人口8500万人に対して、難民が80万人来て、行政機能がストップしました。
1500万のソ連・東欧系の難民が来たら、1700万人強の東独の経済や社会は崩壊しますね。
 シュタージや内務省も粛清どころじゃなくて、国外出国させるので大忙しでしょう。
比較的罪の軽い犯罪者は野放しで、軍も警察も通常業務放り出して難民の監視に手を焼いていると思いますよ。
 これじゃあソ連への反抗心も起こるわけだわ…… 
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劉仲敬氏は日本の武器について評価が高いとお勧めましたが、日本は平和憲法で、その市場で韓国による主導します。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 日本製の武器の場合、電子装備を多用するミサイルや手堅い設計の小銃などは利益が出るほどもうかるとは思いませんが、海外に輸出できるでしょう。
PAC3などは日本で作ったのを米国に輸出する決定が出ましたから、米軍が信頼しているんでしょう。
 ただ日本の場合は伝統的に機関銃や自動拳銃が弱いので、62式機関銃などは銃身の設計ミスで強度が足りないことがありました。
ライセンス生産したものも、M2重機関銃やミニミ軽機関銃などは強度不足で問題になりました。
この辺はバトルプルーフを積むしかないんでしょうね……
 もっともドイツのヘッケラーアンドコッホの短機関銃もプラを多用したことによる強度不足で問題になってますから、今の機関銃は高度な設計技術がないとだめなのかもしれませんね。 
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>国境亡命をしている最中のテオドールとリィズ

僕はBETAがいない、現実と同じ冷戦時代、テオドールとリィズと彼らの両親は西側へ亡命する時、パリーのInspector Clouseau、ロンドンのMI6 Agency Johnney English、ニューヨークのDetective Frank Drebinに会い、彼らによるシュタージの魔爪を逃げることができると妄想しました。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 実は明日以降の投稿で、触れる予定の話になるのですが、東独における作家や国家に雇われていない文筆業者は、自由業と申しまして、東独のインテリゲンチャの中核を担う人たちでした。
彼等の数は社会の1パーセント以下なのですが、東独に与える影響は大きいものでした。
 リィズの父であるトマス・ホーエンシュタインは劇作家なので、おそらく作家協会や何かしらの東独の団体に強制的に加入させられて、審査を受けた後、県より免許状を受けた自由業者と思われます。
妻のマレーネも女優ですから、おそらく作家同盟に加入している自由業ですね。
 人口の1パーセント以下なのですから、西独側もどういう人間がどれだけいるのを間諜や文諜(もんちょう)を通じて、把握してるのです。
1950年代にはそれこそ炭鉱送りとか、KGBによる銃殺刑はありましたが、1970年代はシュタージも国際的な評判を気にして、穏当な方法に切り替えるのです。
 そのことに関しては、明日以降に詳しく言いますが、夜間に国境突破をしなくても、合法的かつ安全に出国できる方法はありましたし、東独には大使館や連絡部がありましたから、そこに駆け込むという方法も出来ました。
テオドールとリィズはベルリンにいたことがありましたから、西ベルリンの移住申請という物を行えば、時間はかかりますが西に移住できる可能性はありました。
自由業者だと、海外に講演活動や旅行に出て、その時に東独が国外追放するとか、留学を認める形での国外追放とかいう方法もありました。
 長くなるのでここでは書きませんが、脱北のように何もない国境線を突っ走って逃げるというのは現実的ではありませんでした。
大概、二重の防護壁に守られた国境線には国境警備隊がおり、それとは別にシュタージの自動射撃システムなどがあり、非常に危険でした。
あと、国境脱出の際には、向こうに闇の脱走業者のようなブローカーや東独脱走を手助けする団体が居なくてはいけません。
事前に打ち合わせをして準備したりしますから、東西両国の国境監視所から丸見えだったでしょう。
軍管区によっては西独国境警備隊ではなく、英米仏の軍隊になる場合もありましたから、非常に厳しいでしょう。

>西側へ亡命する時……
東独の場合、ソ連KGBから亡命したオレク・ゴルジエフスキーの様にトランクに隠れて国境を脱出する方法じゃなくても、CIAやMI6、フランスの諜報機関は脱出させましたよ。
 父トマスが英国の大学に留学するという名目で出国を許可し、家族全員が国外追放する形をとるなどが穏当かな……
 長官のミルケやヴォルフは、国際世論を気にして強引な手法を控えていました。
1983年の東西ドイツの秘密会談で、西独から秘密資金を貰う事を合意してからは、荒っぽいことは控えるようになりました。
それまでは、シュタージ所属の将校やシュタージ直営の運動協会ダイナモに所属するサッカー選手などが脱走した際、毒殺任務などをしてました。
 東独も一人の自由業者を殺して面子をつぶすより、海外に放り出した方が都合が良かったですからね。
東独で有名な歌手ヴォルフ・ビーアマンなどは反体制派でしたが、西ベルリンの公演中に国外追放にあっています。
(ちなみにビーアマンは、両親ともに共産主義のユダヤ人で、西独から東独に移住した人間です。
4回の結婚歴があり、そのうち一人はシュタージ工作員で、子供までいました)
 
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>アメコミとのクロスオーバーの場合、それなりの知識が必要でしょう

実はアメリカ人たちは日本を描きことが偏見でいえる、ロボットやお辞儀ばかりですし、逆に日本人たちはアメリカを描きことが視野狭窄でいえる、銃社会とキリスト信者の印象だけです。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 人は得てして、自分が望む世界観しか受け入れない部分がありますからね。
アメリカ人の日本人観や、日本人の欧米人感もそういう面があります。
 
 私がロシア研究を少しかじったせいもあるのでしょう。
日本の創作のロシア人は得てして、無知蒙昧な野蛮人の例が多いですね。
たしかに野蛮なロシア人が多いのは事実ですが、エリートはもっとずる賢く人を狡猾にだます方法をとるのが多いです。
 暁の読者層はソ連時代を知っている年代がいるのもあって、そんなに反発は受けませんでした。
ですが、ハーメルンの方ではロシア人はずる賢く約束を守らないって本当ですかという趣旨の質問が来ました。
 世代によっては、その国に対する印象ががらりと変わるのだなというのを実感させられる話でした。
ネットの時代になって、以前のように調べ物をする際に余計な情報まで調べなくて済むせいもあるのでしょうね…… 
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>まあ、手を出す人はいるのかな?

問題はアメリカ文化と日本文化との二つ文化を慣れる人が稀ですが、描きのは難しいと言えます。それに、江田島平八 VS Bugs Bunnyを採用するのはTiny Toon AdventuresとRemakedしたTiny Toons Looniversityという二つカートゥーンです、大和魂とカートゥーン物理学の対抗はブラックコメディーのツッコミになります。 
作者からの返信
作者からの返信
 
 アメコミと日本の劇画の世界観は全く別物ですからね。
オペラと歌舞伎をミックスさせる様なものですかね……
 アメコミとのクロスオーバーの場合、それなりの知識が必要でしょうし、昔の和製スパイダーマンみたいに姿恰好だけ借りた方が早いかな?
 
まあ、気にしないで二次創作した方が楽しいのかもしれませんね。
アヴェンジャーズやスパロボみたいな闇鍋作品も世にはありますから…… 
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>ルビがくどく邪魔

僕の比較する対象は《こどものおもちゃ》と《シオンの王》です、だって、その二つマンガは転生が設定しません。(これは僕の偏見かもしれません、《母は小学生四年生》での未来の子供が過去へ来ましたの設定という存在なのに、《推しの子》での主人公の転生の設定を絶対に受けません。) 
作者からの返信
作者からの返信
 
 そもそも二次創作で転生は邪道ですからね。
古典時代からの二次創作は、大体原作者の書かなかった物語の後の話です。続編づくりです。
源氏物語の宇治十帖などは、文体の違いから後世の他者の手による作品と考えられています。
今でいう二次創作が、長い時間をかけて公式作品化したようなものですね。

 初期の二次創作は、モブキャラを拾って、別視点から物語を見るとか、オリキャラを入れて、物語の傍観者になるとかですね。
それがだんだんとキャラ救済に方向転換して行って、多作品からのクロスオーバーとか、主人公強化とかに走っていきました。

 転生という概念は、まだ新しく、異世界からの憑依が20年ほど前までは一般的でしたね。
オリキャラに転生して、好き勝手するのはここ15年ほどじゃないでしょうか。
 二次創作におけるオリキャラの横暴度は、年々酷くなっている気がします。
中には、まるで安っぽい官能小説のような作品もありますからね…… 
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>極端ななろう信者に嫌われる傾向にあります。

いや、雄渾さんの作品は普通なクロスオーバー、僕はそれを受けことができます、それに、僕はバカバカしいの可愛いと関連性の高い作品をクロスオーバーで妄想にします、例えば、第二次世界大戦のBugs Bunny VS 江田島平八など。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>第二次世界大戦のBugs Bunny VS 江田島平八など。
 たぶん男塾の二次創作はOKでしょうけど、ワーナーは1998年にハリーポッターシリーズの映画化の際に厳しい対応をする姿勢を見せたので、ワーナー系の二次創作は地雷でしょうね。
(ハリーポッターの場合は、JKローリングがOKして最終的には問題解決しました)
 まあ、手を出す人はいるのかな?
暁、ハーメルンでは一応OKっぽいですけど、どうかな?

 OKとした場合で考えて話します。
個人的にはバックスバニーよりもトムとジェリーで第二次大戦の短編クロスオーバーなら面白いんじゃないでしょうか。
長編には向かないでしょう。
 長編をやるのなら、バットマンやスーパーマン……これは実際に戦時プロパガンダで日本軍やドイツ軍の基地を破壊する劇画がだされましたからね。

江田島平八は、第二次大戦に出すと存在自体がギャグなので、仮想戦記ではなく、火葬戦記になるでしょう。
(火葬戦記とは、1990年代に志茂田景樹などが得意とした、荒唐無稽な設定の仮想戦記の事です)
例を出せば、ハーメルンなどで人気なドラえもんが第二次大戦に行く話などでしょうね。
 
(非会員)
 
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今の創作者たちは転生という設定をしないと物語の書き方が分りませんが?(推しの子のこと) 
作者からの返信
作者からの返信
 
 転生物はそれこそ19世紀から存在しますが、19世紀から20世紀の異世界転生は基本的に行って帰ってくるものでした。
古典、「コネチカットヤンキーとアーサー王宮廷」では、主人公は最後に19世紀の米国に帰っています。

 今の異世界転生は現実逃避もありますが、基本的に二次創作の延長から入っているんです。
現代社会を題材にした小説で細かい設定を詰められるのが嫌になった連中が、二次創作という形で世界観と題材をそのまま借りた一次創作を始めたのが起源だった気がします。
その内、固有名詞を書き換え、一次創作にして、なろうに発表したのが、今の異世界転生小説の始まりです。

 異世界転生だと、現実の因果から逃げることが出来て、自分の都合のいい物語に没入できますからね。
私の様な歴史を基にした架空戦記やそういう形の二次創作は、極端ななろう信者に嫌われる傾向にあります。

ハーメルンで以下のようなメッセージを頂きましたから、異世界転生で、財産家の貴公子に転生し、ハーレムを作って美女に囲まれ、酒池肉林の日々を送る貴族の暮らしをする小説を読むような層には嫌われているのでしょう。

「落ち着いて読める出来のものに当たることがほとんどないが、これもそういうものの一つ。
ルビがくどく邪魔。行頭開け、会話文改行などが一律でなく、読み物として面白いとかそういう次元にすら至っていない。
描写も未熟で自己満足の域をでない。」 
(非会員)
 
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>古い話ですみません。

いや、それは信念の対立を指すことです。僕は"浪人剣心ー追憶編-"を見ましたとその類似性を覚えます。それに、僕は冷戦の日本での保革対立が幕末での倒幕と佐幕の情勢に似ていると思います。 
作者からの返信
作者からの返信
 
>僕は冷戦の日本での保革対立が幕末での倒幕と佐幕の情勢に似ていると思います。
 小生も尊王攘夷運動と倒幕開国運動の対立は、冷戦期の近似性を感じていますよ。
戦後の保革対立も、敗戦による価値観の崩壊によるショックで、青壮年が急激に進歩思想に触れたのも大きかったと思います。
 幕末の場合は、18世紀末からの尊王思想の醸成が遠因ですが、直接は隣国・清の阿片戦争敗北とペリー来航後の幕政の混乱でしょうね。
外交問題を解決するのにそれまでほとんど無視されていた朝廷に裁可を仰いだのも幕末の混乱の一因でしょう。
(外交問題に朝廷が関わらないのが江戸時代の不文律でした。
19世紀初期に会った文化露寇の際には、事後になってから光格天皇から幕府に下問があった程度でした)
 
(非会員)
 
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《機動警察パトレイバー》と《攻殼機動隊》の情勢は幕末にようなことで言えますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
>幕末 
 パトレイバーなら幕末の事例を持ってきて、話を作れるでしょうけど、攻殻機動隊はどうかな……
草薙少佐に新選組の近藤勇のポジションをやらせるのも一興かもしれませんね……
 ロボット物で幕末と言ったら、銀河烈風バクシンガーになっちゃいますね(苦笑)
古い話ですみません。 
(非会員)
 
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>今の人が見ると暗い結末の作品と感じるでしょうね

僕が感じたのは消亡と孤独と自由という気分です。《SPACE ADVENTURE コブラ》と《バットマン:ダークナイト・リターンズ》と《ルパン三世 ワルサーP38》と《秀吉 (NHK大河ドラマ)》は男の心理の感情が体現すると言えますが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
>《SPACE ADVENTURE コブラ》と《バットマン:ダークナイト・リターンズ》と《ルパン三世 ワルサーP38》と《秀吉 (NHK大河ドラマ)》は男の心理の感情が体現すると言えますが?

 バットマン:ダークナイト・リターンズはOVAも原作コミックも未読なので何とも言えないのですが、
《ルパン三世 ワルサーP38》と《秀吉 (NHK大河ドラマ)》は、景気が良く金のある時勢に作られた作品ですからね。
「秀吉」は堺屋太一の原作小説の一つまで読みましたが、堺屋の作品にしては面白い方でした。
晩年の作品の「平成30年」などは歴史読本風の小説で、三人称視点の淡々とした作風でしたからね……
朝日新聞に連載中に読んでましたが、後から考えれば、経済企画庁長官時代に手に入れた資料を基に書いた小説という面もあったかなと思ってます。
(新聞連載当時、堺屋太一は、小渕総理に請われて、経済企画庁長官の任についていました)
 
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雄渾さんは1982年の《SPACE ADVENTURE コブラ》を見ましたが? 
作者からの返信
作者からの返信
 
 出崎統監督の作品は、「おにいさまへ……」以外は全部目を通しましたね。
とはいっても繰り返し見たのは、コブラ、ブラックジャック、映画版のゴルゴ13ぐらいですね。

>1982年の《SPACE ADVENTURE コブラ》を見ましたが?
 今の人が見ると暗い結末の作品と感じるでしょうね。
内容は漫画とアニメ版であったロイヤル三姉妹の話を翻案したものです。
 主な違いは、ドミニクやジェーンとコブラが肉体関係になることが暗示されたり、クリスタルボーイが宿敵としてコブラを知っているという点です。
スノーゴリラが海賊ギルドの敵対組織で、サンドラが仲間になるのも大きな違いですね。
1980年代から1990年代の出崎作品の常として、誰一人救われない暗い作風の作品ですね。
作画監督の杉野昭夫の画が好きで、今でも時々見ますね。
デジタル塗も良いんですけど、杉野昭夫のセル画が本当に美麗で……映画とOVAは圧巻ですね。
 

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