[マザル 生きる 生きてやれ]の小説情報

あらすじ
マザルは「混ぜるな危険」をわかっていてそれを容認する社会の風潮を批判するというメッセージを込めました。
マザル
 
 お風呂の洗剤と
 トイレの洗剤を
 混ぜた
 白い煙が
 モクモクとあがった

 暴力はいけません
 暴力は絶対に認めません
 暴力をする人は
 人の気持ち、
 痛みを考えない人です
 暴力としつけ
 暴力と規律
 暴力と愛
 暴力と平和
 が混ざったら
 それは暴力ではなくなる
 それは必要悪となる
 それを皆が泣く泣く認める
 今日もあちこちに
 そんな煙たちが
 モクモクとあがる

 太陽が昇る
 今日もうやとむや
 がぐちゃぐちゃに
 混ざりあい
 竜のような白い煙が
 天に昇ったら
 世界が動き始める
 
 生きる
 
 ぼくは幼いころから
 暗いクライこの道を歩いている
 今は臭い水の横を歩いている
 
 しばらくたって
 ぼくの目には
 遠くに見える水の色が
 ねずみ色に見えた
 
 そこにかけよると
 うえからまぶしいものが
 ぼくをおそった
 
 そのまぶしさから
 にげることもできた
 でも、ぼくはそこにつっこんだ
 さらにつっこんだ

 タッタ、タッタという音が聞こえた
 その音はだんだん大きくなる 
 でもつっこんだ

 そして
 たくさんある穴の真ん中から
 ぼくはとびだしたんだ
種別 短編〔全1話〕
年齢制限 なし
文字数 2,946文字
1話当たりの平均文字数 2,946文字
掲載日 2013年 08月 28日 02時 14分
最終投稿日 2013年 10月 10日 02時 01分
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