つぶやき

海戦型
 
発想が地球人だと思った瞬間
と、言う名の作品紹介。最近「敵は海賊〜猫たちの饗宴〜」というアニメをちらちら見てるんです。小説原作なので出来ればそっちも手に入れたいですがそれはさておき・・・

物語はSF全開の未来宇宙。余所の惑星への移住も出来るし異星人との交流もあるハイテク世界。だがそんな世界では得てしてハイテクを使った凶悪犯罪もある訳でして、宇宙船があるのなら当然ながら「宇宙海賊」だっているのです。そして物語の主役は、そんな悪徳海賊連中を取り締まる「広域宇宙警察監査機構・対宇宙海賊課」・・・略称、海賊課の一員!
一流だけどどこか抜けてるラテル!猫型宇宙人の傍若無人猫アプロ!口の減らない人工知能搭載艦ラジェンドラ!この一人と一匹と一体のトリオを中心に物語は始まります。合言葉は「敵は海賊だ!」

まだ全部見てはいませんが、これは凄い。アクションシーンなどもさることながら、キャラクター同士の掛け合いのテンポの良さが圧倒的です。彼らの愉快な会話を聞いているだけで時間があっという間に過ぎてしまいます。とにかく見ている側を待たせるような部分が殆ど存在しないのがとてもいいし、内容もウィットに富んでいて飽きを感じさせませんでした。ちょっと古い作品ですが、内容は現代のSFに全く見劣りしない物だと思います。


そして恒例のどうでもいい本題。

猫型宇宙人のアプロは途轍もない食いしん坊で「海賊より性質が悪い」と言われるほどに勝手な猫です。そんなアプロですが、彼の種族には何と性別が6種類もあるんだそうで、アプロの性別は、中間性の1つなんだそうです。
この設定を見た瞬間、私はアホ面で「性別が男と女の2種類だと思っている私の発想は正しく地球人だな」と考えてしまいました。地球でこそそれは当たり前(ニューハーフとかは別として)の考えですけど、地球の外に出たらそれが当たり前であるとは限らない訳です。つまり、そんな設定を思いつきもしない人間というのは「発想が地球人」なのですよ。外に意識が向いていないんです。SF作家って凄いな、と個人的に思った瞬間でした。