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海戦型さんのつぶやき
つぶやき
海戦型
2017年 03月 16日 01時 53分
鋼の巨人たち、新たなる航海の果て――
そう、そうなのです。クリアしたのでいつもの感想なのです。
例によってネタバレ注意。一週目は完全初見で楽しむのが自分ルールなので隠し要素は未だに調べてもいません。スキルルートは使えばヌルゲーになると判断し縛りました。とりあえず一週目は通常エンドだったようです。
ストーリーの総評ですが……最後までプレイして一番思ったのが、「これは愛の物語だったんだ!」という妙な納得でした。以下、印象的だった部分を抜粋。
まず、スパロボZで既に起きた「平行世界の地球が複数ある」という今まで何度か使われた展開を用いてまったく違うアプローチを仕掛けているのが良かったです。今作はこれまでのスタンダードだった「スパロボという世界の中で版権キャラたちのバラバラの物語を同時に進めながら纏めていく」というスタンスを大きく崩し、端折る処は端折りながら大胆にストーリーを改変していました。
まぁ、それはそれで原作の見せ場が少ないキャラもいてちょっと不満もあるのですが、ストーリーとして非常に纏まっているので挑戦する価値はあったと思います。サガラカナメの存在は衝撃でしたね。
雰囲気は、結構スパロボWに近い部分があると思います。これまで和解できなかったキャラと和解したり、ラスボスを憎めない方向性に持っていったり。クロスオーバーも相当大胆です。ゲッタードラゴンがドラゴンになった理由を含め、絡むところは濃密に絡んでいました。
死ぬ人は死んでますが、原作より死に際が救いのある事になったキャラもいますし、ヤザンとジェリドと轡を並べるとか予想外過ぎるでしょう。
システム面。ツインバトル系のシステムを採用していなかったので出撃枠が非常に狭く感じましたが、エクストラアクションとエクストラオーダーのシステムは非常に嬉しかったです。精神コマンドが行動後や敵ターンでも使えるのはヌルゲーかと思いきや、システムにかみ合った精神コマンドの出現によって逆に使用配分が難しくなっているのが面白い。また、使い道に困るマップ兵器や使い勝手の悪かった戦艦たちが活躍しやすいのは嬉しい所です。一言で言えば、更に楽しくなりました。
システムといえばスキルプログラムも触ってみれば以外に使いやすいものでした。これからはこちらの形式がスタンダードになるかもしれません。
ヤマト。今回の目玉でシナリオの中核を担っているだけあって、鬼のように強かったです。恐らくスパロボシリーズ最強母艦だと思われます。波動砲は殆どイベント用だけどね!
ナデシコ。相転移砲が隠し要素だったみたいで楽しみ切れなかった感じはありますが、アキトが早期合流してくれたのは非常に嬉しかったです。というかブラックサレナが切り込み隊長として強すぎる。特に対ラムダ・ドライバ持ち相手ではまさに鬼の火力をたたき出していました。
クロスアンジュ。とにかくエンブリヲのネーミングセンスの悪さとウザさとキモさが止まる事を知らない。挙句レナードにまで「ハーレム野郎」だの「これがカナメの言ってたキモい奴か」だのと言われた挙句、版権キャラの人妻にまで手を出そうとした罪は重い……。
というか貴様、大量に出てきて当たればENを削るMAP兵器をポンポン撃ちまくりやがって。しかもレナードが流れ弾喰らってるし。こいつとの決戦で精神的に疲れた私は二日のインターバルを要しましたジ・エーデルが3体出てきた時を軽く凌駕するウザさでした。しかも最終的にはブラックノワールによって偶然その力を得ただけの道化というオチ付き。
何が調律者だてめぇ!綾人くんに謝れ!!……いや待て、これはまさかラーゼフォンとクロスアンジュがいずれクロスオーバーすることの前触れなのか!?何だそれすげぇ見たいぞ!!
マジンガーZERO。……本当に、鬼のように強い。今回のスパロボでは出現の伏線として途中から甲児の様子がおかしいとかプロが不穏とか色々とありましたが、ギリギリ味方に留まりましたね。しかし強い。本当に強い。火力が高く、甲児のエースボーナスとついでにアタッカーでも持たせようならダメージ2万程度の火力は軽く出して来ます。
ついでにSEED。コーディネーター誕生の理由の衝撃。そしてフリーダムがヴィルキスを基にデザインされたというクロス。いいと思います。ついでにアスランは自爆装置で爆発したらいいと思うよ。シンがダイヤモンドローズとかいう超絶ダサい部隊に寝返った皆に「それじゃ駄目だ!」と叫ぶところも中々感慨深いものがありましたね。
ただ、個人的には熱でボーっとしてるアンジュと天然キラのツッコミ不在フリーダム空間が一番ツボでした。2週目はキラたちもちゃんと使ってあげよう。ちなみに個人的にはストフリよりフリーダムの方がデザインが洗練された感じがあって好きです。
ヒュッケ&グルンガスト。強い。強すぎる。鬼の防御のグルンガストに援護と遊撃の鬼ヒュッケバイン。パイロット2名もいるだけキャラ化することなくしっかりキャラが立っており、最後まで使って楽しいコンビでした。
主人公。今回は男主人公でプレイしましたが、でしゃばり過ぎず、しかしガッツリシナリオには絡むいい感じのポジションで戦い抜きました。まぁ後半殆どナインの子守りでしたが。それにしてもナインの「愛とはなにか」がラスボス側の伏線だったとは驚きです。
……若干気になったんですが、今回のバンプレストオリジナルのキャラデザイナーは妙におちょぼ口が好きですね。それだけちょっと気になりました。
そして、クロスアンジュの枠から独立して強制的にここに持ってきた、サラマンディーネ。原作はまったく知りませんが、ぺらっぺらの装甲の癖に援護防御レベルが高くてバンバン当たる癖に自分はそれほど回避が高くなく、20、30%でもパカスカ当たってしまう姿を見て「もしかしてポンコツ属性ですか?」と疑問を抱きましたが、シナリオで天然な所を見せつけて「ポンコツだこれー!?」と思いました。
こういう手間のかかるポンコツを見ると育てたくなってしまうのが私の悪い癖。改造してもスキル持たせても絶妙に使いにくいポンコツ加減にメロメロになり、自軍のポンコツ枠アイドルとしてほぼフル改造底力レベル9状態で最終話まで頑張ってくれました。自分は当たっちゃうのに指揮官能力持ちなのも萌えるよね。
締めくくり。久々の完全新作を飾るには十分なクオリティを誇り、新たな試みも見られたスパロボV。
その航海は大成功と言って過言ではないのではないでしょうか!以上、今回の感想でした!!
2017年 03月 16日 01時 53分