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ザート098さんのつぶやき
つぶやき
ザート098
2016年 03月 09日 20時 55分
秒速5センチメートル
タイトル通り、秒速5センチメートルを見ての感想となります。先日の夜中に放送されたものを見て、何とも言いようのない思いを綴るだけのものとなります。あらすじ程度にストーリー等々に触れていきます。ネタバレも含みます。
思春期の頃に見て、それから何年かして見て……場面の風景、キャラクターの心情等々から切なすぎる気持ちになった。題材に対する考察や推測は様々な人たちが行って、その中に自分が納得できるものがあったため省略する。
小学生の頃に築いた純粋な絆。転校という不測の事態となって、塞ぎ込んでしまった気持ちを開いてくれたのは手紙。けれども、栃木と鹿児島という物理的な距離が二人の心を引き離して――――。
時間と距離という壁が二人を離れ離れにさせて、切なくなる思い。ずっと引きずる貴樹と思い出として受け止めて幸せを手に入れた明里。最後のシーンで嘗ての思い出の場所ですれ違うものの直接顔を合わせることがなかった二人。
『貴樹君なら大丈夫! ぜったいっ!』
止まっていた貴樹の時間が動き出してエンディング。
最初に見た時から数年開いてまた見た秒速5センチメートル。見ているうちに心が締め付けられるように息苦しくなって。届きそうで届かない思いと遠くへ行ってしまう人への叶わない思い。決してハッピーエンドにはならないけど、それが人生というものなのだと強く感じさせるものだと思った。主題歌が流れるシーンは何かこみ上げてくるものを感じる人も多いはず。
それでも観終わった後に残る切なさと圧倒的違和感。映像の中で省略された部分が漫画や小説で補完されている。息苦しさや悲しみといった痛烈に衝撃を与えてくるものを感じたいのなら映像、それじゃあ納得できないのなら、小説や漫画を読むことを薦める。ただ、結論から言うと幸せになるのは一握り。香苗のアフターストーリーも漫画に収録されているが正直言って納得はできないと思う。それでも映像とはまた違ったものを味わえる。
「ねえ、秒速5センチなんだって。桜の花の落ちるスピード。秒速5センチメートル」
タイトルの意味を印象付ける篠原明里の一言から始まる秒速5センチメートル。連続短編アニメーションとなっているため、『桜花抄』、『コスモナウト』、『秒速5センチメートル』の三話から成り立っています。
完全に大人向けと評価されているこの作品。それでもある程度成熟している少年少女であれば、内容の深さに心打たれると思います。私が感じたものを上に綴ったわけですが、そのすべてを言葉に起こすことが出来ない歯痒さを感じているところです。
決して幸せとは言えないものとなりますが、当然その終わり方に納得できない人もいるわけで。私もその一人です。
二人には幸せになってもらいたい。そればかりを考えていたらいつの間にかもしもこんなエンディングだったらという形で手元に構想が出来ていたりします。投稿はしませんが。二次創作作者としては、どうしても形にしたいとは思いますが、あの繊細さと出会い、決別、幸せの追求。それらを描き切るのは未熟な私では不可能だと判断しました。それに設定も甘いですし。1990年代を主に描いているため、その事態背景を描くのはかなり難しいかと。これらの理由から執筆、投稿は見送らせていただきます。ただでさえ今も連載しているんだから、もし書くとなっても終わらせてからになると。
最後に連絡事項が一つ。
ISの続きを来週までには少なくても一話上げたいと思います。
では、自己満足に最後まで読んでいただきありがとうございました。
2016年 03月 09日 20時 55分