第一話 クールな保護団員、ツヴァイ
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スは元気の塊をラプラスに差し出した。
しかし、ラプラスは怯えているのか食べようとしない。
『ちょっとぉ、ドンカラスゥ!ナンパしてる場合じゃないでしょ!』
密猟の男を見張りながらもドンカラスの様子を見ていたグレイシア。
『いやいや、そんなことないよ、グレイシアちゃん。僕はただラプラス譲さんに元気になってもらおうと思っていて…。』
『いい加減にしなさいよ!』
「グレイ、グレイ!」
「ドンカラァ、ドンカラァ!」
人間にはわからないが会話はしていた。
「テレポートでこいつを警察に突き出すよ、サーナイト。」
「サナ、サナ。」
サーナイトが目線でラプラスの方を促した。
「…ラプラスが回復してない…。こーら、ドンカラス!元気の塊渡してないの?」
ドンカラスはギクッとなって主人の方を見た。
「!?ド…ドンカラスゥゥゥ…ドンカラァ…。」
『!?え…えええええぇぇぇ…えっとその…。』
言葉はわからずともだいたい様子で理解した。
「まーた、ナンパしてたんだね。」
「サナ、サーナ。」
私がやりますと言っていることを理解した。
「うん、サーナイト、お願い。」
サーナイトはゆっくりラプラスに近づいた。
『ドンカラスさん、元気を塊を。』
『あっ、ああ…サーナイトさん。』
ドンカラスから元気の塊を渡してもらい微笑みながら近づいた。
『大丈夫ですよ、これを食べれば元気になりますから。』
『いや…私に…近づかないで…』
『…私達はアナタを傷つけるつもりはないわ。むしろ助けたいの。これを食べれば大丈夫よ。』
真剣な目で見つめるサーナイトに心動かされたのか、元気を塊を食べた。
するとさっきまでグッタリしていたラプラスの体がしゃきっとしてきた。
『良かった…。』
「よぉし、とりあえずこれで大丈夫だね。グレイシア、ドンカラス、戻って。」
二匹をボールに戻した。
「さあて、プロテクターボールの出番だ。入ってくれ。」
プロテクターボールをラプラスに投げる。
横でサーナイトが微笑んでいた。
この人は敵ではないとラプラスに表情で訴えていた。
ラプラスは素直にボールに収まった。
「よし、最後の仕事だよ、サーナイト。この男もろともテレポートして警察に突き出すよ。」
「サーナ。」
「くっ、くそ…。」
サーナイトもろともテレポートし、密猟男は警察に突き出された。
しかし、彼は密猟団の一人にしかすぎなかった。
任務を終え、報告書を書いている時、人が近づく気配を感じて振り返った。
「今日の任務、大丈夫だった?」
中性的な容姿を持つ少年が話しかけ
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