第五十三話 Weapons Stockpile
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かし素早く顔を引っ込めたグリズリーにはギリギリの所で当たらない。
ルインの足元からドリルアームを構えたグリズリーが姿を現す。
グリズリー「おおおお!!」
ドリルアームがルインの肩を掠る。
流石に世界中に名を轟かせた武器ブローカーと言おうか。
武力、知力、財力…。
あらゆる力が試されるその世界で生き抜いてきた人物だけに、その実力は特A級クラスである。
しかも決して力任せに能の無い攻撃だけを繰り出してくる事をせず、自らの性能を最大限に活かす戦法を取ってくる強敵だった。
ルインは気を落ち着けてグリズリーの現在位置を把握する。
地中を掘り進み移動するその速度は背部のバーニアを併用しているためか恐ろしく速い。
しかも…。
グリズリー「うおおおお!!」
地中から大型バーニアを活かした突進を繰り出すグリズリー。
間一髪でかわすが、すぐに別の場所から突進を繰り出して来る。
ルイン「(速い!!)」
大型バーニアの恩恵で直線的なスピードは凄まじい。
更に地中の中にいるためにどこから出て来るのか分からない。
なら…。
全ての感覚を研ぎ澄ませ、グリズリーの気配を探る。
僅かに聞こえてくるドリル音。
発生源は自身の真上。
ルインはセイバーに炎を纏わせ、飛び上がる。
ルイン「龍炎刃!!」
崩れた天井から落ちてくるグリズリーの胸に袈裟懸けに、燃える刃が刻みつけた。
グリズリー「ぐおあああ!!?」
まともに受けたグリズリーは勢いよく落下する。
ルイン「や、やった…」
ようやくまともなダメージを与えられたことに笑みを浮かべるルインに対して、グリズリーも笑みを浮かべた。
グリズリー「流石だな…だが、俺も全ての手の内を見せた訳ではない。受けてみろ!!俺の最高の技を!!」
そう言って豪腕を翳すグリズリー。
先程放ってきたクレッセントショットの構え。
それと全く同じモーションだ。
放ってきたのも予想通り何の変哲も無いクレッセントショット。
しかし…。
グリズリー「メガクレッセントショット!!!!」
とてつもなく巨大な衝撃波。
ルイン「っ!!?」
凄まじいエネルギーに目を見開くルイン。
これではショットイレイザーで掻き消すことが出来ない。
不意を突かれたルインはまともにこれを受けてしまう。
ルイン「ーーーーっ!!」
受けたルインは悲鳴すら上げられずに倒れ伏した。
先程とは比べ物にならない巨大な衝撃波がルインを受け、身体に刻まれた傷跡から夥しい血液が噴出する。
しかし、ルインはセイバーを杖代わりにして立ち上がる。
それを見たグリズリーは感嘆した。
グリズリー「(流石は最強のイレギュラーハンターだ…だが…)」
これで終わらせると
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