第五十三話 Weapons Stockpile
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ズリー、いるなら出て来て下さ〜い!!」
原始的だが、他に方法がないために声を上げてみる。
すると、真上からグリズリーが現れた。
グリズリー「誰かと思って来てみたら、噂に名高いルインとは…何とも光栄なことだ」
ルイン「あなたがクレッセント・グリズリーですか?」
グリズリー「そうだ。ルイン、お前の噂は聞いていてな。同じレプリロイドとしてエックス同様に尊敬している。それで?一体俺に何の用だ?だが…、イレギュラーハンターが俺の前に現れる理由など1つしかないだろうが…」
闘志を漲らせながらルインにドリルアームを向けるグリズリーに対してルインはセイバーを下ろしてホールドアップの体勢を取る。
ルイン「戦いに来たんじゃなくて、あなたが所有しているレアメタルのオリハルコンが欲しいんです」
グリズリー「オリハルコン?」
ルイン「はい、えっと…今から100年前に建造されたギガ粒子砲・エニグマの強化に必要なんです。オリハルコンを砲身とエンジンに使えば、エニグマの強度と出力を大幅に上げることが出来る…市場取引価格の倍値に当たる対価も用意しました。つまり、客として来たんです。だから…売ってくれれば嬉しいなあ…って、足りないならお金を後程手配しますから…」
グリズリー「成る程な…」
確かにオリハルコン以上に兵器の強化を行うのに相応しい物は存在しない。
100年前のギガ粒子砲なら、最新鋭の大型兵器類に性能が大きく劣るだろう。
エンジンに応用すれば、熱伝導率がゼロに近いことにより、効率よくエネルギーを生み出すことが出来るだろう。
グリズリー「いいだろう。オリハルコンはあの奥の扉の方にある。好きなだけ持って行け。ただし…」
猛烈な勢いで繰り出されるドリルアーム。
ルインはその攻撃を察知すると瞬時に後方に跳躍し、まずはグリズリーの先制攻撃を回避した。
ルイン「何を…」
グリズリー「オリハルコンが欲しいなら、俺を倒してみろ。」
ルイン「私は戦いに来た訳じゃないんです!!オリハルコンさえ渡してくれれば…」
グリズリー「…俺は既にウィルスに侵されている…このままでは俺は狂うだろう。正気のあるうちに俺と戦ってくれないか?意識のないうちにお前と戦いたくはない!!」
ルイン「でも…」
グリズリー「…全て定められたもの…逃げることは出来ない…お前も分かっているはずだ。これも任務じゃないのか?さあ!戦ってくれ!イレギュラーハンター・ルイン!!」
ルイン「分かりました…イレギュラーハンターとして、あなたとの勝負、受けて立ちます!!」
その巨体に見合わぬ軽やかなステップで跳躍しルインに迫るグリズリー。
グリズリー「クレッセントショット!!」
グリズリーの豪腕から繰り出された三筋
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