第一話 大久保少佐!!剣が白銀に輝く漢その九
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「君達のはじめての相手が決まった」
「あの、ですから俺達」
「出すもの出し過ぎて倒れそうなんですけれど」
「水分も何もかも出ちゃいましたよ」
「この通りミイラになってるんですけれど」
「案ずるな、君達の代わりは幾らでもいる」
実にお約束の言葉だった。
「何時死んでも構わない」
「もう完全に悪役ですね」
「悪の首領の言葉ですね」
二人はその悪田部に突っ込むが彼はその突っ込みを完全に無効化した。ファズボール以上の呪文無効化能力だ。
そのうえでだ、二人に言うのだった。
「陸軍衆の大久保少佐だが」
「大久保少佐っていいますと」
その名前を聞いてだ、剣道をしている尚智が悪田部に言う。
「あの」
「やはり知っているか」
「陸軍衆きっての剣豪で」
尚智は悪田部に応えながら彼について話した。
「直新陰流の免許皆伝でしたね」
「その通りだ」
「何でも気も使うまでに」
「日帝衆では当然だがな」
「それで子供達にも剣道を教えているとか」
「子供達に再併合の大義を教えているのだ」
大久保のそのこともだ、悪田部は話した。
「それが為にだ」
「それをなんですね」
「君達は防がなくてはならない」
「だからですか」
「今回俺達を呼んだんですね」
尚武も悪田部に問うた。
「ジャスティスカイザーになって」
「そのうえで」
「そうしてもらう」
是非にという口調での言葉だった。
「わかったな」
「はい、じゃあ」
「俺達の初仕事ですね」
「そうだ、ついでに言えば初変身だな」
悪田部は二人にこうも言った。
「そうだな」
「そうそう、そうなんですよね」
「実は」
「尚変身のテストはしていない」
悪田部は冷徹な声で二人に述べた。
「変身の際何があるかわからない」
「じゃあ爆発とかもですか」
「副作用とかもですか」
「あるかも知れないが気にする必要はない」
「俺達の代わりは幾らでもいるからですね」
「だからですね」
「そうだ、しかし報酬は払う」
このことは絶対だというのだ。
「それは約束する」
「わかってますよ、将来の就職も約束されてますし」
「それならやりますよ」
二人も金と将来の就職の為にだった、戦うつもりだった。
しかしだ、悪田部にこうも言うのだった。
「あと現金以外にも」
「色々欲しいですね」
「何をだ?」
「ええ、熟女ビデオとか」
「フランス書院の文庫とか」
煩悩だった、望むものは。
「アリスソフトの新作でもいいですよ」
「川村ゆきえさんか優木まおみさんのDVDでも」
「そうしたものもプレゼントしてくれるんなら」
「余計に」
「それ位のボーナスは追加するが」
悪田部も二人の煩悩に何でもないといった声で返した。
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