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駄目親父としっかり娘の珍道中
第61話 親子の絆は死んでも続く
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同類って事になるんじゃないの? それはちょっと勘弁して欲しいんだけどさぁ」

 更に続いて現れたのはフェイトの使い魔として名高い自称狼(本当は狼なんだけど犬の方が定着している)のアルフであった。勿論彼女も他の二人と一緒にメイド服を着用していた。
 更に言えばフェイト、神楽とは違い大人な背丈とスタイルを持っている為にこちらの方が目の保養にはなったと言える。

「お父さん見てよ! フェイトちゃんも神楽ちゃんも定春もアルフさんも皆無事だよ! お父さんの言った通り皆元気だよぉ!」
「ってかお前ら、何時の間に揃ったんだよ。さっきはちょっと格好つけるつもりで言ってみたけど、まさか全員集合するたぁ思わなかったぜ」

 集合した仲間たちを見てうれしさのあまり声を挙げまくるなのはと、それとは別に突然の仲間たちの集合に呆れ果てる銀時。その後ろからもぞろぞろとメイド服が現れるが、そのどれもが見れば皆無骨でドラム缶体型なやぼったいからくりばかりであった。
 あんな形のからくりを作る輩と言えば一人しかいない。

「よぉ、随分派手にやってるようじゃねぇか銀の字」

 大勢のからくりメイド(♂)の群れを掻き分けるようにして現れたのはそれらの生みの親でもある平賀源外その人であった。

「何だよじじぃ。くたばったんじゃなかったんだな」
「当たり前だ。そう簡単に死ねるかよ。その辺に転がってたやつらの残骸をかき集めて再利用するのにちと手間取っちまってな」

 何とも経済的な男であった。どうやら先の戦闘にて破損したからくりメイド達の残骸を拾い集め、自分なりにカスタマイズして戦力にしてしまったようだ。つくづくめざといと言うべきか何と言うべきか、であった。

「まぁ、良いや。それより爺さん、芙蓉……たまの方はどうだ?」
「問題ねぇ。どうやら大事にゃ至ってねぇようだな。これなら俺が手を出すまでもねぇ。直に自己修復して起き上がるだろうよ」

 源外が倒れて動かないままの芙蓉を見てそう言葉を発する。思っていたよりも酷い状態じゃないので一安心だったと言える。
 これで残るは暴走した伍丸弐號、林博士のみであった。

「さて、これでどうやら俺たちの勝ちは確定したみてぇだな、お父さんよぉ」
「勝っただと? 何を根拠にそんな事を言っているのだ?」
「この期に及んで負け惜しみかぁ? 見て分かるだろうが。多勢に無勢。それにてめぇは隠し玉を仕込んだ両腕を失った。これで十分だと思うが、それとも今度は足でも千切って欲しいのか? それともいっその事頭だけになった方が良いか?」
「どうやら、貴様らは何か大きな勘違いをしているようだな。私にとってこの程度の人数など物の数ではない。それに、腕などすぐに元通りに出来る」
「!!!」

 伍丸弐號の言葉に銀時は戦慄を感じた。そ
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