第61話 親子の絆は死んでも続く
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、銀時が父親として出来る事だから。
「ま、とにかくだ。俺が居る以上はこいつが魔導師として覚醒なんざさせねぇ。こいつは今まで通り馬鹿やって俺に毎朝熱湯をぶっ掛けて日が暮れるまで遊び呆けてる。そんな風に居させてぇ」
「うん、私もその方が良いよ。確かになのはの力は凄まじいけど、それを自在に使いこなせないんじゃ何時かその力で身を滅ぼす事になる。それなら、いっその事力を使わせない方が良い」
「そう言うこった。さてと、んじゃ帰るとすっか」
そう言うと銀時は近くに止めてあった源外の万能戦車の上になのはをそっと乗せ、その後でフェイトを担ぎ上げた。
「うぅ、あんたなんかに抱き抱えられるなんて……」
「うっせぇ、動けねぇてめぇが悪いんだろうが。文句言うなら置いてくぞ」
「あんた、前世はきっと鬼か悪魔でしょ?」
「さぁてな」
とぼけた顔をしながらフェイトを半ば無造作に車両の上に乗せる。それに対しフェイトが不満を投げつけていたが当の銀時は全く気に留める様子もなく続々と仲間達を乗せていく。その間に源外は戦車の点検をし、何時でも発進可能状態にしておいてくれていた。
「うっし、これで粗方積み終わったな。後は―――」
銀時は最後に残っていた芙蓉と伍丸弐號を見る。
「銀ちゃん。あいつらも乗せて行く気アルかぁ?」
「まぁな。此処に置いて行っても邪魔んなるだけだろうし、一応あいつはこの騒ぎの首謀者だからな。外に出て真選組にでも引き渡せば良いだろうよ」
気楽にそう言いながら銀時は二人の元へと歩み寄っていく。突如、銀時の耳に異様な音が聞こえた。ガラスに亀裂が走るような音だった。
こんなところで何でそんな場違いな音が響くのか?
そう思い、銀時は視線を二人からその奥にある装置に移す。
「!!!!!」
銀時は言葉を失った。目の前では江戸全体のエネルギーとも言えるターミナルの中心部であるエネルギータンクに亀裂が走っている所だった。亀裂はみるみる内に広大になっていき。亀裂が全体に行き渡ったと同時に、ケースは崩壊し、膨大なエネルギーがあふれだし始めた。
「何てこった! さっきの騒ぎのせいで中枢が暴走しやがったぞ!」
「マジかよ、おい爺さん。このままだとどうなんだ?」
「江戸中のエネルギーが集まってんだ。暴走でもすりゃそれこそ江戸が吹っ飛ぶ事んなるぞ」
「冗談じゃねぇ、此処まで来て爆発オチなんざ洒落んなんねぇぞ!」
急いで暴走を止めねばならない。だが、肝心のコントロールパネルに行くには暴走するエネルギーの波を越えなければならない。だが、そのエネルギーの波はとても強力であり、生身の人間が受ければバラバラにされてしまうのは必至だった。
「今すぐ止めるぞ!」
「しゃぁねぇ、こうなりゃ腕づくで止めるっきゃ
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