第十八話 姉妹の力その五
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鈴蘭はさらにだった、今度は刀を振り下ろしてきた。
それで蹴りをかわした薊を斬ろうとする、しかしそこで。
薊は今度は後ろにステップして攻撃をかわした、そうして間合いを離してから言った。
「いいねえ」
「今のは見切れたわね」
「それだけの腕はな」
「あるというのね」
「攻撃もかわせるんだよ」
そうだというのだ。
「こうしてな」
「そうなのね。ではね」
「ああ、今度はそっちからだよな」
「攻めさせてもらうわ」
こう言ってだ、すぐにだった。
鈴蘭はその剣を居合の要領で薊に対して振った、しかしその間合いは到底届くものではない。だがそrでもだった。
何かが来た、それは。
白い光だった、光の剣?が飛びそうして薊に襲い掛かってきたのだ。
薊はその光の剣?を棒を振りそれに帯させている炎で防いだ、そしてだった。
その攻撃でだ、剣?を相殺して言うのだった。
「あんたの遠距離攻撃はそれか」
「ええ、けれどね」
「まだあるっていうんだな」
「そうよ、こうしてね」
今度はだ、下から上に剣を振った。すると。
地面を光が走った、高さは薊の膝位まである。その光の地走りがだった。
薊を襲う、薊はそれを跳びかわす、そうして空中で身体を屈めて一回転させてそうしてだった、棒を両手に持って。
棒に炎を漂わせたうえで鈴蘭の脳天に振り下ろさんとする、その薊に対して。
鈴蘭は剣を再び振り下ろした、無論光を集めて。
そうして斬る、そのうえで薊の脳天割りを相殺した、今度は鈴蘭がそうした。
攻撃を相殺された薊は着地した、そうしてから構えを取って立ち上がり不敵な笑みを浮かべて鈴蘭に対して言った。
「いいねえ」
「楽しんでるわね」
「いい汗かいてるよ、けれどな」
「けれど、っていうのね」
「それはあんたもだよな」
「ええ、いいわね」
鈴蘭も微笑んで薊に答える。
「いい勝負だわ」
「だよな、あんた強いわ」
「貴女もね」
「それなら怪人にも勝てるな」
薊は安心した様にして言った。
「充分な」
「そうね、けれどね」
「けれど?」
「それはあくまで今の怪人達ね」
こう言うのだった、既に二人共構えは解いている。
「今のレベルよ」
「これから出て来る奴は、かよ」
「強くなるかも知れないわよ」
「そうなのかよ」
「彼等が何処から出て来ているのかはわからないけれど」
それでもだというのだ、鈴蘭は。
「彼等を造っている人達はいるわね」
「だろうな、どう考えても自然に出て来てる連中じゃないしな」
その人間と動物や植物を合わせた姿に薊達だけを襲うその習性、そうしたものを考えるとだ。実際に智和の話からもそれはわかった。
「やっぱり誰かがな」
「造っているわ、そしてその誰かは」
「あた
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