第十八話 姉妹の力その四
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「何があってもな」
「そうね、それならね」
「お互いにな」
「全力でぶつかりましょう」
「それが楽しいからな」
「どうやら闘いが好きみたいね」
「闘いっていうか身体を動かすこと自体が好きなんだよ」
それ自体が、というのだ。
「あたしはな」
「そういうことなのね」
「そうだよ、じゃあいいよな」
「ええ、ではね」
こう二人で話してからだった、まずは。
薊が仕掛けた、棒を出すとすぐに右手一本で持って。
その棒を前に突き出した、すると。
棒が七つに分かれて一気に伸びた、その棒がだった。
鈴蘭を襲う、だが。
鈴蘭もまたその手に得物を出した、それは。
「やっぱりな」
「ええ、そうね」
裕香は薊の言葉に応えた。
「日本刀ね」
「これだと思ったよ」
「当然よ。私は剣道をしているのよ」
それ故にとだ、微笑んで言う鈴蘭だった。当人にしても。
「それなら日本刀しかないわ」
「そうだよな、そしてその構えは」
左足を前に出して上に構えている、それはというと。
「上段か」
「あらゆる構えを取るのが私だけれど」
「今はそれかよ」
「さて、ではね」
鈴蘭はその上段の構えから薊に言う。
「私の技も見せてあげるわ」
「ああ、じゃあな」
薊も応える、そしてだった。
鈴蘭はその棒、既に炎がまとわれ燃え盛る流星の様に自分に襲い掛かるそれを見据えてだyった。そうして。
その刀を上から下に一閃させた、そうしてだった。
その刀でだ、棒を叩き落としたのだった。薊はその叩き落された棒をすぐに己の場所に戻して一つに組んでから言った。
「普通に防いだな」
「この通りね」
「だよな、まあこれ位はな」
薊は棒を両手に構えなおしつつ述べた。
「普通だろうな」
「私達ではね」
「ああ、それじゃあな」
こう言ってだ、薊はさらにだった。
その棒を次々と繰り出した、先程と同じ棒を伸ばした突きだが。
その突きを幾度も出したのだ、それですずらんを攻める。
そうしながら間合いを徐々に詰めてだ、さらに。
接近すると棒をつなぎ戻してだ、それからだった。
棒を素早く両手に構え直して接近での連続攻撃に入る、その攻撃を受けつつ。
鈴蘭は微笑みだ、こうその薊に言った。
「いい攻めね」
「攻めるのは得意なんだよ」
薊は確かな笑みで鈴蘭に返した。
「だからな」
「こうして攻めて」
「ああ、攻めて攻めてな」
そうして、というのだ。
「闘うのがあたしのやり方なんだよ」
「そうなのね、。けれど」
「それでもかよ」
「私も守るだけではないわよ」
薊の微笑みに楽しむものが加わった、戦いを楽しんでいるものだ。
そしてだ、そのうえで。
鈴蘭は薊の棒での攻撃を日本刀で受けつつ足を
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