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ドリトル先生と伊予のカワウソ
第三幕その十一
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ここでこうも言った馬でした。
「嘘は絶対に言わないし」
「鼻は抜群だしね」
 チープサイドも言います。
「だからね」
「僕達も嘘は言っていないよ」
「そのつもりだよ」
 ジップとダブダブもこのことは強く言います。
「この匂いはね」
「明らかにかなり生きている狸のものだよ」
「だから近くにね」
「いるみたいだよ」
「そうよね。けれど」
 チープサイドは周りを見回しました、二匹の言葉を受けて。
 ですが彼は見つけられません、それで言うのでした。
「まあ縁があれば見つかるわね」
「そうだね、じゃあね」
「今は動物園の中を見て回ろうよ」
 オシツオサレツは二つの頭でチープサイドに応えました。
「とりあえずはね」
「そうしようよ」
「何か色々と喋る子達ですね」
 加藤さんは動物達のやり取りを見てこう先生に言いました。
「さっきから思っていましたが」
「彼等は彼等でお喋りをするんですよ」
 先生は加藤さんにこうお話しました。
「そうしています」
「そうなのですね」
「はい、ですから特に」
「気にすることはないですか」
「悪いことは話さないので」
 だからだというのです。
「ご安心を」
「そうですか、では」
「はい、この動物園をですね」
「見て回りましょう、ここもいい場所ですよ」
「それでは」
 先生も加藤さんの言葉に笑顔で応えてでした、そうして。
 動物達と一緒に動物園を楽しく観て回りました、この日は動物園を回りました。
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