第三幕その九
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「僕も爽やかな気持ちになるよ」
「テニスにバドミントンにね」
「陸上競技をしている人もいるね」
「公園の中をランニングしている人もいて」
「いい感じだね」
「いい公園ね」
「こうした場所を歩いていると」
お散歩をしていると、というのです。
「いい運動になるよ」
「そうですよね、ですから私もです」
加藤さんもです、その先生に爽やかな笑顔で言ってきました。
「ここをよく歩きます」
「そうなのですか」
「いい散歩場所です」
こうも言うのでした。
「スポーツは時々テニスをします」
「あっ、テニスをですか」
「実は学生時代テニス部に入っていました」
加藤さんは先生にご自身の学生時代のこともお話するのでした。
「高校時代よくここのテニスコートを使わせて頂きました」
「あそこですね」
「はい、あのテニスコートをです」
加藤さんはそのテニスコートを見つつ懐かしいお顔で先生にお話しました。
「使わせてもらっていました」
「加藤さんは高校もこちらでしたか」
「大学は八条大学でしたが」
先生が今務めているその大学だったというのです。
「生まれて高校時代まではです」
「この松山におられたのですね」
「それで大学を卒業しましたら」
そうすると、だったというのです。
「こちらに戻りました」
「それで松山で勤務されていたのですか」
「この街に八条グループが運営している歴史資料館がありまして」
「松山市の、ですね」
「はい、そこに勤務していまして」
「僕のお相手もして頂いているのですね」
「そうです、思えば大学時代以外は本当に」
加藤さんはテニスコートを見つつ目を細めさせて先生にお話します。
「この松山にいます。妻も松山の生まれです」
「奥様もですか」
「そうです、松山に入ると」
そうすればというのです。
「もう松山から離れられませんよ」
「そこまでいい街なのですね」
「そうです、最高ですよ」
「何もかもがある感じですね」
「本当に恵まれている街です」
それが松山というのです。
「何でもあります、この公園にしても」
「色々と揃っていますね」
「それとです」
ここで先生にこうも言った加藤さんでした。
「この公園には動物園もありまして」
「それもあるのですか」
「そうです、いい動物園ですよ」
こうお話してでした、加藤さんは先生にこうも尋ねました。
「そういえば先生は獣医さんでもありますね」
「はい、そうです」
「八条学園の動物園にも」
八条学園にはこの施設もあります、とても広くて沢山の数と種類の動物達が揃っている動物園なのです。
「行かれたりは」
「よく行きます、水族館にも」
「あそこにもですか」
八条学園には水族館もあります、この水族
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