第1話 魔法使いと少女
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俺は能美に言った。
ゆたか「え?それでいいの?」
能美はそう言った。
狼牙「ああ。俺さ欲しい服があるからさ。」
俺はそう言ってブレスレッドを探した。
ゆたか「あ、待ってよ。」
能美は俺の後ろを付いてきた。
-ゆたか-
私が忘れたのに神山君は一緒に探してくれるのはとっても嬉しい。
だけどどうして関係ないのに探してくれるんだろう。
私はそれが気になって仕方なかった。
狼牙「おい、探してたのってこれか?」
神山君はそう聞いてきた。
ゆたか「え?見つけたの。」
私はそう聞いた。
狼牙「ああ。適当に探したらあったぞ。」
そう神山君は言った。
私は神山君と一緒に学校の外に出た。
神山君はバイクに乗ってヘルメットを片手に持ちながらそれを被ろうとした。
狼牙「おい!」
神山君は私にヘルメットを下投げで渡した。
ゆたか「わわ。」
私はそれを何とかキャッチした。
狼牙「後ろに乗れ!」
そう神山君は言った。
ゆたか「え?」
私はどういうことか解らなかった。
狼牙「家まで送ってやるよ。」
そう神山君はそう言った。
ゆたか「え?でも悪いよ。」
私はそう言った。
狼牙「いいから。早く乗れ。」
そう神山君は言った。
ゆたか「う、うん。」
私は言われるがまま神山君のバイクの後ろに股がった。
神山君の背中はとても大きくて何だか安心してしまう。
〜能美家〜
私は家に到着すると私はバイクから下りてヘルメットを神山君に返した。
狼牙「明日の待ち合わせ場所だけどよ。お前の家の前に集まるわ。」
そう神山君は言った。
ゆたか「うん。別に構わないよ。」
私はそう言った。
狼牙「んじゃあな。」
ブウウウウウン。
バイクを走らせて私の家を後にした。
ゆたか「胸が苦しいな。優しい人だったな。」
私はそう言って自分の家に帰った。
続く
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